夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

名も知らぬ画家 その3 古画 布袋図

2010-10-14 06:22:39 | 掛け軸
古画 布袋図
紙本水墨額装 画サイズ:横225*縦440

本作品は仙台の大観音の骨董市にて購入

いつものようによい品がなく、山となったガラクタを物色している中に紛れていました

無落款・・作者名がないということです。時代は江戸時代かと推察されます。

ぼろぼろのまくりの状態であったので、表具するとお金がかかるので、少し近代的に額装しました。賛否のあるところかもしれません。




落款がないのがいいですね。このような作品に著名な画家の落款や印章を押印する人がいて、作品を台無しにしてしまいます

いい作品だと思います。布袋様を描いた作品には他に狩野常信筆「布袋図」、橋本雅邦「渡川布袋図」がありますが、そちらの作品とまた違った禅味のある作品と思います。その作品はまた後日・・。

笑顔がいいですね・・。




こんな笑顔の持ち主になれたらと思います。こんな笑顔の人徳のある方にときおりお会いすることがあります。お話をうかがうといかにも薀蓄のある内容・・。でもときおり眼には厳しいものがあります。そう簡単にはこういう顔にはなれないぞ言っているように思えます


布袋は中国四明山の僧で体が肥満して腹大きく、日用の一切を詰めた大きな袋と杖を持って、悠然と市中を歩いたので布袋和尚と呼ばれています。

その円満な相は古来幸画材として描かれ布袋童子、眠り布袋、月見布袋、騎牛布袋、渡水布袋、踊り布袋等があります。

また、江戸時代に七福神の一として数えられました。

有名な絵には、梁楷筆「踊布袋」、伝牧谿筆「眠布袋」、伝李確筆「腹なで布袋」(妙心寺蔵)、因陀羅筆(根津美術館蔵)、黙庵筆(住友家蔵)、狩野元信筆(崖下布袋)等があります。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なんとも (米吉)
2010-10-14 23:21:24
ひょうきんな布袋様!
あかんべ~~しているのでしょうか?
しかも、隣の塀越しに?この姿!
ビックリするやら、可笑しいやら。
ついつい、笑っちゃいますよね。
そこが布袋様ゆえんかも・・・。
しかしながら、次から次と博物館のように・・・凄さとともに最近、奥深さにアングリしていますよ。
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なんともはや (夜噺骨董談義 )
2010-10-15 07:20:24
隣の塀越しに?・・・杖と袋がそう見えるのかも

面白い絵でしょう・・まだまだ序の口・・・お見せしているというより、こちらが整理しているという感じのブログです。

ワープロの頃のデータは紛失していますので、四苦八苦な面もありますが・・・こちらも毎日の投稿を楽しんでいます。

いつもコメントをありがとうございます。息抜きのときにでも引き続き閲覧してください。
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あとで気づき (米吉)
2010-10-15 11:55:02
コメント送信後に、あっ!と気付きました。袋と竿!
しかし、何度みても思わず笑っちゃいますよね!
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かわいい (夜噺骨董談義)
2010-10-16 08:37:34
笑ってください
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