peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

観賞用ナス/ハナナス(花茄子)/ソラヌム

2006年10月30日 | Weblog



10/26(木)、一関市街地を歩いていたら赤い実がついた「観賞用ナス/ハナナス」
のリースを飾っている家が目につきました。また、すぐ近くの民家の花壇に植えられているのも見つけました。








観賞用ナス/ハナナス(花茄子)/ソラヌムナス科 ナス属 Solanum
「ソラヌム」というのはナス科ナス属の学名ですが、「ソラヌム」とか、「観賞用ナス」「ハナナス(花茄子)」と呼ばれています。

 草丈は1m以上になり、葉や花は普通のナス(茄子)と同じ。実は熟すと白から橙色~赤色と変化して行くので、1本の茎に橙黄色と赤色の実がついているように見えます。一見ミニトマトのようにも見えますが、食用ではなく観賞用として栽培されます。主にフォクス・フェイスと同じように、水を必要としない花材として利用されるそうです。

ジュズサンゴ(数珠珊瑚)

2006年10月30日 | Weblog



10/27(金)、一関市千厩町千厩のショッピングモール「エスピアホール」で行われていた千厩野草の会の「山野草展」に展示されていた「ジュズサンゴ(数珠珊瑚)」は、鮮紅色の実を沢山つけていました。






ジュズサンゴ(数珠珊瑚)ヤマゴボウ科 ジュズサンゴ(リヴィナ)属 Rivina humilis
(=R.laevis)
北米南部~南米原産の非耐寒性常緑多年草(亜低木)で、草丈は50cm前後。小笠原諸島でも見られるとのこと。流通名は「ジュズサンゴ」「リビナ」。英名:Baby pipper,Bloodberry,Rouge plant

枝は広がって育ち、基部はやや木質化する。葉は卵形~広披針形で光沢のある濃緑色。性質は強健で、熱帯地方では雑草化しているとのこと。耐陰性は強い。繁殖は種蒔きまたは挿し木。

花は直径3mm程度だが、総状に多数咲く。花には花弁はなく、萼片が花弁のように見えて淡緑~淡桃色をしている。果実の直径は5mm程度だが、光沢のある鮮紅色の小さな果実を連ねた姿が面白い。果実の色は白、赤、紫と変化していくとのこと。

 和名の「数珠珊瑚」は、珊瑚玉を数珠状に連ねたと見立てたもの。

 なお、本種の亜種には、果実が黄色やオレンジ色のものもあるとのこと。

ダイモンジソウ(大文字草)

2006年10月27日 | Weblog
「千厩野草の会の山野草展」のダイモンジソウ(大文字草) 2006年10月27日(金)







10/27(金)、一関市千厩町の千厩野草の会(会長・小野寺義昭氏)主催の「秋の山野草展」が、一関市千厩町千厩のショッピングモール「エスピアホール」で10/27(金)~10/29(日)の日程で開かれました。
 4/1に開かれた同会の「(雪割草を中心にした)春の山野草展」を参観した際、住所と氏名を記帳してきたら、今回案内のハガキが送付されてきましたので行ってきたのです。
 今回は、「ダイモンジソウ(大文字草)」を中心にした展示会でしたが、多くの種類のものを見ることができました。














一関市千厩町のダイモンジソウ(大文字草) 2005年11月6日
11月6日、たまたま一関市千厩町千厩の国道沿いにある店に寄ったら、店の外につくられたビニールハウスに「ダイモンジソウ(大文字草)」がありました。
 特に、花弁が淡紅色のベニバナダイモンジソウ(紅花大文字草)がきれいに見えました。







ダイモンジソウ(大文字草)ユキノシタ科 ユキノシタ属
 Saxifraga fortunei var.incisolobata
低山から高山までの湿った岩の割れ目などに生える多年草(宿根草)で草丈は5~30cm。根茎は短く、葉を叢生させる。ふつう、葉は腎臓形または心臓形で掌状に浅く切れ込み、表面には長い毛がある。裏面は白色または暗紫色を帯びる。小さいものは幅4cm、大きいものは幅20cmで、葉の大きさや形、色調は変化に富んでいるという。

 花期は7~10月。葉の間から高さ10~30cmの花茎をのばし、白い花を多数つける。花弁は5個。仲間には「ベニバナダイモンジソウ(紅花大文字草)」「ミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)」「ウラベニダイモンジソウ(裏紅大文字草)」「ヤクシマダイモンジソウ(屋久島大文字草)」が知られている。

