peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

北上市国見山のエイザンスミレ(叡山菫) 2017年4月28日(金)

2017年04月30日 | 植物図鑑

2017年4月28日(金)、「北上展勝地さくらまつり」を観た後、稲瀬町内門岡にある国見山・極楽寺に向かいました。「叡山すみれ」が咲いている頃だと思って行ったのですが、残念ながら1週間ほど早かったようで、良い個体が見つけられませんでした。

国見さわやかトイレ国見無料休憩所の前に車を駐め、「国見山裏回りコース」と書かれた立て札に従って「珊瑚岳・大観音」目指して遊歩道を進みます。「千手観音像」が立つ辺りには、白い花を沢山咲かせているニリンソウ(二輪草)がありました。この遊歩道には三十三観音石像が安置されていて、「国見山裏回りコース」にも10基ほど立ててありました。 

(上と下)最初に見た石造り観音像:千手観音と思われます。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~oak80jpn/kunimi33kan.html [国見山三十三観音]

(上と下)2番目に見た石造り観音像:これも千手観音像のようです。

(上)画像の上の方に見えるのは「国見山大悲閣展望台」標高244m国見山の頂上にある展望台。北上川や奥羽山脈など雄大な風景が広がります。)のようです。

(上)この石像は?

(上)この辺りから急坂が続いており、鎖がついていました。道が滑るので鎖に捉まりながら上り下りしました。「叡山すみれ」は、この辺りに自生しています。

 

(下)級坂を上り詰めた所(分かれ)に立つ表示板。

エイザンスミレ(叡山菫)スミレ科 ビオラ(スミレ)属 Viola eizanensia


沢沿いの道ばたや斜面など、日陰のやや湿った所に多い。大きく3つに切れ込み、小葉はさらに細かく切れ込んでいる。良く似たヒゴスミレ(肥後菫)は葉の切れ込みがさらに細かい。花の後の葉は大きく、幅の広い3小葉に分かれている。花期3~4月直径2㎝内外で、淡紅紫色が多いが、紅色から白色まである。花に芳香をもつものもある。「エゾスミレ(蝦夷菫)」と呼ばれることがあるが、北海道には無い。分布:本州~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/03dc6bd12001cc1e0460f148b7c66fd0 [peaの植物図鑑:エイザンスミレ(叡山菫)] 


北上市国見山のニリンソウ(二輪草) 2017年4月28日(金)

2017年04月30日 | 植物図鑑

2017年4月28日(金)、「北上展勝地さくらまつり」を観た後、稲瀬町内門岡にある国見山・極楽寺に向かいました。「叡山すみれ」が咲いている頃だと思って行ったのですが、残念ながら1週間ほど早かったようで、良い個体が見つけられませんでした。

国見さわやかトイレ国見無料休憩所の前に車を駐め、「国見山裏回りコース」と書かれた立て札に従って「珊瑚岳・大観音」目指して遊歩道を進みます。「千手観音像」が立つ辺りには、白い花を沢山咲かせているニリンソウ(二輪草)がありました。一つの茎から2本の花茎が出て花を咲かせるものが多いことから名づけられたものだそうですが、3本の花を付けているものもありました。 

ニリンソウ(二輪草)キンポウゲ科 アネモネ(イチリンソウ)属 Anemone flaccida

1本の茎に花が2個つくことからこの名があるが、花が1個のものや3個のものもある。山野に生える多年草。高さ15~25㎝。イチリンソウ(一輪草)とは、葉に柄が無いことや、小葉の切れ込みが粗いことで見分けられる。白い斑点があるものが多い。花期4~5月。花白色で、イチリンソウより小さく、直径2㎝ほど。分布:北海道~九州。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]


北上市・極楽寺のオオヤマザクラ(大山桜) 2017年4月28日(金)

2017年04月30日 | 植物図鑑

2017年4月28日(金)、「北上展勝地さくらまつり」を観た後、稲瀬町内門岡にある国見山・極楽寺に向かいました。「叡山すみれ」が咲いている頃だと思って行ったのですが、残念ながら1週間ほど早かったようで、良い個体が見つけられませんでした。

国見さわやかトイレや楽国見無料休憩所の前方に植栽されている桜が、花を沢山咲かせていました。オオヤマザクラ(大山桜)、別名:エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)ではないかと思います。

