peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市釣山公園のアオギリ(青桐)

2010年10月31日 | 植物図鑑

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2010年10月30日(土)、一関市釣山公園(一関市字釣山1-9外)に久しぶりに行ってきました。「清庵ケ池、藩主の井戸」がある所の斜面に生えている高さ10mほどもあるアオギリ(青桐)が、5裂した果実を沢山つけていました。

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 アオギリ(青桐) 生長が早く、大きな葉が涼しい木陰をつくる。公園樹や街路樹としてよく植えられている。

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 果実は袋果で、成熟する前に5裂する。裂片は笹舟のような形で、縁に数個の種子がある。

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アオギリ(青桐) アオギリ科 アオギリ属 Firmiana simplex

亜熱帯に自生する落葉高木で、高さ15mぐらいになる。伊豆半島や紀伊半島、四国、九州の沿岸地には野生化している。幹は直立し、樹皮は緑色で滑らか。若枝には軟らかい星状毛がある。葉は枝先に集まって互生し、長さ15~25㎝の大形の扁円形で、浅く3~5裂する。縁は全縁で、基部は心形。はじめは葉の両面と葉柄に褐色の柔らかい星状毛があるが、後に裏面を除いて毛は落ちる。

6~7月、枝先に大形の円錐花序を出し、帯黄色の小さな花を多数開く。花序には帯黄色の星状毛が密生し、同じ花序に雄花と雌花が混じって咲く。花には花弁はない。花弁のように見えるのは5個の細長い萼片で、開出して反り返る。外側には帯黄色の星状毛が密生する。雄花では花糸が合着して長さ約1.2㎝の筒状になり、その先端に葯が球状に集まってつく。雌しべは退化している。雌花では萼片の基部が赤みを帯び、長さ約5㎜の花糸と合着した柄の先に1個の雌しべがあり、その基部を退化した葯が取り巻く。

果実は長さ8~10㎝の袋果で、成熟する前に5裂する。裂片は笹舟のような形で、縁に数個の種子がある。種子は直径約1㎝の球形で、網状のシワ(皺)がある。昔は種子を炒って食べたり、第2次大戦中にはコーヒーの代用にした。

和名は樹皮が緑色で、葉がキリ(桐)に似ていることによる。中国名は梧桐。

用途:庭木、公園・街路樹、器具材。分布:沖縄、中国、台湾、インドシナ。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]


一関市釣山公園のシキザクラ(四季桜)

2010年10月30日 | 植物図鑑

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2010年10月30日(土)、一関市釣山公園(一関市字釣山1-9外)に久しぶりに行ってきました。「釣山公園ご案内板」にある”現在地”から”藩主の井戸”を目指して上って行くと、途中の急斜面に植えられているシキザクラ(四季桜)が、花を沢山咲かせていました。春ほどではないものの、狂い咲きではないことが良くわかる咲き様です。

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シキザクラ(四季桜) バラ科 サクラ(プルヌス)属 Prunus × subhirtella 'Semperflorens'

マメザクラとエドヒガンザクラの種間交雑種と考えられている園芸品種。「四季桜」という和名がついているが、年中咲いているわけではなく、狂い咲きでない状態で、4月と10~12月の年2回花を咲かせる。

花は花弁が5枚で一重、薄く淡い紅色。春は開花と同時期に新芽も芽を出し、秋は自らの葉が落ちる時期に開花する。また、秋の花は径1.7~2㎝でやや小さく、春の花は径2~2.8㎝で、春の方が花は大きくなる。

 なお、年に2回花を咲かせる桜として、ジュウガツザクラ(十月桜)やコブクザクラが知られているが、ジュウガツザクラの萼筒は紅色で花は八重咲き、コブクザクラは萼筒が漏斗形で花は八重咲きなのに対し、シキザクラの萼筒は細く花は一重である。フユザクラは冬季から3月まで咲いているので区別できる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AD%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%83%A9 [シキザクラ(四季桜):フリー百科事典Wikipedia]

http://homepage3.nifty.com/wako3/sizenhana/ha/sikizakura/sikizakura.htm [シキザクラ(四季桜)]

http://hccweb5.bai.ne.jp/nishicerasus/cera-sa/c-shiki.html [このはなさくや図鑑(四季桜)]


一関市街地のサザンカ(山茶花)

2010年10月29日 | 植物図鑑

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2010年10月19日(火)、一関市東五代の道路沿いに植えられているサザンカ(山茶花) が花を咲かせていました。蕾を沢山つけていたので、これからも長く花を咲かせ続けると思います。

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サザンカ(山茶花) ツバキ科 ツバキ(カメリア)属 Camellia sasanqua

暖地の山地に自生する常緑小高木。関東地方以西の暖かい地方では、庭木や生け垣に広く利用されている。ツバキに似ているが、幹や枝が細く葉や花が小さく、新芽に毛がある点。また雄しべや花弁が束にならず、ばらばらである点などで区別できる。高さは普通5~6mになる。葉は互生し、長さ3~7㎝の楕円形で、縁には細かい鋸歯があり、表面は艶やかな濃緑色。

