昨日は家内はお茶の稽古、小生は中国語の4人での研修とあいなりました。帰りは最終電車・・。
壁に面して9年、達磨の図です。勝負事も我慢が肝心・・
出来が良くてもどうしても作者が解らない作品というのは良くあります。
面壁九年図 青崖筆
紙本水墨軸装軸先 共箱
全体サイズ:縦2130*横460 画サイズ:縦1390*横340
本作品は作者不詳です。「青」という画家というと桜間青と山下青画考えられるが、そのどちらと断定できかねます。
共箱である点からすると・・・、年代から山下青の可能性のほうが高いのだろうか?
下記に現在考えられる画家を列記してみました。
桜間青崖:天明6年~嘉永4年(1786~1851)岡崎藩士で本多家の江戸屋敷に生まれ、文人画家として人気を博し、藩主本多忠顕(ただあき)、忠考(ただなか)の寵愛を受けたといわれています。
山下青(やました せいがい)は日本画家で遠江生(浜北市生まれ)。名は伊太郎、字は孝雄、号は初め龍渓、のち聖崖・青崖、梧竹園・帰雲堂・碧雲書屋・楽山堂等とも号す。渡辺小華に師事し、渡辺崋山・椿椿山・中国画人の画を学び、小華と共に皇居の明治宮殿杉戸絵作成に携わる。第四回内国勧業博覧会出品。晩年は崋椿系の鑑定家としても知られた。昭和17年(1942)歿、84才。
壁に面して9年、達磨の図です。勝負事も我慢が肝心・・
出来が良くてもどうしても作者が解らない作品というのは良くあります。
面壁九年図 青崖筆
紙本水墨軸装軸先 共箱
全体サイズ:縦2130*横460 画サイズ:縦1390*横340
本作品は作者不詳です。「青」という画家というと桜間青と山下青画考えられるが、そのどちらと断定できかねます。
共箱である点からすると・・・、年代から山下青の可能性のほうが高いのだろうか?
下記に現在考えられる画家を列記してみました。
桜間青崖:天明6年~嘉永4年(1786~1851)岡崎藩士で本多家の江戸屋敷に生まれ、文人画家として人気を博し、藩主本多忠顕(ただあき)、忠考(ただなか)の寵愛を受けたといわれています。
山下青(やました せいがい)は日本画家で遠江生(浜北市生まれ)。名は伊太郎、字は孝雄、号は初め龍渓、のち聖崖・青崖、梧竹園・帰雲堂・碧雲書屋・楽山堂等とも号す。渡辺小華に師事し、渡辺崋山・椿椿山・中国画人の画を学び、小華と共に皇居の明治宮殿杉戸絵作成に携わる。第四回内国勧業博覧会出品。晩年は崋椿系の鑑定家としても知られた。昭和17年(1942)歿、84才。
我が家にも掛け軸・襖絵があります。
子供の頃、母に連れられて山下青さんの家に行ったことがあります。青さんは当に亡くなっていましたが、山下さんとは祖父も母も知り合いでしたから。
山下青さんの画は、植物・鳥を主に見ます。猫なども見たことはあります。
この面壁九年のような画は見たことはありません。
一応、感じたまでです。
さて本作品はいったいだれの作のなのでしょうか???
こんにちは。
照合資料やこの絵師の詳細などわかりませんが、そのまま信じれば
「木下青 福島出身の画家 翠雲の弟子 昭和初期」
この作品と作風と印は同じですね。
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b144502453
翠雲とは小室翠雲のことだと思いますが弟子に「木下青」なる者がいたのか?ネットで調べてもわかりませんでした。山下青の子・青城なら弟子ですが(笑)
山下青は浜松市出身なので「福島出身の木下青」という画家の存在確認が肝ですかね。
ただこちらに紹介の山下青作といわれる一幅
http://wadansu.cocolog-wbs.com/blog/2010/05/post-5d34.html
この「青」印は本作と全く同じではないですが
非常に類似したもののように見えます。
雑感ばかりですが何かのご参考になれば幸いです。
作品の出来はよさそうですから、画力のある画家の作とは言えそうです。
不詳のままお蔵入りか・・・
長野県中沢出身。中倉玉翠、村瀬玉田門下。後、竹内栖鳳塾、竹杖会に入門。東京勧業博展で褒状受賞。28年間台湾に逗留し、台湾美術展の審査員をつとめる。昭和40年九州小倉に定住。昭和49年米寿記念展が小倉・井筒屋で、51年には作品展が郷里長野県駒ヶ根で開催された。昭和63年歿、101歳。
上記のように長野県の出身の画家ですね。
素晴らしい山水図を残されていますよ。
山下青崖か木下青崖かということに絞られ、さらに「Unknown]の方からのコメントから山下青崖画除外され、木下青崖に絞って調査を続行ということになりましょうか?
皆様の貴重な意見によって少しずつ作品の解明が進んでまいります。いつもながら感謝に耐えません。
今後ともよろしくお願いいたします。
さて、もうひとつの「青崖」になる「月下猛虎図」は誰の作品なのでしょうか・・・?
木下青厓(キノシタ セイガイ)。
本名:木下貞治(キノシタ サダハル)
明治27年(1894年)3月24日誕生
昭和20年(1945年)11月5日死亡
福島県会津若松市出身
「小室翠雲」門下生で日本南画院及び、帝国美術院展覧会に数次入選。
※私の亡父です。
木下青厓とのこと、当方でも改めて調べてみます。
本ブログに時折、出品作品の作者と縁のある方からのコメントをいただきますが、骨董の縁の広さに驚いている次第です。