peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

平谷美樹著『虎と十字架~南部藩虎騒動』を読む!2023年11月19日(日)

2023年11月21日 | 読書、本

2023年11月19日(日)、妻が大分前に購入していた平谷美樹(ひらや・よしき)著『虎と十字架~南部藩虎騒動』(実業之日本社、2090円。2023年8月1日 初版第1刷発行)の単行本を読み終えました。南部藩を舞台にした歴史時代ミステリー長編小説である。

 寛永2(1625)年陸奥国(むつのくに)南部藩で大事件が起きた。徳川家康から拝領し、盛岡城内で飼われていた虎2頭が虎籠(檻)の外に出たのだ。1頭(雄虎「乱菊丸」)は徒目付(かちめつけ)の米内平四郎(よない・へいしろう)が捕らえ、もう1頭(雌虎「牡丹丸」)は藩主(利直)の三男の南部重直(なんぶ・しげなお)が鉄砲で仕留めた。

 だがなぜ、虎は外に出ることができたのか。虎籠番が切腹したが、調べると殺された可能性が浮上する。さらに虎の餌として与えられた、2人の切支丹(きりしたん)女性の死体も消えていた。事件を探索する平四郎だが、次々と新たな事実が判明し、混迷の度合いを深めて行く。

 著者が「徳川実紀」に書かれている南部藩が家康から虎を拝領したという事実を使い、そこに実在した後藤寿庵をはじめとする切支丹を絡めたストーリが面白い。まさに、この時代この場所でなければ成立しないミステリーになっているのだ。

 すでに数々の難事件を解決しているという平四郎だが、探索の方法は関係者を当たって話を聞くという堅実なもの。その結果たどりついた騒動の真犯人は、実に意外な人物だった。「歴女」の妻は、「昔から噂されていた人物なので意外ではない!」というが、まあ、しかしうまく纏めたものである。

歴史時代小説のファンだけでなく、ミステリーフアンにもおすすめしたい傑作小説である。

 なお、捕らえられた虎「乱菊丸」は寛永(1643)20年まで生きたそうです。虎騒動から18年後である。

徳川家康から贈られた虎の脱走事件の顛末 書評家・縄田一男が「時代ミステリ史上最も意外な犯人と断言出来る」と絶賛した小説(レビュー)(Book Bang) - Yahoo!ニュース

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 私は平谷美樹さんの『虎と十字架 南部藩虎騒動』の書評レビューを書くにあたり、さっきからニヤニヤが止まらない。 何故なら、この作品が平谷さんのこれまで書かれた時...

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南部藩の拝領虎のことを教えていただけませんか。将軍家から拝領の虎があったと何かで見たことがあります。この虎の経緯についてでき... - Yahoo!知恵袋

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南部藩の拝領虎のことを教えていただけませんか。将軍家から拝領の虎があったと何かで見たことがあります。この虎の経緯についてできるだけのことを知りたいのです。お教え...

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『虎と十字架 南部藩虎騒動』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター

『虎と十字架 南部藩虎騒動』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター

平谷 美樹『虎と十字架 南部藩虎騒動』の感想・レビュー一覧です。電子書籍版の無料試し読みあり。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。

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『植物はなぜ毒があるのか』を読む! 2020年7月

2020年09月28日 | 読書、本

2020年の何月か忘れましたが、私が欲しいと言ったわけでもないのに幻冬舎発行、田中修(たなか・おさむ)丹治邦和(たんじ・くにかず)共著の『植物はなぜ毒があるのか』という新書版の本をプレゼントしてくれました。田中さんの本は『植物はすごい』『植物はすごい 七不思議篇』『植物のあっぱれな生き方』など数冊購入しているので、私がこの種の本が好きなのを良く知っているからだと思います。

 私も、多くの植物が毒をもつのは芽や、成長に必要な部分を食べられないための生存戦略だということは知っていましたが、その他、過去10年の食中毒被害データを中心に、生き残るために植物がつくり出す様々な毒と特徴を紹介、また、古(いにしえ)より植物の毒を薬に転じてきた人間の知恵と最新の医学情報まで、有毒植物と人間の関わりを解説しています。一読をお勧めします。

