2013年1月21日(月)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行ってきました。
(上と下)岩手県立花きセンターの本館(管理棟)と玄関
展示室(管理棟1階)では、花きセンターで実証展示栽培されていた花卉(かき)、見頃となる鉢花・切花が随時展示されていますが、この日は、今年度花きセンターで栽培したというシクラメン40鉢ほどとともに「プリムラ」などが沢山展示されていました。
それらの中に紅紺色の大輪の花を咲かせた「シコンノボタン(紫紺野牡丹)」がありました。名札には「ノボタン・バレンシア」と書かれていました。
http://www.nihonkaki.com/fs/nihonkaki/1079495 [ノボタン バレンシア ノボタン:日本花卉ガーデンセンター(本店)]
ノボタン科 Melastomataceae:熱帯、暖帯、特に南アメリカに分布する。低木、草本、まれに高木、蔓性がある。茎は4稜。葉は対生、単葉、鋸歯がなく3~9の明瞭な平行脈がある。花は両性、集散花序につく。萼は筒状、質厚く、花後にも残る。花弁は離生、4~5が普通。雄しべは花弁の倍数。葯が大小2型の属もある。
ノボタン(メラストマ)属 Melastoma、ヘテロケントロン(メキシコノボタン)属Heterocentron、ティボウキナ(シコンノボタン)属 Tibouchina、ベルトローニア(ヒメノボタン)属 Bertolonia、メディニラ属Medinillaなどが栽培されている。
ティボウキナ(チボウチナ)属 Tibouchina:メキシコ、アルゼンチン、ブラジルなど熱帯南アメリカに常緑低木、小低木、宿根草の約350種が分布する。葉は革質、単葉、花は大輪で美しい種が多い。葉と花の両方を観賞する。
シコンノボタン(紫紺野牡丹) ノボタン科 シコンノボタン(ティボウキナ)属 Tibouchina urvilleana
ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の常緑半低木。高さは1~5mぐらいになり、直立し、茎は四角形。株全体は紅色の軟毛で覆われている。葉は対生し、長さ5~10㎝の卵形、長楕円状卵形、葉先は尖る。有毛。花は紫色で美しい。花径は10㎝の大輪。開花時期は環境、個体差で異なる。
園芸品種に’リトル・エンジェル’ cv.Little Angelや白花もあり、ほかに花が穂状に咲くブラジル産のホザキノボタン T.heleromallaなども栽培される。栽培:高温多湿が必要。鉢植え。繁殖は挿し木。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%8E%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3 [シコンノボタン(Wikipedia)]
http://yasashi.info/shi_00015.htm [シコンノボタンとは:ヤサシイエンゲイ]
http://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-119 [シコンノボタンの育て方:みんなの趣味の園芸]
http://www.hana300.com/nobota.html [シコンノボタン:季節の花300]
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/sikonnobotan.html [シコンノボタン(紫紺野牡丹)]
ノボタン(メラストマ)属 Melastoma:インド、東南アジア、太平洋諸島に約70種の常緑低木、小高木、まれに宿根草が分布する。
ノボタン(野牡丹) ノボタン科 ノボタン(メラストマ)属 Melastoma candidum
奄美大島、沖縄、台湾、東南アジアなど熱帯や亜熱帯に分布する常緑低木で、高さ1~2mに伸びる。茎は四角形。枝や葉には剛毛がある。葉は対生し、長さ5~12㎝の卵状長楕円形などで全縁。葉の質は厚く、側脈は5~7。7~8月、枝先に大形で直径6~8㎝ほどの美しい花が数個咲く。花色はふつう淡紫桃色、まれに白色。花弁は普通5個。雄しべは10個で大小があり、大きいものの葯は紫色で長さ1㎝。小さいものの葯は黄色。萼片は5個で、花のあと落ちる。
用途:庭木、鉢植え。栽培:繁殖は挿し木。暖地では庭園に植えるが、寒地では暖房が必要で鉢植えする。分布:九州(屋久島、奄美諸島)、沖縄、小笠原、アジア東南部。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「同・日本の樹木」&誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」より]