peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

北上市・詩歌の森公園のハシバミ(榛)/ツノハシバミ(角榛)

2007年02月26日 | Weblog







2007年3月23日、北上市に出かけたついでに「詩歌の森公園」に
寄ってみました。この公園の樹木には、名札が付けてあるので役
に立ちます。(元・小中学校の校長をしていた人々が名札を付け
たということです。)また、植物にあまり興味がない連れ合いは
図書館で時間をつぶせるので中々良い所だと思っています。








ハシバミ(榛)/ツノハシバミ(角榛)カバノキ科 ハシバミ属
ハシバミ(榛):Corylus heterophylla var.thunbergii

山地に生える落葉低木で高さはふつう3~4mほどになる。葉は有柄で
互生し、長さ5~12cmの卵形で、上部が浅く切れ込む。花期は3~4月。
雄花の穂は垂れ下がり、その下方に赤い柱頭が突き出た雌花がつく。
果実は直径約1.5cmで、葉状の総苞に包まれている。

 ツノハシバミ(角榛):Corylus heterophylla var.sieboldiana

 ツノハシバミの果実は、かたい毛のある筒状の総苞に完全に包まれ、
先が角状にのびている。葉は切れ込みがなく、若葉にはよく紫斑が出る。
雄花序は長さ3~7cmで前年枝より垂れ下がる。雌花序は数個の花が頭状
に集まり、枝先や雄花穂より上部につき、赤く目立つ。

果序は1~4個の果実からなり、長さ3~5cm、先はくちばし状になる。
果実(実)はヘーゼルナッツと同じ仲間であり、おいしい。
 分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮

花と泉の公園「ベゴニア館」のミニ蘭展・特別展示「ミクロ蘭」

2007年02月26日 | Weblog
花と泉の公園「ベゴニア館」のミニ蘭展・
特別展示「ミクロ蘭」 2007年2月25日



2007年2/25(日)、一関市花泉町老松にある”花と泉の公園「ベゴニア館」(大型ベゴニア鑑賞温室「れいなDeふろーれす」)で開かれている”ミニ蘭展”を見てきました。
 ”特別展示「ミクロ蘭」”というのがあり、「ミクロ蘭」がこの展示の目玉のように思いました。
”デンドロビウムの一属で、花びらの大きさが数ミリしかないことから「ミクロ蘭」と呼ばれています。”と掲示されていました。




 ミクロ蘭 ラン科 デンドロビウム属 Dendrobium
熱帯アジアからニュージーランドにかけて分布するランで比較的低温に強く、最も育てやすいといわれる。日本に自生する「セッコク」も同じ仲間で、太い茎に竹と同じような節があり、節に葉がつく。
 寒さに強い「ノビレD.nobile」などは育てやすいといわれるが、「デンドロビウム・ファレノプシス D.phalaenopsis」は高温多湿を好み、育てにくいといわれている。

なお、「幻の蘭の話」というのが掲示されていましたが、一読し面白いと思い、やがて哀しくなりました。今の時代でも同じようなことが起こっているのではないでしょうか?!

花と泉の公園「ベゴニア館」のミニ蘭展

2007年02月25日 | Weblog
花と泉の公園「ベゴニア館」のミニ蘭展
 2007年2月25日






花と泉の公園(一関市花泉町老松)の”「ベゴニア館」市民無料開放デー”が2007年2/24(土)と2/25(日)の2日間限り(10:00~15:00)の日程で行われましたので、妻と一緒に鑑賞してきました。
ベゴニア館は2~3度見ていますが、この度は「ミニ蘭展」も同時開催ということだし、入館料(通常大人800円、子ども400円)も無料ということなので行ってきたのです。













洋ランラン科 カトレア属 Cattleya、シュンラン属 cymbidium、デンドロビウム Dendrobium、コチョウラン(胡蝶蘭)=ファレノプシスPhalaenopsis、セッコク属 Dendrobium、オンシジウム Oncidium、パフィオペディルム Paphiopedilum

オニシバリ(鬼縛り)/ナツボウズ(夏坊主)