(上)芽が出たジャガイモ:芽は有毒なので、深く抉り取ってから料理して食べること。

 今年産のジャガイモが店に並べられていた7月頃から、ジャガイモを電子レンジでチンして、味塩を振りかけて食べています。1個20gぐらいのを2個、半切りにして、4分ほどチンすると食べられるので手軽です。早朝4時頃には、毎日新聞が配達されますので、それを取りに起きて、朝食替わりに食べるのです。この所毎日食べているのですが、太りもせず、痩せもせず体調は良好です。(心なしか、下腹の出っ張りが少なくなった気がします。)最も、これだけだと栄養不良になるのではないかと思って、牛乳を飲んだり、卵豆腐を食べたりしています。

https://kinarino.jp/cat4-%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%A1/18518-%E4%BB%8A%E3%81%8C%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%84%E5%AD%A3%E7%AF%80%E3%81%A7%E3%81%99%E2%99%A1%E6%96%B0%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%8C%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%BB%E3%81%8F%E3%81%BB%E3%81%8F%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%94%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81

https://syufu-mama.com/855.html


『NHK趣味の園芸』2020年2月号を読む! 2020年1月22日(水)

2020年01月22日 | 読書、本

2020年1月22日(水)、毎月購読している月刊雑誌『NHKテキスト・趣味の園芸』(2020年2月号)を落手しました。クリスマスローズが特集されていました。”20年前の『趣味の園芸』テキストのクリスマスローズの記事を見ると、今の花と比べて驚くほどシンプルです。クリスマスローズがブームになったばかりのころです。その後、園芸ファンの間にクリスマスローズが定着すると、多種多様な魅力的な花が登場しました。親と同じ花が咲かないのも魅力的なのかもしれません。今なお進化していつになっても飽きることのないクリスマスローズ。もっとその魅力を知りたくなる大特集をお楽しみください。『趣味の園芸』テキスト編集長”と書かれています。

 


『北の文学』第79号(2019年11月発行)を読む! 2020年1月19日(日)

2020年01月21日 | 読書、本

岩手日報社発行の文学雑誌『北の文学』第79号(2019年11月25日発行)を、2020年1月19日(日)から21日(火)にかけて読み終えました。ベッドに仰向けになって読んでいるせいか直ぐ眠くなってしまって時間がかかりました。先ず初めに呼んだのは、小賀坂勝美さんの「深川の留守居番」という小説。これ読み易かったので一気に読み終えました。小説部門の優秀作・入選作5作品を全部読んでみて、この小説が一番良いと思いました。しかし、三編集員委員(鈴木文彦、斎藤 純、久美沙織)の「選考経過・選評」を読むと、それなりに頷けるものがありました。(因みに、私はこの3編集委員の作品は、全く読んだ覚えがありません。)

 

 グラフ文学散歩 「三陸 吉浜-柏崎驍二のふるさと」(文・写真:豊泉 豪)は、興味をもって読みました。柏崎驍二とその父・栄の名は、聞いたことがありますが、詳しいことは全く知らずにいました。この文章を読んで、幾らか理解できました。さらに良く理解するために、『北窓集-柏崎驍二歌集(コスモス叢書)』を注文しました。

 


今野敏著『アキハバラ』を読む! 2019年2月11日(月)

2019年02月12日 | 読書、本

2019年2月11日(月)、今野敏著『アキハバラ~警視庁捜査一課・碓氷弘一 2』(2004年2月25日発行、中公文庫)を読みました。この作品は2001年11月にC★NOVELSから刊行されたものの文庫版だそうです。面白くて一気に最後まで読み進めることができました。

 http://www.chuko.co.jp/bunko/2016/05/206255.html[アキハバラ:文庫:中央公論新社]

https://bookmeter.com/books/486860 [アキハバラ 感想 今野敏:読書メーター]

https://blog.goo.ne.jp/kachikachika/e/afbdcd3af3db14ee6c9a5c04bdaad7b2[『アキハバラ』今野敏 中公文庫:遊心逍遥記]