peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

東山ふるさと歴史講座「今泉街道」現地探訪~山目宿から長坂宿へ~(その1) 2014年7月25日(金)

2014年07月26日 | 一関市の街道を歩く

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2014年7月25日(金)、東山公民館(館長・鈴木勝市)、田河津公民館、松川公民館、石と賢治のミュージアム:主催の「昭和26年度 東山ふるさと歴史講座」の第3回(一関市の研修バスと徒歩による現地学習)”歩いてみよう今泉街道~山目宿から長坂宿へ”(9:00~15:00時)が行われました。講師は東山支所教育文化課 畠山篤雄氏。

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街道の呼称:(岩手県文化財調査報告書第41集「岩手県『歴史の道』調査報告書 今泉街道」(昭和55年発行)より

 明治期には「気仙街道」とか「今泉街道」と呼ばれていた。明治後半以降になると、大体「今泉街道」の呼称が一般的に用いられた。江戸時代には、それぞれの目的地の名をつけて「どこどこへの道」というのが一般的であった。今泉宿を目的地として広くとらえる場合には、「今泉町への道」という意味で「今泉街道」と呼ばれていたものと思われる。

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今泉街道の概要:奥州道中から山目宿(やまのめじゅく・現在の一関市山目)で分岐し、柵瀬(さくのせ)舟場から舞草(もくさ)舟場へ北上川を渡る。明治・大正期に使用された柵瀬舟場の跡は、現在の柵瀬橋の70~100m上流にある。

舞草(もくさ)村に入ると虎地が坂を上る。一里塚があったが現存はしていない。道場(どうば)峠相川村との村境である。

道を進むと川崎への分岐点に道標が残っている。寛政12年(1800)のもので「惹来塔」とあり「西山ノ目江□□里余東松川町江一里」とある( ノ木の道標)。

狭山隧道の北方の「竹木坂 [現在は高卜坂(かかぼくざか)の字をあてている]を上り、松川村に出る。石宇川(山谷川)に架かる境橋を渡り、長坂村に出る。(岩手県文化財調査報告書第41集「岩手県『歴史の道』調査報告書 今泉街道」(昭和55年発行)より

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(上と下)山目宿の奥州街道から分岐する「今泉街道」入口。「気仙との交通路・旧今泉街道入口」の標柱がある。

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(上と下)現在、「柵瀬橋」へ通じている道は、この道(県道14号線)であり。県道19号線(東大橋~千歳橋~新・狭山トンル~大東)が「今泉街道」と呼ばれるようになるまでは、この道が「今泉街道」と呼ばれていた。

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(下5つ)「旧今泉街道入口」の標柱が立てられている民家の旧・国道4号線を挟んだ向かい側の民家の前に咲いていたノウゼンカズラ(凌霄花)

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ノウゼンカズラ科 ノウゼンカズラ(カンプシス)属 Campsis:

北アメリカや東アジア原産の落葉蔓性植物で、2種ある。茎の節から細い気根を出し、木や石などに吸いついて伸びていく。葉は奇数羽状複葉で対生、小葉には粗い鋸歯がある。

ノウゼンカズラ(凌霄花) ノウゼンカズラ科 ノウゼンカズラ(カンプシス)属 Campsis grandiflora

中国原産の落葉つる性木本。古くから庭園や公園に植えられている。茎から気根を出してほかのものに絡みつき、直径約7cmにもなる。葉は奇数羽状複葉で対生する。小葉は2~6対あり、3~7cmの卵形で縁には粗い鋸歯がある。

7~8月、枝先に直径6~7cmの橙黄色の花が対生して多数つく。花は広い漏斗形で、横向きに咲く。開花には太陽が必要で、曇りが続くと蕾のまま落ちる。別名:トランペットフラワー。

