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(上)デンドロビウム スプリングバード
(上)デンドロビウム セカンドラブ’トキメキ’Den.Second Love 'Tokimeki'
(上)デンドロビウム スプリングポエジー’フェニックス’
(上)デンドロビウム (不明)
(上)デンドロビウム イセ × ヘルコグロッサム Den.Ise × her
(上2つ)デンドロビウム スプリングバード
(上2つ)デンドロビウム セカンドラブ’トキメキ’ Den.Second Love 'Tokimeki'
(上2つ)デンドロビウム スプリングポエジー’フェニックス’
(上2つ)デンドロビウム (不明)
(上2つ)デンドロビウム イセ × ヘルコグロッサム
デンドロビウム属 Dendrobium (Den.)
東南アジアを中心に、北は日本から南はニュー・ジーランドまで、西はインド西部から東はポリネシアまで地理的に広く分布しており、約1000種が記載されている大きな属で、日本には3種が自生する。本属の種は、茎は毎年、新しい茎が古い茎の基部から生じ、多肉で円柱状のものや肥大化して球茎をつくるもの、針金状のものなど様々で、葉も草質のものや革質のもの、多肉のものなど極めて多形であり、葉の付け根に葉鞘をもつものともたないものがある。
花茎は頂生または側生し、多くは総状に、まれに房状に花をつける。花は1ないし多数で、花弁と萼片はほぼ同形で、唇弁と側萼片の基部が蕊柱の基部と合着し、メンタムと呼ばれる距状の膨らみを形成している。花粉塊は蠟(ろう)質で4個あり、粘着体をもたない。
多くは着生で、まれに地生する多年草で、生育場所も熱帯の低地から、高所生育のものなど生態的にも多様である。このため、Schlevhterの葉鞘の有無と茎の肥厚様式、花の形態による4亜種属41節に分ける方法が支持されている。属名はギリシャ語のdendron(木)とbios(生活)に由来し、樹上に着生することによる。
交配種については様々な組み合わせが見られるが、本書ではノビレnobileを基本種とするノビル系とファレノプシスphalaenopsisを基本種とするデンファレ系、フォルモスムformosumを基本種とするフォルモスム系、そのいずれにも属さない特殊交配系の4つに分けて紹介することとしたい。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]