peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町のカンボク(肝木)

2010年09月30日 | 植物図鑑

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2010年9月30日(木)、一関市営松川住宅(東山町松川字台148-1)に居住する友人の所へ行ったので、近くにある内館址・館山公園に立ち寄りました。茫々と生い茂った夏草を草刈り機で刈り取っている人たちがおりました。この公園に植えられたカンボク(肝木)が、真っ赤に熟した果実を沢山つけていました。

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カンボク(肝木) スイカズラ科 ガマズミ属 Viburnum opulus var.calvescens

山地の湿った所に生える落葉低木~小高木で、主に北日本に多い。高さは2~7mになる。樹皮は暗灰色で、コルク層が発達して厚い。古い枝は樹皮が不揃いに剥がれ落ちて、灰褐色から灰黒色になり、皮目が散生する。髄は白色。葉は対生し、長さ5~12㎝で、中ほどまで3つに切れ込み、中央の裂片が長く、縁には粗い鋸歯がある。基部から出る3脈が目立つ。葉柄の上部に1対の腺点がある。5~7月、枝先に直径10㎝ほどの散房花序を出して、直径4㎜の小さな両性花を多数つける。その周りを皿形で5弁の白い装飾花が取り巻いている。装飾花は直径2㎝ほど。果実は核果で直径7~9㎜の球形で、9~10月に赤く熟す。果実は毒ではないが、不味いので取る人もなく、葉の落ちた後も残っている。用途:庭木、器具材、楊枝、薬用。分布:北海道、本州、四国、九州、アジア東北部。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

カンボク スイカズラ科:スイカズラ科のガマズミ属には、なぜか変わった名が多い。ヤマシグレ、オトコヨウゾメ、ムシカリ、そしてカンボク。花は二型。ヤブデマリと違って、装飾花は裂片5枚が同形同大である。また、葉は深く3裂する。材は白く、かつては楊枝(ようじ)にされた。特に総楊枝(ふさようじ)として、ドロノキと並び称されたという。[朝日新聞社発行「花おりおり 愛蔵版その五(湯浅浩史・文)」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%AB%A5%F3%A5%DC%A5%AF[peaの植物図鑑:奥州市水沢区のカンボク(肝木)]


奥州市水沢区のユウゼンギク(友禅菊)

2010年09月29日 | 植物図鑑

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2010年9月26日(日)、奥州市埋蔵文化財調査センター(奥州市水沢区佐倉河字九蔵田96-1)主催の”所長日曜講座・陸奥話記を読む~古典文学と考古学”(全6回の4回目)が、同調査センターの研修室で開催されたので行ってきました。講師は伊藤博幸同所々長。この講座では、前田家「尊経閣文庫蔵本」から今回の講座のために所長が翻刻したテキストを用いて「陸奥話記」を読み進めています。

この日は朝から好天に恵まれたため、調査センターの周りにある田んぼで稲刈りが行われていました。すぐそばにある農家の庭先に植えられたユウゼンギク(友禅菊)が花を沢山咲かせていました。

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ユウゼンギク(友禅菊) キク科 アスター(シオン)属 Aster novi-belgii (ノビベルギー)

北アメリカ東部原産の多年草で、種小名は「ベルギーで認められた」という意で、ヨーロッパで改良されたゆえであろう。草丈20㎝ほどの矮性品種から、1.5mにもなる高性品種まで、ヨーロッパや北アメリカで400品種ほどが育成されている。頭花は径2.5㎝ほど、舌状花は紫青色で一重だが、園芸品種は半八重で、花色も白、桃、紫紅、紅色などで、’フレッド・バラード’cv.Fred Ballardなどがある。近年、わが国でもシロクジャクなどとの種間雑種の育成が行われ、「クジャクアスター」の名で普及している。花が小輪で多数つくので、花束の添花などにする。栽培:春か秋に株分けで繁殖する。栽培は容易。花期:秋(9~11月)。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%E6%A5%A6%A5%BC%A5%F3%A5%AE%A5%AF [peaの植物図鑑:奥州市水沢区のユウゼンギク(友禅菊)]


宮城県白石市のクレオメ/セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)

2010年09月29日 | 植物図鑑

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2010年9月25日(土)、NPO法人一関文化会議所主催の「現地探訪・仙台支藩一関藩の誕生と伊達騒動にまつわる旅」に妻と共に参加しました。最後の見学地になった白石城・歴史探訪ミュージアム、武家屋敷・片倉家中旧小関家ですが、白石城前で急に「記念撮影する」ということになったため、皆に周知徹底せず、大分待たされて結局「歴史探訪ミュージアム」は見ることができませんでした。その後、希望者だけで武家屋敷を見に行きました。「健康センター」がある城下広場の駐車場に駐車しているバスに乗るため歩いて戻る途中、道路沿いにある民家の花壇でクレオメ/セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)が花を咲かせていました。

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フウチョウソウ科 クレオメ(フウチョウソウ)属 Cleome:アメリカ、アフリカの熱帯及び温帯に約150種があり、多くは一年草または多年草。花は単生か総状につき花弁は4。

クレオメ/セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草) Cleome spinosa熱帯アメリカ原産の一年草。春、種子を播いて夏の花壇の草花として栽培される。日当たりを好み、80~100㎝ほどに育つ。葉は長い柄をもった掌状複葉で互生し、小葉は5~7個。茎や葉には粘り気のある毛が生える。花は茎の上部に集まり(、長い柄のある花を総状花序につけ)下から上に咲き上がる。花弁は4個あり、4個の長い雄しべが突き出して目立つ。この花の形を蝶が舞う姿に見立ててセイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)とも呼ばれる。花の色は白またはピンク。開花後、細長い莢(さや)をつける。こぼれ種子からも次の年の春になると発芽してよく育つ。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑2・夏の花」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%AF%A5%EC%A5%AA%A5%E1 [peaの植物図鑑:一関市舞川のクレオメ/セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)]