仲間には、北アメリカ原産のアメリカノウゼンカズラC.radicansとノウゼンカズラの雑種であるカンプシス・タグリアブアナC.×tagliabuanaの品種’マダム・ガレン’cv.Mme.Galenがある。アメリカノウゼンカズラは花筒が細長く、色が濃い。雑種は両種の中間の花色、花筒長をしている。そのほか、アメリカノウゼンカズラに黄花の’フラバ’cv.Flavaや紅花種もある。棚仕立て、フェンス、壁などに這わせたり、鉢植えにもする。大きな花を咲かせるので、夏の花木として人気がある。花期:いずれの品種も、7~9月。

栽培:いずれも病虫害のない強健種。弱光では蕾が落ちてしまうので、水はけがよく一日中日が当たる場所に植える。冬に枝を切り戻す。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑・夏の花」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」&西東社発行「知りたい花の名前がわかる花の事典」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=40725978&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市石畑のノウゼンカズラ(凌霄花) 2012年7月27日(金)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35007704&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市街地のノウゼンカズラ(凌霄花)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=37905540&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市石畑のノウゼンカズラ(凌霄花)2011年7月19日(火)]


今泉街道現地探訪(その1)陸前高田市矢作・小黒山&ガクアジサイ(額紫陽花) 2014年6月27日(金)

2014年06月27日 | 一関市の街道を歩く

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2014年6月27日(金)9:00~15:00時、一関市東山公民館などが主催する「東山ふるさと歴史講座第2回・今泉街道の今泉宿の今 現地学習」が、一関市のバスを利用して実施されました。(参加費無料)引率・講師は一関市役所東山支所教育文化課の畠山篤雄氏。

「今泉街道」は、藩政時代、奥州街道の山目宿(現在の一関市山目)から東に分岐した仙台藩領の脇往還で、柵瀬舟橋から舞草舟場へ北上川を渡り、相川宿、長坂宿、大大原宿。笹ノ田峠を越えて矢作、「今泉宿」(現在の陸前高田市今泉、「浜街道」)に至る街道。

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この日バスは、現在「今泉街道」と呼ばれている県道19号線と国道343号線をノンストップで走り、陸前高田市矢作町字小黒山という所で停止しました。ここが昔の「今泉街道」(国道343号線)最大の難所・笹ノ田峠への入口ということで、全員バスを降りて講師の畠山さんから説明を聞きました。

ここから「笹ノ田峠」方向へ進むと「小黒山一里塚」の北塚(直径6m、高さ1.5m)が現存しているそうです。

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(上と下)講師の畠山篤雄さんの話を聞いている参加者一同。

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(上)星川龍司・著「岩手県の一里塚」(平成18年5月発行)。発行者:星川龍司(盛岡市松園三丁目14-6)より

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(下5つ)出発地の東山地域交流センター(公民館・図書館)駐車場東南角に隣接する民家の庭に植えられているガクアジサイ(額紫陽花)が、今を盛りと花を沢山咲かせていました。咲き進むにつれて色が変わるようです。

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ガクアジサイ(萼紫陽花) アジサイ科 アジサイ(ハイドランジア)属 Hydrangea macrophylla f. normalis

 別名:ガク、ガクバナ、ガクソウ。暖地の海岸付近に生える落葉低木。古くから園芸化され、庭や公園などに広く植えられている。高さは1~2m。葉は長さ5~20㎝の広卵形または倒卵形で、質は厚く、表面は光沢がある。。6~7月、枝先に直径10~20㎝の散房花序を出し、真ん中に小形で淡紫色の両性花多数と、周りに直径3~5㎝の装飾花をつける。両性花には10個の雄しべと花柱が3~4個あり、結実する。花の色は淡紅色、淡青紫色、紫色、白色などがある。装飾花は広卵形で3~5個つく。花の色は土壌の酸性度や肥料によって微妙に変化する。分布:本州(房総・三浦・伊豆半島、伊豆諸島、和歌山県神島)、四国(足摺岬)。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=37831307&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市大東町のガクアジサイ(萼紫陽花)2011年7月7日(木)]