2011年11月18日(金)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行きました。午前中見学した本館(管理棟)の展示室には、70鉢ほどのシクラメンのほか、様々な珍しい植物が展示されていました。それらの中にマツバラン(松葉蘭)が「根も葉も花もない植物」として紹介されていました。このマツバランは、’鳳明竺(ほうめいじく)’という園芸品種と思われます。
マツバラン科 Psilotaceae:1属2種が沖縄などの世界の暖温帯、亜熱帯、熱帯に分布している。ほんとうの根がない着生、地生宿根草。また、地上茎は葉がない。茎についている鱗片状の突起はほんとうの葉ではない。茎は上部で分岐し箒状になる。この茎に胞子嚢がつく。
マツバラン科 マツバラン(プシロツム)属 psilotum :世界の熱帯、亜熱帯に2種の無根、無葉、地生または寄生のシダ状常緑宿根草。
マツバラン(松葉蘭) マツバラン科 マツバラン(プシロツム)属 Psilotum nudum
樹上や岩壁の割れ目などに着生する。根茎は細く、密に又状に分岐し、褐色の仮根を密につける。地上茎は密につく。江戸時代中期から野生種より変異個体のおもしろいものを選別し、多くの園芸品種を育成して古典植物として栽培されている。品種は茎色、葉色の変化からでき美しい。
園芸品種に、’玉巻竜’cv.Tamamakiryu、’鳳凰柳’cv.Hououyanagi、’鳳明竺’cv.Houmeijikuなどがある。
栽培 管理:夏の高温多湿で腐敗することがあるが、通風をよくし適当に光を与え、清潔に保てば耐寒性もかなりあり、もともと強健なため栽培は難しくない。株分けで殖やす。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3 [マツバラン(Wikipedia)]
http://tropicalplant.air-nifty.com/top/2006/07/post_4ac6.html [古代植物 マツバラン:シンガポール熱帯植物だより+あるふぁ]
http://www.engeinavi.jp/db/view/link/872.html [マツバラン、ホウキラン:園芸ナビ 植物図鑑]
http://homepage3.nifty.com/o-kita/saibai/sida1/sida1.html [マツバラン(キタの部屋)]