2007年02月24日 | Weblog

2007年2月15日、一関市東山町長坂字久保の民家の庭の「オニシバリ
(鬼縛り)」がツボミを付けているのを見つけました。3月20日には
上の画像のようにツボミが膨らんでいました。



オニシバリ(鬼縛り)/ナツボウズ(夏坊主)
ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
Daphne pseudo-mezereum
山地に生え、高さ1mほどになる落葉小低木。枝は灰茶色で太く、
強靭である。樹皮が丈夫で、鬼でも縛れるというのでこの名があ
るという。和紙の原料にもされる。

葉は枝先に集まって互生し、長さ5~10cmの倒皮針形。秋に新しく
伸びはじめ、冬を越し、夏には落葉して葉がないことから、「ナツ
ボウズ(夏坊主)」の別名がある。

3~4月、葉腋に黄緑色、筒形で先が4裂する長さ5~10mmの花を数個
ずつつける。雌雄別株。果実は長さ約8mmの広楕円形で、5~7月に赤
熟し、辛い。分布:本州(福島県以西)、四国、九州(中部以北)

なお、北海道と本州の北部に分布する「エゾオニシバリ」とも呼ば
れている「ナニワズD.kamtshatica var.yezoense」は、4~5月に黄色
の花が多数集まって咲く。この仲間はいずれも萼が花弁のように見え
る。

ドイツトウヒ(ドイツ唐檜)の大きな実

2007年02月22日 | Weblog

2007年2/21(水)、奥州市衣川区に出かけた妻が、大きな松ボックリを持ち帰った。「何の実?」と聞くので、「ドイツトウヒの松ボックリ!」と答えると、「トウヒというのは日本語?」と更に尋ねる。「広辞苑に記載されているから読め!」というと「書いておけ!」というから、下記に転載する。

とう-ひ[唐檜]マツ科の常緑針葉樹。本州の亜高山に自生。高さ約30m。樹皮は帯赤暗褐色、葉は針状で短く、下面に白色の気孔線を有する。葉の落ちたあとは枝の表面に葉枕が目立ち、この点でシラビソ属と異なる。花は雌雄同株、小球果を結ぶ。材は建築材・土木用材として檜の代用。

北上市立中央図書館のドイツトウヒ
 2007年2月22日




2007年2/22(木)、きょうも朝から晴れて、日中は初夏のような陽気になりました。妻が北上市立中央図書館(北上市本石町2丁目5-35)に行きたいというので、北上市に行ってきました。図書館の駐車場の所にある「ドイツトウヒ(ドイツ唐檜)」が大きな実をつけていました。









北上市立中央図書館のドイツトウヒの大きな実
 2006年12月2日




きょう(12/2)、北上市の「詩歌の森公園」に隣接している北上市立中央図書館に行きました。駐車場の所に植えられている「ドイツトウヒ(ドイツ唐檜)」が大きな実をつけていました。



ドイツトウヒ(ドイツ唐檜)マツ科 トウヒ属 Picea abies
ヨーロッパ原産の常緑針葉高木で、20~30mになるが、原産地では高さ40m、直径80cmにもなり、中には70mに及ぶものもあるという。

 明治中期に渡来したことが知られており、公園樹、庭園樹、防風樹、楽器材、クリスマスツリーなどによく利用されている。(北海道では鉄道沿いに防雪林として植えられている。)ヨーロッパでは最も価値のある針葉樹。材は建築材、楽器材、パルプ用材などとして利用される。

 別名:ヨーロッパトウヒ、オウシュウトウヒ

 樹冠は鋭円錐形で、老木になると枝が垂れ下がる。樹皮は褐色。老木になると帯紅褐色または灰色になり、厚い鱗片状にはがれ落ちる。
葉は長さ約2cm、横断面は菱形。先端は尖り、多少曲がる。花は5~6月に開花。雌雄同株。

球果はトウヒ属の中では最も大きく、長さ10~20cm、直径3~4cmの長楕円形で、その年の10~11月頃に褐色に熟す。西洋の柱時計の鎖の錘はこの球果をかたどったものだという。