2010年9月30日(木)、一関市東山町松川の館山公園に行きました。丘陵の最上部に祀ってある「稲荷神社(正一位川口稲荷)」の内部を見ることができました。この神社の柏の木の下で交尾していたキチョウ(黄蝶)と思われる蝶を見つけました。交尾している2匹にもう1匹の蝶が抱きついていました。また30mほど下に祀ってある「館山地蔵尊」の内部も見ることができました。
キチョウ(黄蝶) シロチョウ科 2010年9月30日(木) 一関市東山町松川「館山公園」
キチョウ(黄蝶) シロチョウ科 Eurema hecabe hecabe(Linnaeus,1758)
前翅長・春型22㎜、夏型25㎜。八重山諸島に棲むタイワンキチョウに酷似する。メスの翅長は黄色く淡くなる。夏型は翅表外縁の黒帯が太く、春型、秋型の順で細くなる。幼虫期を30℃で飼育すると100%夏型となり、25℃以下では日長時間が長いほど夏型になりやすい。
本州以南に分布。多化性、近畿地方低地では年5回位、5月下旬から中間型、または夏型、6月下旬頃から夏型、10月頃から秋型となる。越冬態は成虫。低地から低山地の林縁や河川堤防などの明るい場所で普通に見られる。オスはメスの蛹にひかれ、その場でメスの羽化を待つ。訪花性が強く、吸水や獣糞などで吸汁もする。植樹はマメ科ネムノキ、ヤマハギ、メドハギなど。他にクロウメモドキ科。
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%B4%DB%BB%B3%B8%F8%B1%E0 [peaの植物図鑑:一関市東山町松川「館山公園」のルリタテハ(蝶)]
ベニシジミ(蝶) シジミチョウ科 2010年9月30日(木) 一関市東山町松川字台にて
ベニシジミ シジミチョウ科 Lycaena phlaeas daimio (Matsumura,1919)
夏型メス:前翅長17㎜、夏型オス:前翅長15㎜。オスの前翅外縁は直線状で翅頂が尖り、メスは丸みがある。短日の秋に幼虫期を過ごした第1化の春型は前翅の赤橙色が発達、夏型は赤橙色が減退する。
北海道から九州・種子島まで分布。多化性、関東では年4回位、3月中旬~10月に発生。越冬態は幼虫。低地から低山地に棲み、ときに高山でも見られる。川原、荒れ地、公園など、草花が咲く明るい草地で多く見られる。飛び方は敏速だが、長距離は飛ばない。オスは地上近くの草場の上で見張り型占有行動をし、メスが来るのを待つとされる。翅を半開きにして訪花するが、吸水しない。食草はタデ科ギシギシ属の各種。ヒメスイバ、スイバ、ギシギシがよく利用される。[PHP研究所発行「カラー・ハンドブック 地球博物館No.1 蝶」より]