夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

私の探し物 その2 紅の富士 片岡球子筆

2013-04-17 05:14:13 | 日本画
週末は家内の家族と連れ立って食事会と明治座へ・・、初めて大島紬なる着物を着て外出。草履の鼻緒部分が靴ずれ・・、草履ずれ??

明治座のの緞帳は見事な片岡珠子の作品であり、本日の作品を思い起こしました。



明治座のロビーには奥村土牛、上村松篁、佐藤圀夫、濱田台児、向井久万の作品が展示されていますが、これといったよき作品はなく、せいぜい山口華楊のこの作品くらいがいくらかまともと言えます。早乙女太一とかいう劇団の観劇でしたが見るに耐えない代物でした。本日は眼の毒ばかりながら骨休めにはなりました。



故人から補修や保存を頼まれていた作品を亡くなった後に、故人の意思に反してご遺族が売り払われたしまった作品です。故人の意思を継ぐべく当方でこの作品を探しています。

故人よりいくつか頼まれた作品がありますが、当方にはすべて手元になく、今回は「その2」として下記の作品を公開します。

紅の富士 片岡球子筆
本着色額装 共シール 
画サイズ592*485

型破りな構成、大胆な色使いにより当初は片岡球子の作品は「ゲテモノ」とも評されたが、自分の信念に従った創作を続け、従来の日本画の概念を揺るがすような力強い表現を確立し「面構(つらがまえ)」・「富士山」シリーズでは特に高い評価を受けています。



本作品は、2008年8月に思文閣に買取価格を評価されたのは400万でしたが、あまりに廉価のため売却を依頼されていましたが当方で売却を断念しました。250万で売却したのはいかにもやりきれない・・。



所蔵者亡き後、保存してほしいとの故人の意思も尊重せず売り払ってしましまいました。「その1 高村光雲」と同じく遺産相続争いの調停に要した弁護士費用を緊急に支払うためとのことです。


故人と縁のあった母が本作品を気に入っていたこともあり、本作品を当方で探しております。


    


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