 和名の「ダイモンジソウ(大文字草)」は、5個の花弁のうち下側の2個が長くて、花が大の字のようにみえることによるという。分布:北海道~九州

タチバナモドキ(橘擬)/ホソバトキワサンザシ

2006年10月21日 | Weblog



10/20(金)、秋田市寺内大畑にある最北の古代城柵官衙(かんが)遺跡「史跡・秋田城跡」を訪ねた際、比較的近くに「菅江真澄の墓」や「古四王神社」などがあるというので、歩いて行ってみました。
その時、蜜柑色に熟した実を沢山つけた「タチバナモドキ(橘擬)」を見つけました。





タチバナモドキ(橘擬)/ホソバトキワサンザシバラ科 トキワサンザシ属Pyracantha angustifolia

中国原産の常緑低木で高さ3~4mになる。枝の先端は刺状になる。葉は狭長楕円形。花も実も美しいので庭園樹や生垣、盆栽、公園樹によく利用される。

5~6月、直径8mmほどの白色5弁花を開く。果実は直径6~8mmの平たい球形で、秋に橙黄色に熟す。
名前の由来は、果実の色や形がミカン科のタチバナに似ていることによるという。葉の裏面に白い毛が多いのが特徴。分布:中国西南部

 よく似た「トキワサンザシ」は葉が倒皮針形から卵形で、果実は秋に赤く熟す。「インドトキワサンザシ」は葉が長楕円形または皮針形で果実は秋に赤く熟す。 

 なお、一般には「ヒマラヤトキワサンザシ」「タチバナモドキ」「トキワサンザシ」などをまとめて、「Pyracantha:ピラカンサ」と呼ぶことが多い。

ニホンカモシカ(日本羚羊)

2006年10月20日 | Weblog
秋田県の史跡・秋田城跡に現れたニホンカモシカ(日本羚羊)2006年10月20日


10/20(金)、「最北の古代城柵官衙(かんが)遺跡」として知られている史跡・秋田城跡(秋田市寺内大畑)を訪ねたとき、復元された秋田城跡外郭東門と築地塀(ついじべい)のすぐ近くに、ニホンカモシカが現れました。民家の畑に入って野菜を食べていたので、少しずつ近づいたのですが、じっとこちらを見たまま5mぐらいに近づくまで逃げませんでした。

 ここにある「秋田城跡出土品収蔵庫」は、午前9時~午後4時(入場は午後3時30分)開館しており、無料で入館できます。休館は12/1~3/31。
 また、4/1~11/30は、毎日2名のボランティアガイドが収蔵庫に待機していて、収蔵庫内の展示物や復元整備された史跡公園の説明を行っています。







岩手県東和町のニホンカモシカ(日本羚羊)2004年4月30日

一昨年(2004年)の4月30日、東和町の毒沢城跡が発掘されているというので、わざわざ見に行ったことがあります。そのとき、城跡に現れたニホンカモシカ(日本羚羊)を見ることができました。こちらを見て、じっと佇んでいるので数枚の写真を撮ることができました。



ニホンカモシカ(日本羚羊)ウシ科 ヤギ亜科 カモシカ亜属 Capricornis crispus
「ニホンカモシカ(日本羚羊)」は、カモシカという名前からシカ(鹿)の一種と思われがちですが、分類学上、哺乳動物、反芻偶蹄類のウシ(牛)科に属する最も原始的な姿をしている日本にだけ住んでいる珍しい動物で、天然記念物に指定されています。首をかしげて岩場に立つ姿から「山の哲学者」と呼ばれています。

 中国地方を除く本州、四国、九州のごく一部の山岳地帯に住んでおり、集団生活はしないで、親子の単位で約1~2キロ平方の範囲で行動しているそうです。秋に交尾し、春に出産し、1年間は子供を連れていますが、2年目より親から離れて行動するそうです。

 植物性(草食性)のものを食物とし、シャシャンボ、オオカメノキ、イヌガ、イヌツゲ、カヤ、ウラハグサ、コメツガ、スギ、アオキ、アスナロなどの多肉性葉植物を常食とするそうです。

 なお、「カモシカ」については、下記のWebサイトに記載されている情報が役に立つと思います。

 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%82%B7%E3%82%AB