2018年8月30日(木)、一関市大原市民センター(所長・佐藤義信)主催のバスツアーが実施されました。これは、平成30年度「室蓬カレッジ・歴史専門講座2018」の第5回として行われたもので、講座参加者27名と主催者側3名の合わせて30名の参加でした。案内人は第1回の講師を務めた畠山篤雄(文化財調査研究員)氏で、大原の製鉄の歴史などについて講義をされた方です。
「道の駅・上品の郷(じょうぼんのさと)」に立ち寄ってトイレ休憩&お土産買いで15分ほど費やした後、最後の見学場所である平筒沼(びょうどうぬま)農村文化自然学習館(宮城県登米市豊里町久寿田64-1)を見学しました。
直ぐ裏側にある「平筒沼」とその周辺には、珍しいチョウトンボなどの昆虫が沢山いるそうで、蝶の写真が23点ほど展示されていました。本物を是非見たいと思いました。
(上)蝶・メスグロヒョウモン:Damora sagana(Doubleday,1847)
和名メスグロヒョウモンは雌の特異な色彩にもとづくもので、「雌が黒い豹紋蝶」の意である。
(上)アサマイチモンジ:Ladoga glorifica(Fruhstorfer,1909)
日本固有種で、本州からのみ知られ、四国、九州には産しない。本州では北端の青森県から西南端の山口県まで分布は広いが、一般的にイチモンジチョウよりは少なく、その分布も局地的である場合が多い。和名「アサマイチモンジ」は最初に発見された産地、浅間山に因むもので、”浅間山に産するイチモンジチョウ”の意である。
(上)サトキマダラヒカゲ:Neope goschkevitschii(Menetries,1857)
(上)ヒメアカタテハ:Vanessa cardui(Linnaeus,1758)
色彩斑紋は雄雌同じで、メスはわずかに翅形が幅広いが、翅形による雄雌の判別は熟練を要する。和名「ヒメアカタテハ」は”小型のアカタテハ”の意である。本種はアカタテハとは別属Cynthiaとされることもあるが、敢えて分離するほどの形態差はない。沖縄を含む日本全土に分布は広く、各地に見られる普通種であるが、個体数は必ずしも多くはない。本種はチョウ類中で、最も広い分布を示すものでほとんど全世界に産し、いわゆる汎世界種(cosmopolitanspecies)として知られる。
(上)スミナガシ:Dichorragia nesimachus(Doyere,1840)
キタテハ:Polygonia c-aureum(Linnaeus,1758)
(上)モンキチョウ:Colias erate(Esper,1805)
(上)ツバメシジミチョウ:Everes argiades(Pallas,1771)
ベニシジミチョウ:Lycaena phlaeas(Linnaeus,1761)
(上)スジグロシロチョウ:Pieris melete(Menetries,1857)
(上)ルリシジミ:Celastrina argiolus(Linnaeus,1758)
(上)ヒメウラナミジャノメ:Ypthima multistriata Butler,1883
(上)イチモンジセセリ:Parnara guttata(Bremer & Grey,1852)
(上)コミスジチョウ:Neptis sappho(Pallas,1771)
(上)ゴマダラチョウ:Hestina japonica(C.& R.Felder,1862)
(上)クロアゲハ:Papilio protenor Cramer,1775
(上)ウラギンヒョウモンチョウ:Fabriciana adippe([Denis & Schiffermuller],1775)
(上)アカタテハチョウ:Vanessa indica (Herbst,1794)
(上)ベニシジミチョウ:Lycaena phlaeas(Linnaeus,1761)
(上)キアゲハチョウ:Papilio machaon Linnaeus,1758
[以上の解説は、学習研究社発行「日本産蝶類標準図鑑」より