夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

狸図 伝大橋翠石筆

2013-04-20 07:16:27 | 掛け軸
大橋翆石といえば、虎の作品が著名であり、狸を題材にした作品というのは意外かもしれません。虎を題材にした作品は本ブログには割と多くなっています。虎で著名なのはもう一人、佐伯岸駒という江戸時代の画家がいます。円山応挙もそうですが・・。

狸の作品は「他を追い抜く」という語呂とそのとぼけた表情の作品が人気があります。

狸図 伝大橋翠石筆
紙本淡彩軸装 合箱
全体サイズ:縦1900*横545 画サイズ:縦1045*横407



「大橋 翠石:1865年(慶応元年) - 1945年(昭和20年)8月31日。岐阜県大垣市出身。世に「虎の翠石」と言われて名高く、その描くところの虎画は本物の虎がまるで生きているかのような躍動感がある。緻密な毛書きが施された虎画は1900年(明治33年)にパリ万国博覧会で絶賛されて優勝金牌を受賞し、続いてセントルイス万国博覧会、日英博覧会などの国際博覧会でも連続して優勝金牌を受賞した。盛名を得て明治天皇や皇后、朝鮮の李王家などにも絵を献上している。





濃尾大震災後に虎の見せ物小屋で虎を実見したことを契機として虎画の制作を精力的に行うようになった。翠石の虎画では毛描きの緻密さが特徴であり、翠石自身も「この毛描き以上の工夫がなければ、翠石の虎画を模しても翠石以上の者はでないであろう」と家人に語ったという。


虎の絵は神戸でも評判となり、当時「阪神間の資産家で翠石作品を持っていないのは恥」とまで言われたという。勇猛な虎の画風とは対照的に、翠石ははにかむような静かな人柄だったと言われ、一時の名声に執着することなく恬淡と好きな虎の絵を描き続けた。翠石の画業の中では、神戸・須磨での活動期間が最も長く、この地で制作された作品には背景に遠近感や立体感のある山林や雲などを描く特色あるものが多い(須磨様式)。






また、虎以外にも獅子、鶴、金魚、狸、鹿、猫、兎などの動物画も多い。動物画以外にも観音像、山水、蛍などの作品もあり、その画域は広い。」

とインターネット上での説明に記載されています。なるほど獅子、鶴、金魚、狸、鹿、猫、兎・・、そういえば金魚の作品を見かけたような気がします。





点石翠石 - 「石」字の第四画上部に点が付されている落款で1910年(明治43年)夏まで用いていたそうで、初期の頃の作品とされています。

さらりと描かれた作品で、席画のようで投稿するような公開には恥ずかしいような作品ですが・・。

はてさて真贋や如何・・。





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