peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

アダン(阿檀) / テクトリウス

2009年12月31日 | 植物図鑑

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「アダンの実は食べられません」と書かれていますが、山と渓谷社発行の「日本の樹木」には、”果実は集合果で長さ約20㎝の楕円状球形。黄赤色に熟し、芳香があって食べられる。”と記載されています。

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の本館(管理棟1階)「展示場」にアダン(阿檀)/テクトリウスの実が展示されていました。アダンの木は「花の館温室」の亜熱帯エリアに植えてありますが、実はついていませんでした。

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根元付近には、タコアシ状の支柱根が発生する。

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アダン(阿檀) / テクトリウス タコノキ科 タコノキ属 Pandanus odoratissimus (tectorius)

琉球列島、東南アジア(東南アジア熱帯雨林気候区)原産の常緑小高木で、高さ3~6mになり、太い気根を多数出す。海岸に自生し、タコノキに比べて気根が少なく、支える力が弱いため、自生地では匍匐状に叢生している。葉は細長く長さ1~1.5m、幅3~6㎝の線状披針形で堅い革質。縁と裏面主脈上に刺がある。夏に多く開花し、枝先に乳白色で芳香のある苞に包まれた肉穂花序を出す。雄花序は白色で長さ50㎝。雌花序は直径約20㎝のほぼ球形。果実は集合果で長さ約20㎝の楕円状球形。黄赤色に熟し、芳香があって食べられる。葉や茎、気根の繊維は細工物に使われる。その他、防風樹など。別名:リントウ、カネカダン、シマタコノキ。分布:九州(甑島、奄美大島)、沖縄、台湾、熱帯アジア、オーストラリア北部。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」、誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」より]


多肉植物 クロホウシ(黒法師) / サンシモン

2009年12月31日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の本館(管理棟1階)「展示室」で、シクラメン約20品種とその他の植物が展示されていました。その中に、前にも見たことがあるクロホウシ(黒法師)/サンシモンという名の多肉植物がありました。

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多肉植物 クロホウシ(黒法師)/サンシモン ベンケイソウ科 アエオニウム(エオニウム)属 Aeonium arboreum(L.)Webb et Berth.'Zwartkop'(エオニウム・アルボレウム’ツヴァルトコップ)。色の薄いものを'Atropurpareum'として区別することもある。)

アエオニウム(エオニウム)属 Aeonium:は、多くはカナリー諸島で、その近隣を含めて38種ほどある。多肉質の草本または低木。葉は互生で一般に卵形またはへら形、しばしば繊毛があり、枝の先端にロゼット状につく。花は白、ピンクまたは黄色が多い。多くは頂生して円錐花序をつくる。

クロホウシ(黒法師)Aeonium arboreum cv.'Atropurpureum':原種はモロッコ、ポルトガル、スペイン、シシリーに自生し緑色であるが、本種は濃紫色の園芸品種。高さは90㎝ぐらいになり、枝は多く分枝し、その先に葉が輪状に多数つく。葉は長さ4~8㎝、幅1.5~2㎝で多肉質、挿し木で殖やす。[誠文堂新光社発行、日本インドア・グリーン協会編「熱帯花木と観葉植物図鑑」より]


多肉植物 エケベリア「高砂の翁」

2009年12月31日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の本館(管理棟1階)の展示室で、シクラメンやその他の植物を展示しているというので見に行きました。それらの中に「高砂の翁」という名の多肉植物がありました。ベンケイソウ科アエオニウム属のクロホウシ(黒法師)と一緒に植えられていましたが、高砂の翁は初めて見たような気がします。

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多肉植物 エケベリア・タカサゴノオキナ(高砂の翁) ベンケイソウ科 エケベリア属 Echeveria cv. 'Takasago-no-Okina':エケベリア属では超大型のフリル付きロゼットタイプ。秋に紅葉するフリル葉が美しいとのこと。珍重される葉の綴化(帯化)種もあるという。寄せ植えの中心的な存在。花期は秋管理:よく生育する春と秋は土が乾いたらたっぷりと水やりを行い、冬と夏は控えめに行う。冬越しには5℃以上必要。

