peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市東山町「唐梅館公園」のヒキオコシ(引起こし)  2011年9月29日(木)

2011年09月30日 | 植物図鑑

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2011年9月29日(木)、朝から天気が良かったので久しぶりに唐梅館公園(一関市東山町長坂字西本町)に行ってきました。公園内を通る西元町~北磐井里・平林線の車道沿いに群生していたヒキオコシ(引起こし)が、淡い青紫色の花を沢山咲かせていました。

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ヒキオコシ(引起こし) シソ科 ヤマハッカ属 Plectranthus japonicus(「山草図鑑」は、Rabdosia japonica。)

山地や丘陵に生える高さ50~100㎝ほどになる多年草。茎は四角形で、下向きの細かい毛が密生する。葉は広卵形で先が尖り、縁には鋸歯があり、クロバナヒキオコシとほぼ同じ。非常に苦味の強い成分を含み、古くから苦味健胃薬として知られる。名前の由来は、弘法大師が重病人に飲ませたところ起き上ったという伝説から名前がついたとか、起死回生の効力があるという言い伝えによる。エンメイソウ(延命草)とも呼ばれる。</p>

茎は上部で分枝し、9~10月、枝先や葉のつけ根から円錐花序をつくり、淡い青紫色の唇形花を多数つける。花は長さ5~7㎜。分布:北海道(西南部)~九州。

カメバヒキオコシはイヌヤマハッカの変種で、本州(東北地方~中部地方)に生える。葉の先が切れ込んで細く伸びる。

栽培管理:日当たり、真夏のみ半日陰で管理する。肥料は春・秋に置き肥する。植え替えは新芽の伸びる前に行い、水はけの良い用土を混合して植え付ける。摘芯して分枝させ、丈を低くつくれる。増殖は株分け、挿し芽、実生。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・山草図鑑」より]


一関市千厩町千厩のハナミズキ(花水木)の赤い実  2011年9月29日(木)

2011年09月29日 | 植物図鑑

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2011年9月29日(木)、一関市千厩町千厩字構井田の国道456号線沿いに街路樹として植えられているハナミズキ(花水木)が、真っ赤に熟した果実を沢山つけていました。葉も紅葉がはじまっていました。しばらくの間、美しい紅葉と実を観賞することができそうです。

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ハナミズキ(花水木) ミズキ科 ミズキ属 Cornus florida

北アメリカ原産の落葉小高木~高木で、アメリカヤマボウシともいう。大正時代(1912年)に当時の東京市長がアメリカのワシントン市に桜を寄贈した返礼に贈られてきた日米親善の木で、現在では庭木や街路樹、公園樹として広く植えられている。ヤマボウシに似ているが、花びらのように見える総苞片の先が凹んでいる。花びらのように見えるのは苞で、実際の花はその中央に小花が15~20個集まって咲く。高さは5~12m。葉は長さ5~15㎝の卵形。花期は4~5月。原種の総苞片は白色だが、淡紅色や紅色などの園芸品種もある。果実は長さ1cmほどの核果で、アオキの実より少し小さい。9~10月には楕円形の果実が赤く熟し、また紅葉もなかなか美しい。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「同3・秋の花」&日本文芸社発行「樹木図鑑」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=34570708&blog_id=82331 [一関市博物館のハナミズキ]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/f104e66acd6fad5121458e10adfb98a3 [ベニバナハナミズキ]


一関市東山町長坂のタラノキ(楤の木)  2011年9月27日(火)

2011年09月28日 | 植物図鑑

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2011年9月27日(火)、一関市東山町長坂字柴宿の県道19号(一関大東)線沿いの柴宿団地入口付近から60mほどの所にある個人所有の小公園に植えられているタラノキ(楤の木)が、黒紫色に熟した球形の果実を沢山つけていました。葉も紅葉が始まっていました。

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タラノキ(楤の木) ウコギ科 タラノキ属 Aralia elata

