離れに設けた茶室の縁側はもっぱら洗濯物の干場になっていますが、暖かくなってきてクマガイソウや牡丹などが咲いた縁側からの庭の眺めは気に入っています。
「はじき」とは香合などの蓋の甲に 弦形の摘みのついている物で水指の替蓋にも必ず付いていることの多い形状のつまみのようなものです。本作品はやかんのつまみ?のような形状をしている珍しい作品です。
志野香合
合箱
幅42*高さ35
このようなつまみは志野の香合では具象的ではないつまみ?が多いのですが、この作品は形状がはっきりしています。
独楽香合には独楽のつまみに形をした作品が多くありますが・・。
ねっとりした胎土から年代物と推定され、江戸期はあるかもしれません。
志野焼はからっと揚げ物のように釉薬が焼かれた感じが大切なようです。
茶事で道具の鑑賞がありますが、道具の見所を心得ていないと肝心の鑑賞が形式的なものになりますね。
茶杓や香合はなんとなく素人っぽい手仕事感のあるものが良いように思います。
香合は蓋物ですので、作り方は実際は非常に難しい部類になりますが・・・。
底は茶碗や茶入のような見どころは少ないのですが、胎土やくっつきの防止などが鑑賞のポイントなのでしょう。
幾何学文様の茶入などゲテモノ好みの小生の蒐集作品、意外に古そうですが、時代は江戸期か? 桃山期か??
時代や価値は別として好みにあるものが骨董蒐集には原則ですね。