下記のWebサイトには、「高砂の翁」の花の画像が記載されています。

  http://happy.ap.teacup.com/roberia/232.html [ベンケイソウ科 高砂の翁 開花~/魅力的な多肉植物]

 http://kimaguresaibai.blog.so-net.ne.jp/2009-06-16 [エケベリア「高砂の翁」たち♪:気ままにベランダガーデニング♪:So-netブログ]


ツンベルギア・エレクタ / コダチヤハズカズラ(木立矢筈葛)

2009年12月30日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の「亜熱帯室」に植えられているコダチヤハズカズラ(木立矢筈葛)/ツンベルギア・エレクタが青紫色の花を咲かせていました。白花の「エレクタ」もあるそうです。名前に「カズラ(葛)」と付いているが、茎は直立しつる状ではないようです。

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ツンベルギア・エレクタ / コダチヤハズカズラ(木立矢筈葛)キツネノマゴ科 ツンベルギア(ヤハズカズラ)属 Thunbergia erecta

ヤハズカズラ(ツンベルギア)属Thunbergiaは、中央・南アフリカ、マダガスカル、アジアの暖かい地域に100種以上がある。直立または登攀(とうはん)性の草本または低木。葉は対生で卵円形、披針形、心臓形またはやり形で鋸歯縁。平滑または毛がある。花は紫、青、黄または白色で腋生、単生または頂生の総状花序をつくる。

ツンベルギア・エレクタ(コダチヤハズカズラ)は、熱帯西アフリカ(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の1.5~2mほどになる常緑小低木で、基部から多くの枝を出す。葉は対生し、長さ3㎝ぐらいで縁は波打つ。花は葉腋につけ濃青紫色で直径4㎝ぐらい。花の中心部(のど部)は濃黄色。筒の部分は白色で、3色のコントラストが美しい花である。白花品種もある。かなり周年開花性があり、鉢植えにしてもよく開花する。英名はbush clock vine,King's mantle。属名はスウェーデンのウプサラ大学の植物学教授ツンベリー(C.P.Thunberg、1743~1828)の名に因む。なお、ツンベルギアの仲間では、蔓性多年草で黄花のアラータ(ヤハズカズラ)も鉢物としてよく出回っている。

管理:寒さに弱い植物だが、性質は強健。陽光を好むので日当たりの良い所に置く。地域にもよるが、4月中旬頃から戸外に出して育てる。夏は半日陰。水はけのよい用土を好む。屋内でも寒い所で冬越ししたものは葉が落ちてしまう場合があるが、5~6月頃に芽を出すことがある。結実し難いので繁殖は挿し木。冬は室内で容易に越冬する。

http://annabelle.at.webry.info/200606/article_8.html [ツンベルギア・一花一葉/ウェブリブログ]

http://oktoshi2004.blog.so-net.ne.jp/2009-05-12 [ツンベルギア・エレクタ:光と風と:So-netブログ]


岩手県立花きセンターのメガスケパスマ・エリスロチラミス

2009年12月30日 | 植物図鑑

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の「亜熱帯室」に植えられているめがスケパスマ・エリスロチラミス(「エリトロクラミス」と表記)が花を咲かせていました。高さは3mほどありました。(カメラのレンズが曇ってピンボケになってしまいました。)

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メガスケパスマ・エリスロチラミス キツネノマゴ科 メガスケパスマ属 Megaskepasma erythrochlamys

ベネズエラ、ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原産の一属一種の非耐寒性常緑小低木で、湿気がある日陰を好む。高さは3~4.5mになる。葉は対生し、披針形。長さ12~30㎝。花茎の先端に20~40㎝ほどの円錐花序を出し、赤い花苞が穂状に密生した中から、長さ6~7㎝の白~薄桃色の舌状の花を咲かせる。花はすぐしおれて垂れ下がる(散る)が、鮮紅色の赤い苞は長期間残り美しい。英名はブラジリアン・レッド・クロークBrazilian red cloak、cloakはマント(外套)のことなので、赤い苞をブラジル人の外套に例えたのかも。挿し木で殖やす。

下記のWebサイトには、素晴らしい画像が記載されています。

http://stewartia.net/engei/houseplant/Kitunemago_Ka/Megaskepasma.html [メガスケパスマ]

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Megaskepasma.html [メガスケパスマ・エリトロクラミス]

http://www.botanic.jp/plants-ma/megery.htm [shu(^^)Homepage,メガスケパスマ・エリトロクラミス]