夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

氏素性の解らぬ作品 古瀬戸? 灰釉印花文瓶子 

2018-12-12 00:01:00 | 陶磁器
瀬戸では鎌倉時代前期より灰釉の施された作品が多く作られましたが、本作品がその時代の作品か否かはさておき、古瀬戸の参考資料として古瀬戸の知識の吸収の糧にしたいと思い、本作品を投稿いたします。

氏素性の解らぬ作品 古瀬戸? 灰釉印花文瓶子 
誂箱
口径35*胴径170*高台径85*高さ255



瓶子は四耳壷はとともに古瀬戸を代表する器種の一つですが、このような口の形が完品で遺っている作品は珍しいかもしれません。



中国の梅瓶にも見られるような特徴のある口部、胴上部には亀甲文様のような印刻(スタンプ)し、胴中央にはワラビ手文に菊の印刻を組み合わせ、最下部には上部と同じ印刻が施されている作品です。



鎌倉期の作品はこれほど印刻が多くなく、釉薬もこれほど濃くはないように思われますが・・。もっと枯れた感じがしそう・・。



釉薬には雰囲気がでた趣があり、贋作というのはよくできています。正直なところちょっと判断に迷っています。



底は下記の写真のようになっています。



家内曰く「また変なものが置いてあるわね!」だと・・・。骨董は常に変な下手物から勉強が始まる・・・??



変なもの? 一輪挿しにすると風情がありそうです。



古云々と名乗るから面倒になる、だが骨董とはそういうもののようです。


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