オオヤマザクラ(大山桜)バラ科 サクラ属 Prunus sargentii

別名:ベニヤマザクラ(紅山桜)、エゾヤマザクラ(蝦夷山桜)。「オオヤマザクラ」はベニヤマザクラとも呼ばれるように花の色が濃く、花柄がほとんど無いのでヤマザクラと区別できる。山地に生え、高さ10~15mになる落葉高木。樹皮は暗い栗色で、若葉は赤味を帯びる。は長さ8~15㎝の楕円形または卵状楕円形でやや厚く、基部は心形または円形。裏面はわずかに白味を帯びる。葉柄の上部には2個の腺点がある。花芽の鱗片は粘る。4~5月、葉よりやや早く、紅紫色の花が2~3個散形状に咲く。は直径3~4.5㎝で、ヤマザクラよりやや大きく、色も濃い。花弁は5個。雄しべは35~38個。雌しべは1個。萼筒は長鐘形で萼片は全縁。果実は直径約1㎝の球形で紫黒色に熟す。用途:庭木、公園・街路樹、花材、建築・器具・家具・彫刻材。分布:北海道、本州、四国(石槌山)、南千島、サハリン、朝鮮。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より] 


北上市・極楽寺のアオキ(青木)の花 2017年4月28日(金)

2017年04月29日 | 植物図鑑

2017年4月28日(金)、「北上展勝地さくらまつり」を観た後、稲瀬町内門岡にある国見山・極楽寺に向かいました。「叡山すみれ」が咲いている頃だと思って行ったのですが、残念ながら1週間ほど早かったようで、良い個体が見つけられませんでした。

極楽寺入口付近にある「極楽寺石塔婆八基(鎌倉時代)」と書かれている標柱の近くに、花を沢山咲かせているアオキ(青木)がありました。

アオキ(青木)ミズキ科 アオキ属 Aucuba japonica Thunb.

特徴:高さ1~2mになる雌雄別株の常緑低木。茎は根元から多数出て、よく枝分かれする。は緑色で太い。は柄があり対生する。葉身は厚く長楕円形で先は尾状に尖る。基部は広いくさび形で縁には粗い鋸歯があり、表面は光沢がある。乾燥すると黒色になる。4~5月、枝先の円錐花序に付く。雄花序は大型で多数の雄花を付け、雌花序は小さい。花弁紫褐色で4枚。果実は楕円形で冬に赤く熟す

分布:本州(岩手県南部以南)、四国、九州。岩手県南地方が分布の北限で、内陸部では、衣川村、平泉町、沿岸部では山田町船越以南の林内に生育する。特にスギ林内でよく見られる。アオキには多くの園芸品種があり、盛岡など各地の庭に植えられている。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科」より] 


北上市・極楽寺のエンレイソウ(延齢草) 2017年4月28日(金)

2017年04月29日 | 植物図鑑

2017年4月28日(金)、「北上展勝地さくらまつり」を観た後、稲瀬町内門岡にある国見山・極楽寺に向かいました。「叡山すみれ」が咲いている頃だと思って行ったのですが、残念ながら1週間ほど早かったようで、良い個体が見つけられませんでした。

極楽寺入口付近にある「極楽寺石塔婆八基(鎌倉時代)」と書かれている標柱の近くに、花を沢山咲かせているエンレイソウ(延齢草)群生していました。

エンレイソウ(延齢草)ユリ科 エンレイソウ属 Trillium smallii

山地のやや湿った所に生える多年草。高さ20~40㎝になる。3個が輪生し、長さも幅も6~17㎝の菱形状卵形で、網状の脈があり、先は急に尖る。花期4~5月。茎の先に直径3~4㎝の花が1個つく。花弁3個あり、緑色から紫褐色まで変化が多い。果実甘味があり、食べられる。分布:北海道~九州。

 シロバナエンレイソウ(白花延齢草)T.tschonoskiiは、ミヤマエンレイソウ(深山延齢草)ともいうが、深山よりも、エンレイソウと同じような所に生える。白い3個の花弁の外側に、緑色の萼片が3個あるのが特徴。花弁の先は尖る。北海道から九州まで分布する。

 オオバナエンレイソウ(大花延齢草)T.kamtschaticumは、北海道と本州北部に分布し、群生することが多い。全体にシロバナエンレイソウに似ているが、ひとまわり大きく、特に花が直径6~8㎝と大形。花弁の先があまり尖らず、雌しべに赤い斑点があるのが特徴。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]