10月中旬頃から白い花が咲き始める。花は野生のものでは直径5㎝ほど。花弁は普通5個あり、平らに開き、中心部には黄色の雄しべが多数ある。花が終わると花弁はばらばらになって散る点が、花がまるごと落ちるツバキと異なる。またツバキの雄しべは下半部がくっついて筒状になっているが、サザンカの雄しべは1本ずつ離れている。

果実はツバキより小さく、翌年の夏から秋にかけて熟し、3つに割れる。種子は堅くて黒い。ツバキと同じく多くの品種が育成されている。品種には秋咲き、寒咲き、春咲き、花色は桃、紅、縁紅ぼかし、白など、また一重、八重咲きなどがある。系統としては江戸サザンカ、熊本サザンカ(肥後サザンカ)が知られている。

栽培:繁殖は実生、挿木、接木による。花期:品種により秋、冬、春。分布:本州(山口県)、四国、九州、沖縄。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32885839&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市街地のサザンカ(山茶花)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32790036&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:西磐井郡平泉町のサザンカ(山茶花)]


「千厩秋の山野草展」のダイモンジソウ(大文字草)その2

2010年10月28日 | 植物図鑑

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(上)華麗な大輪の花を咲かせるダイモンジソウ’緋華’ではないかと思われます。

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(上)風情溢れるダイモンジソウの寄せ植え

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2010年10月17日(日)、千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「千厩秋の山野草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で開催されていたので、見に行ってきました。会員が丹精込めて育てた山野草が100鉢以上展示されていましたが、それらの中に「ダイモニソウ」とだけ書かれた草花が20鉢ほどもありました。いずれも園芸品種と思われるものの、品種名は書かれていませんでしたのでわかりません。

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(上と下)八重咲き種のダイモンジソウ(緑色の八重咲き種に’萌’がある。)

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(上と下2つ)ダイモンジソウ’大黒天’ではないかと思われます。

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ダイモンジソウ(大文字草) ユキノシタ科 ユキノシタ属 Saxifraga fortunei var.incisolbata

ダイモンジソウは山地の湿った岩上などに生える多年草で、北海道から九州、朝鮮半島、中国、サハリン、南千島へと分布する。大の文字の花形に咲くダイモンジソウは山野草の中でも特に園芸化が進んでいる一種。毎年次々と新しい園芸品種が登場する。そんな華やかな花と対比して、清楚な自然のままのダイモンジソウも、秋の風情を独り占めしそうな愛らしい山野草だ。

この属は北半球の温帯から寒帯を中心に300種ほどもあり、日本には16種ほどの多年草が自生する。この属を大別すると、花形が左右相称で下の2枚の花弁が長いグループと、放射相称(星形)のグループに分けられる。

ユキノシタのグループのユキノシタ:陰地でなじみの草。栽培される種は、葉に斑が入る雪月花’’御所車’など。花弁がほぼ放射相称のホシザキユキノシタも親しまれる。[講談社発行「山野草大百科”ダイモンジソウの仲間”」より]

http://blog.goo.ne.jp/momono11/e/cd3e5f259fb7f0e03bc0f3e885de04a8 [ダイモンジソウ・ジンジソウ・センダイソウ- 花の名前・木の名前・名前の由来]

http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%A7%E6%96%87%E5%AD%97%E8%8D%89 [大文字草とは- 薬用植物一覧 Weblio辞書]


一関市街地のチョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)

2010年10月28日 | 植物図鑑

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2010年10月19日(火)、コープ一関コルザ(一関市石畑)から100mほど離れた所に橋本歯科という医院がありますが、その出入り口の角に植えられたチョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)が、花と実をつけていました。

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チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔) ナス科 ダチュラ(ダツラ・チョウセンアサガオ)属 Datura metel

インド原産だが、今では帰化し、空地、荒れ地に野生化している一年草。茎は直立し、高さ1m余。葉は互生、対生状となることも多い。8~9月ごろ葉腋から、短い花柄をもつ白色花を開く。花は漏斗状で、先はラッパ状に広がり、浅く5裂。果実はさく果で球形、とげがある。

薬効:薬用部は種子および葉。種子にはスコポラミン、アトロピンといったアルカイドがある。[家の光協会発行「カラー版・薬草図鑑」より]

ダツラ ナス科 Datura、Brugmansia:非耐寒性一年草、多年草、常緑低木~小高木。特徴:トランペット形の大輪の花を下向きに咲かせる低木タイプをブルグマンシア属brugmansia、上向きに咲かせてトゲのある果実をつける一年生タイプをダツラ属Daturaに分けているが、どちらも、従来のダツラやダチュラの名で出回ることが多い。

ブルグマンシアは和名のキダチチョウセンアサガオ、英名のエンジェルストランペットと呼ばれる人気種で、花に香りがある。花期:7~9月(一年草)、4~11月(多年草)。出回り時期:3~8月。用途:鉢植え、庭植え。管理:日光を好むので春から秋は日当たりのよい戸外に置き、水を切らさないようにする。晩秋に枝を切り落として室内に入れ、日のよく当たる窓辺に置き、水やりを控える。原産地:インド、中央・南アメリカ。[西東社発行「知りたい花の名前がわかる 花の事典(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/4a21e258d580e4d3536a52ecaa2f4662 [peaの植物図鑑:チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32476007&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)/ダチュラ]