一関市東山町長坂「柴宿団地」 2009年9月30日(水)
2009年9月30日(水)、一関市東山町長坂字久保&柴宿にある「柴宿団地」と呼ばれている住宅団地で、ミツバアケビ(三葉木通)の実が淡紫色に熟して口を開けていました。
ミツバアケビ(三葉木通) アケビ科 アケビ属 Akebia trifoliata
アケビ属Akebiaは、日本、中国、韓国に4種分布する常緑または落葉蔓性木本植物。
ミツバアケビ(三葉木通)は、山野に生える落葉蔓性木本。庭などにもよく植えられている。蔓は他の木などに巻きついて伸びる。葉は3出複葉で長い柄がある。小葉は長さ4~6㎝の卵形または広卵形で、縁に波状の大きな鋸歯がある。4~5月、葉の間から総状花序を出し、濃紫色の花を開く。花には花弁はなく、3個の萼片がある。雌雄同株。雄花は花序の先の方に多数つき、直径4~5㎜と小形。雌花は雄花の上に1~3個つき、雄花より大きく15mmほど。果実は長さ6~10㎝ほどの長楕円形で、熟すと紫色を帯び、縦に裂ける。
和名の「アケビ」は、熟した果実が大きく縦に割れるので、開け実からアケビになったといわれる。用途:庭木、鉢植え、盆栽。分布:北海道、本州、四国、九州、中国。
アケビ(木通)Akebia quinataは、ミツバアケビに似ているが、葉は5枚の小葉がある掌状複葉。小葉は長さ3~6㎝の長倒卵形。花も淡紫色の小さな花が垂れ下がって咲く。同じ花序に雄花と雌花が混じってつく。雄花は直径1㎝ほどで雄しべは6個で、花序の先端部に数個つく。雌花は直径約2.5㎝と大きくて柄も長く、花序の基部に1~3個つく。雌しべは3~9個。特に品種はないが、葉に散り斑が入る個体cv.Variegataがある。
アケビの仲間の果肉は種子が多いのが難点だが、乳白色で甘くておいしい。果肉は炒めものに、若芽もお浸しなどにして食べる。蔓は丈夫なので、籠の材料としてよく利用される。分布:本州、四国、九州、朝鮮、中国。
[栽培]繁殖は実生、挿木、取木。