日当たりのいい山野の林縁や崩壊地、伐採地などに多く生える落葉低木。幹は直立して高さ3~5mになる。幹や枝、葉の軸にまで鋭い刺が多い。葉は枝先に集まって互生し、長さ約1mの大形の奇数2回羽状複葉で、葉柄の基部は茎を抱く。小葉は2~4対あり、長さ5~12㎝の卵形で、先は尖り、縁に鋸歯がある。8~9月、大形の複総状花序に直径約3㎜の小さな緑白色の花を多数開く。大きな花序に多数咲く花は、遠目にも目立つ。花弁、雄しべ、花柱は5個。果実は直径約3㎜の球形で9~10月に黒く熟す。若芽は食用にされ、「山菜の王様」としてスーパーマーケットにも並ぶ。用途:山菜として食用に。材は器具材、樹皮は薬用。分布:北海道~九州、サハリン、東シベリア、朝鮮半島、中国東北部。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&日本文芸社発行「樹木図鑑」より]


福島市飯坂町「医王寺」&シラカシ(白樫) 2011年9月25日(日)

2011年09月28日 | 植物図鑑

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2011年9月25日(日)、(財)奥州市文化振興財団・奥州市埋蔵文化財調査センター主催のバスツアー「奥州合戦の地を訪ねて」(所長日曜講座特別企画)が行われましたので、妻と共に参加しました。最後の見学地である医王寺(福島市飯坂町平野字寺前45)には、予定より30分ほど遅れて到着しましたが、その分出発時間が延長されましたのでゆっくり見学することができました。

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(下)山門の内側から見た光景で、山門の左側(内門の右側)にシラカシ(白樫)の巨木が立っていました。「福島市指定天然記念物」の標柱がありました。

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(上)内門の前から見た本堂。(下)内門。

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(上と下)「真言宗豊山派瑠璃光山医王寺」と書かれていました。

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医王寺は、芭蕉「奥の細道」ゆかりの寺として良く知られていますが、「笈(おい)も太刀(たち)も 五月(さつき)にかざれ 紙幟(かみのぼり)」の句が刻されています。

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(下)芭蕉が「奥の細道」に載せていた句碑:俳聖芭蕉は元禄2年(1689)陰暦5月2日、46歳の時、「奥の細道」の行脚で医王寺を訪れています。伝え聞いた佐藤一族の忠孝、その墓を詣でて懐古の情断ち難くこの寺を去り、その夜は飯坂温泉に宿をとりました。

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シラカシ(白樫) ブナ科 コナラ属 Quercus myrsinaefolia

山地の斜面や台地などで多く見られる常緑高木。高さは20mぐらいになる。樹皮は緑黒色を帯び滑らかで、割れ目はできない。葉は互生し、長さ4~13㎝の長楕円状披針形で、縁に浅い鋸歯がある。やや革質で裏面は緑白色。4~5月、葉が開くと同時に雄花序を垂らし、上部の葉腋に雌花序を直立する。雌花は花序に3~4個つく。多数の雄花序が良く目立つ。堅果(ドングリ)は秋に成熟し、長さ1.5㎝の球形または広楕円形。殻斗は浅い椀形で6~8個の総苞片(同心円状)の環があり、無毛。和名は材がアカガシ(赤樫)に比べて白いことに由来する。用途:公園樹、建築・器具・楽器材。分布:本州(福島・新潟県以西)、四国、九州、朝鮮(済州島)、中国中南部。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&日本文芸社発行「樹木図鑑」より]


一関市東山町長坂のツリバナ(吊花)  2011年9月27日(火)

2011年09月27日 | 植物図鑑

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2011年9月27日(火)、一関市東山町長坂字柴宿の県道19号(一関大東)線沿いの柴宿団地入口付近から60mほどの所にある土手に植えられているツリバナ(吊花)の球形の果実が割れて、朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れていました。

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ツリバナ(吊花) ニシキギ科 ニシキギ属 Euonymus oxyphyllus

山地に生える落葉低木で、高さは4mほどになるが、稀に6mぐらいになるものもある。葉は対生し、長さ3~10㎝の卵形または倒卵形で縁に細かい鋸歯がある。5~6月、葉腋から長さ6~15㎝の柄を出し、直径6~7㎜で淡緑色またはやや淡紫色を帯びた花を開く。花弁、雄しべ、萼片はともに5個。蒴果は直径9~12㎜の球形で、9~10月に濃紅色に熟して5裂すると、朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れる。用途:庭木、盆栽。分布:北海道、本州、四国、九州、アジア東北部。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&日本文芸社発行「樹木図鑑」より]