宮城県白石市「奥州街道・うーめん番所」のミヤギノハギ(宮城野萩)

2010年09月28日 | 植物図鑑

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2010年9月25日(土)、NPO法人一関文化会議所主催の「現地探訪・仙台支藩一関藩の誕生と伊達騒動にまつわる旅」(参加者53名)に妻と共に参加しました。宮城県の柴田町のしばたの郷土館を見学した後、船岡城公園に立ち寄る予定が、雨降りのため中止になり、昼食のためマツダ麺業・うーめん番所(白石市益岡町)に向いました。このお店は、吉永小百合さんが出演したJR東日本の「大人の休日倶楽部」のCM撮影が行われた所だそうで、建物はとても雰囲気のある外観。このCM放映後、「温麺(うーめん)」を求める来店客が急増したとのこと。

参加者の大部分がCMが撮影されたという別棟のお座敷(要予約)で食べましたが、スタッフの人たちと私たち夫婦など10人ほどは椅子席で食べました。このCMで吉永小百合さんが食べているという「葛かけうーめん」を注文しました。古代米で作ったという甘酒付きでした。クズ(葛)かけ温麺(うーめん)は、キャベツ、人参などの野菜、エビ、椎茸、麩などが入って、葛のとろみで最後まで熱々、とても美味しくいただきました。

お店の前庭に植えられているミヤギノハギ(宮城野萩)が、今を盛りと咲いていました。また、ソライロアサガオも咲いていました。

http://giantk.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-1e43.html [「奥州街道 うーめん番所」(宮城県白石市):長岡発★B級食べある記]

http://www.jreast.co.jp/otona/tvcm/shiroishi.html [JR東日本:大人の休日倶楽部/CM情報:宮城県「白石うーめん篇」]

http://blogs.yahoo.co.jp/granm6/34864429.html [お隣宮城県へ散歩に♪GO-!!-わが町から、心の栄養をどうぞ!-Yahoo!ブログ]

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ミヤギノハギ(宮城野萩) マメ科 ハギ属 Lespedeza thunbergii

山野に自生する落葉低木だが、ハギ(萩)の仲間では最もよく庭などに植えられている。高さは1~2m。花期には地に着くほど枝が枝垂れる。全体に絹状の伏毛がある。葉は3出複葉で互生する。小葉は長さ2~6㎝の楕円形または長楕円形。

7~9月、葉の腋から長い総状花序を出し、紫紅色で長さ1.3~1.5㎝の蝶形花を開く。豆果は長さ約1㎝の広楕円形。変種のシロバナハギ(白花萩) var.albifloraは花が白色。用途:庭木、花材。分布:本州(東北・北陸・中国地方)。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]


束稲山のカラハナソウ(唐花草)&ヒョウモンチョウ(蝶)

2010年09月28日 | 植物図鑑

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2010年9月26日(日)、束稲山(たばしねやま・標高596m)の中腹に建ててある経塚山案内板(県道237号線・奥州市前沢町二子)付近に生えていたカラハナソウ(唐花草)が、花のようにも見える実(果穂)を沢山つけていました。この実はビールに苦味と香りをつけるホップと同じ仲間だそうで、岩手県ではキリンビールの委託を受けてホップを栽培している遠野市が知られています。

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カラハナソウ(唐花草) クワ科 カラハナソウ属 Humulus lupulus var.cordifolius

山野に生えるつる性の多年草。母種はビールに苦味と香りをつけるホップである。茎には下向きの刺があり、いろいろなものに絡みつく。葉は対生し、長い柄のある卵円形で、先端は普通3裂し、桑の葉に似ているが、切れ込みのないものから3~5つに切れ込むものまで、いろいろな形がある。

花期は8~9月。雌雄別株。雄株には淡黄色の小さな花が円錐形に多数つく。雌株には卵球形の花穂がぶら下がってつく。果穂はカサカサした苞が重なり合って松毬(まつかさ)のような卵球形になり、垂れ下がる。特有の香りがある。和名の「唐花草」は、果穂の様子を唐草模様にたとえたもの。分布:北海道、本州(中部地方以北)。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]

ヒョウモンチョウ(豹紋蝶) タテハチョウ科 Brenthis daphne(Denis & Schiffermuller,1775)

雄:前翅長26㎜。北海道と本州に分布し、本州では東北地方と中部地方の2地域に棲息。年1回、中部地方の山地では7月中旬が最盛期。越冬態は卵内幼虫。北海道では低地、中部地方では山地の明るい草原でやや普通に見られる。ゆるやかに飛び、なかなか止まらないことが多い。雌は通常雄よりも1週間以上遅れて羽化する。訪花性は強く、ときにオスは吸水する。食草はバラ科ワレモコウ、オニシモツケ。東北地方以北ではナガボノシロワレモコウ。コヒョウモンに酷似する。メスはやや大型、翅形は丸く、地色は暗く、黒紋も大きいが、判別しにくい場合もある。東北以北亜種Iwatensisは小型で黒紋が小さく、また翅表時色も黄色味となり、本州中部亜種rabdiaと区別される。[PHP研究所発行「カラー・ハンドブック 地球博物館No.1 蝶」より]