「ヒゴツバキ(肥後椿)」は、熊本が誇る伝統的な椿で、200年以上の伝統があるそうです。肥後椿については、下記のWebサイトに記載されていることですが、「昔は門外不出の珍種として育種改良がすすめられ、100品種以上にも」なったそうです。「第2次世界大戦で多くの品種が失われましたが最近になって新品種も次々に作り出され、以前にも勝るとも劣らない多様な品種がそろっている」そうです。
肥後椿は、「桃花系」「紅花系」「白花系」「絞り(錦)花系」にわけられますが、「ヤマトニシキ(日本錦)またはニホンニシキ」は、「絞り(錦)花系」に属するようです。
http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/sizen/hana98/htubaki.html
花の時期は1~4月で、「一重平開咲き梅芯」の格調高い名花です。特に花芯(雄しべや雌しべ)が雄渾華麗な花で、椿の王様と言える、世界に誇れる花!(中略)花の色には、白、桃、紅、絞り等があり、花弁(花びら)は一重で平開、花弁数5~10枚、雄芯(雄しべ)数100~250本、その数・長短・色・太さ等で、品種を見分けるのも特徴!雄芯を鑑賞する花は世界でも稀かと!最近では香りを有する品種も!
ヒゴヤマトニシキ(肥後日本錦)ツバキ科 ツバキ属 Camellia Higo-yamato-nishiki
「ヒゴヤマトニシキ(肥後日本錦)」は、漢字で「日本錦」と書くので、「ヒゴニホンニシキ(肥後日本錦)」とも呼ばれる。
花形:白地に紅の縦絞り、一重、平開咲き、花糸白色、梅芯、大輪、3~4月咲き。葉形:広楕円、中形。樹性:横張り性。[来歴]江戸末期の1830年(文政13)の古文書に名のある古くからの肥後の代表品種。(以上、誠文堂新光社・発行、日本ツバキ協会・編「日本ツバキ・サザンカ名鑑」より転載)
なお、下記のWebサイトに記載されている情報も参考にしてください。
http://muromigawa.poke1.jp/syokubutuen/tubaki/yamatonisiki.html
[日本錦 ヤマトニシキ]
花形:一重、平開咲き。梅芯。大輪。花色:白色地に紅色縦絞り。ときに吹掛が入る。開花期:春咲き。葉形:濃緑色。卵状楕円~卵状広楕円形、中大型。鈍頭、円脚。葉質は厚く、鋸歯は鈍い。樹性:やや横張り性。樹性は強い。特徴:弁数6~8枚。花径11cm。長くて太い白色の雄蕊は約200本。梅芯の直径4~5cm。本品種は1830年、江戸白金の「植木屋文助筆記本」に既に見られ、明治45年の「椿花競鑑」には横綱格として載り、以来無類の品として貴重視されてきた。国の光、昭和の光、東雲など枝変わりが多い。