夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

文化丁卯 浅絳山水図 釧雲泉筆 文化4年(1807年)頃

2019-05-16 00:01:00 | 掛け軸
今まで蒐集してきた作品を厳選しながら、遺していく作品をきちんと保管していくべく手を打っていますが、掛け軸では表具や保管箱をきちんとする必要があります。そのような作品を少しずつ整理していますが、本日は古い李朝民画の双幅の作品に箱を誂えた例です。



もともと李朝の民画は箱など誂えられていることは少ない作品かもしれません。



霊獣四神の作品ですのできちんとしておくと、方角の守り神の役を担ってくれるのでしょう。




蒐集としてはそろそろ最終段階にきている釧雲泉の作品ですが、この度当方の資料をファイルにしてみました。

そのファイルを整理中に入手の機会のあった作品の紹介です。

文化丁卯 浅絳山水図 釧雲泉筆 文化4年(1807年)頃
紙本水墨軸装 軸先木製 合箱
全体サイズ:縦2017*横686 画サイズ:縦1303*横556



作品中の落款と印章は下記のとおりです。落款は「雲泉釧就 押印」とあり、総合的に判断して以前に本ブログで紹介しました作品「文化丁卯山水図」と同時期の1807年(文化4年)頃の作と推定されます。

 

自己研鑽にて作品と向き合い切磋琢磨して鑑賞眼を高めようとしている南画の世界・・。



釧雲泉についてはこれまでさんざん説明してきたので、もはやブログに記載する記事はなくなってきました・・。



まだまだ見極めはむずかしい・・・。



思わず印章と落款ばかりにとらわれそうになるのですが、あくまでも作行と言い聞かせています。



南画の世界にどっぷりと浸かってきましたが、高みまでは達していないことを反省しています。



本日の作品はよさそうに思われますが如何・・・。


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