peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奥州市「白鳥館址」のヤマネコノメソウ(山猫の目草)

2006年04月26日 | Weblog



4月23日(日)、奥州市前沢区にある「白鳥館址」に行ったとき、 館址に「ヤマネコノメソウ(山猫の目草)」と思われる植物が群生していました。
 北上川に架かる「箱石橋」が近くにありました。





上の画像にある茶色のものがヤマネコノメソウの実。
ヤマネコノメソウ(山猫の目草)ユキノシタ科 ネコノメソウ属
 Chrysosplenium japonicum
山野の湿った所に生える多年草で、高さは10~20cmになる。「ネコノメソウ(猫の目草)」に似ているが、走出枝(ランナー)を出さず、葉は互生する。葉は長い柄があり、根もとの葉は幅1~3cmのほぼ円形で、基部はハート形。

 花には花弁はなく、萼片が花のように見える。花期は3~4月。花は直径4~5mm。萼片ははじめ黄緑色で、花が終わると緑色になる。花の後花茎の基部には楕円形の「むかご」ができる。

 果実は熟すと2つに割れる。この裂開した果実の形が猫の目に似ていることから「猫の目草」という名がついたという。分布:北海道(西南部)~九州

一関市「世嬉の一酒造」のウグイスカグラ(鶯神楽)

2006年04月26日 | Weblog


4月23日(日)、一関市田村町にある「世嬉の一酒造」に立ち寄ったら、「ウグイスカグラ(鶯神楽)」の花が咲いていました。




ウグイスカグラ(鶯神楽)スイカズラ科 スイカズラ属
 Lonicera gracilips var.gladra

一関市「世嬉の一酒造」のハウチワカエデ(羽団扇楓)

2006年04月26日 | Weblog




4月23日(日)、一関市田村町にある「世嬉の一酒造」に立ち寄ったら、「ハウチワカエデ(羽団扇楓)」が花を沢山咲かせていました。花は暗紅色の萼と黄色い葯がよく目立ちます。






ハウチワカエデ(羽団扇楓)カエデ科 カエデ属 Acer japonicum
山地から亜高山まで見られる高さ5~15mになる落葉高木で、庭園樹や公園樹としてよく植えられている。葉は対生し、直径7~12cmと大きく、掌状に浅く9~11に切れ込み、縁には重鋸歯がある。秋には美しく紅葉する。

 花期は4~5月。枝先に暗紅色の小さな花が10~15個ずつ垂れ下がってつく。花弁と萼片は5個。果実は長さ約2cmで、翼果は斜めに開く。
 分布:北海道、本州、四国(剣山)、朝鮮

 和名は、葉を天狗が持つ鳥の羽根で作ったウチワ(団扇)に似ていることにより名づけられたという。別名:メイゲツカエデ。

 なお、ハウチワカエデに似た葉をつける「コハウチワカエデ(小羽団扇楓)」というものもあるが、葉の径が6~8mmとかなり小さく、花も5~6月、枝先に淡黄色の小さな花を15~20個ずつ垂れ下がってつけるので見分けられる。 

北上市国見山のクロモジ(黒文字)

2006年04月25日 | Weblog


4月22日(土)、北上市の国見山に行ったとき、極楽寺の裏の遊歩道わきで「クロモジ(黒文字)」と思われる樹木が淡黄色の花を咲かせているのを見つけました。







クロモジ(黒文字)クスノキ科 クロモジ属 Lindera umbellata
太平洋側の山地に自生する落葉低木で高さ2~6mほどになる。若い枝は暗緑色で黒い斑点がある。小枝を折ると香気を放つ。葉は互生し、長さ4~10cmの卵状長楕円形で、ふちには鋸歯がなく、裏面は白っぽい。材は香りが良く、この木でつくった楊枝(ようじ)も「クロモジ(黒文字)」と呼ぶ。

 花期は3~4月。葉が開くのと同時に小枝の節に散形花序を出し、淡黄緑色の小さな花を多数つける。雌雄別株。果実は直径5~6mmほどの球形で黒く熟す。
 日本海側に分布する変種の「オオバクロモジ(大葉黒文字)」は葉が大きく、裏面の脈が隆起するという。 分布:本州、四国、九州、中国

奥州市前沢区のワサビ(山葵)

2006年04月24日 | Weblog



4月23日(日)、奥州市前沢区の白鳥館址は上の画像に写っている農家の後ろのほうにあるのですが、この家の氏神様が祭ってあるところに「ワサビ(山葵)」の花が咲いていました。





ワサビ(山葵)アブラナ科 ワサビ属 Wasabia japonica
深山の清流や山地や森林の湿気のある場所に生える常緑の多年草。根茎は古くから日本特産の香辛料として利用されてきた。大規模な栽培地として静岡県や長野県などがよく知られている。野生のものの根茎は栽培もののように大きくならず、小さすぎて利用できない。

 根元の葉は直径6~12cmのやや丸味のあるハート形で、長い柄がある。3~5月ごろ、高さ20~40cmに伸びた茎先に白い十字形の小花を総状に多数開く。つぼみをつけた花茎や若い葉も辛味があり、浸し物などにして食べられる。
分布:北海道~九州