peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

「木の根元に座っていると、すごく気持ちがラクになる」アカエゾマツの香りとは? 2022年9月26日(月)

2022年09月30日 | 気候、天気、季節の風物詩

「木の根元に座っていると、すごく気持ちがラクになる」アカエゾマツの香りとは?(コロカル編集部  2022/09/26 16:00 )

アカエゾマツが与えてくれた多くの出会いと、さまざまな可能性
アカエゾマツに惹かれている。北海道、とくに道東と道北に多く分布しクロエゾマツとともに「北海道の木」に指定されている常緑針葉樹

© コロカル 提供 蝦夷松。英語名は、Sakhalin spruce(サハリン・スプルース)。高さは30〜40メートルにもなる。

赤蝦夷松英語名は、Sakhalin spruce(サハリン・スプルース)。高さは30〜40メートルにもなる。
ウロコ状になった赤茶色の樹皮と、触るとチクチクする葉が特徴で、真っ直ぐ天に向かって伸びる凛とした感じが、北の大地によく似合う。

© コロカル 提供 エゾマツと並んで北海道を代表する針葉樹、トドマツとは、葉先の形が大きく異なる。触ると痛いのがアカエゾマツだ。

エゾマツと並んで北海道を代表する針葉樹、トドマツとは、葉先の形が大きく異なる。触ると痛いのがアカエゾマツだ。

アカエゾマツ(以下、アカエゾ)の世界へと導いてくれたのは、酒巻美子さん。「森林、樹木、草花の機能成分を有効利用し、動物や人の健康福祉に貢献する」ということを目的に掲げる、〈一般社団法人Pine Grace〉の副代表である。

© コロカル 提供 酒巻さんが所属する『一般社団法人Pine Grace』は、2018年に弟子屈町に蒸留所を設立した。

酒巻さんが所属する〈一般社団法人Pine Grace〉は、2018年に弟子屈町に蒸留所を設立した。

酒巻さんがアカエゾに夢中になったきっかけは、香りだった。「その日は雨上がりで、地面から水蒸気が上がっていて、アカエゾの森に入った途端、めっちゃいい香りがしたんです」と、まるで昨日のことのように臨場感たっぷりに感動の体験を話してくれる。

「森を案内してくれたガイドの方に『何の香り?』と尋ねたら、『いろんな香りが混ざっているからわからないね〜』なんてはぐらかされたんだけど……さらに奥へと歩いていったら一本のアカエゾに洞があって、そこに樹液が垂れていて、近づいたらまさに! その香りだったんです」

© コロカル 提供 「アカエゾは、他の針葉樹にはない甘い香りがするんです。アイヌの人たちは『女神の木』と呼んでいたそうです」と酒巻さん。

「アカエゾは、他の針葉樹にはない甘い香りがするんです。アイヌの人たちは『女神の木』と呼んでいたそうです」と酒巻さん。

「あの香りが欲しい!」 枝葉を活用したら、新しい世界が広がった
こうして酒巻さんがアカエゾの可能性に気づいたのは、いまから10年以上も前のこと。当時は弟子屈町川湯温泉を拠点に、セラピストとして活躍していた。施術にアロマオイルを使用することも多く、元来、樹木の香りは好きだったが、この日以来アカエゾは特別な存在になった。

「その頃はとても忙しくて、睡眠時間もなかなか取れない日々。だけど、ちょっと時間ができると、横になるのではなくアカエゾの森に向かいました。木の根元に座っていると、すごく気持ちがラクになる。15分くらいすると、“よし、もう大丈夫”って、体のどこかでスイッチが入る。そして、仕事に戻っていました」

© コロカル 提供 「森に入ると、木にくっついて座ったり、ぎゅっと抱きしめたり。そうやって、アカエゾに助けられてきました」

「森に入ると、木にくっついて座ったり、ぎゅっと抱きしめたり。そうやって、アカエゾに助けられてきました」

“辛いときは森に行こう”これが酒巻さんの習慣になった。

アカエゾの森は、阿寒摩周国立公園内、硫黄山の麓の川湯温泉にある。長い歴史の中で噴火を繰り返してきたこの地は火山灰が降り積もり、植物にとっては厳しい環境だ。あえてここを選んで、約200年もかけて育まれてきたアカエゾの純林には、きっとはかり知れない力があるのだろう。

© コロカル 提供 アカエゾマツの森は、弟子屈町の川湯ビジターセンター裏に広がる散策路。ショートコース(約0.8キロ)とロングコース(約2.2キロ)がある。

アカエゾマツの森は、弟子屈町の川湯ビジターセンター裏に広がる散策路。ショートコース(約0.8キロ)とロングコース(約2.2キロ)がある。

すっかりアカエゾに魅せられた酒巻さんは施術にも使用したいと、精油を探し始めた。ところがなかなか見つからない。「ないならつくってみようか」と仕事の傍ら、アカエゾの蒸留を始めるようになる。

蒸留器を購入して、〈北見ハッカ記念館・薄荷蒸溜館〉に通って勉強をして。とはいえ、薄荷は草花、アカエゾは樹木。「前例がないから、試してみるしかない!」と毎日ハサミでチョキチョキ葉を刻んでは、試行錯誤を繰り返した。

酒巻さんの熱意に加え、偶然の出会いも重なって、いつしか大学教授や林野庁職員が集まり、〈アカエゾマツ研究会〉(のちの〈一般社団法人PineGrace〉)が誕生した。実はアカエゾ、林業の世界では用途が少ないために嫌われ者である。過酷な環境に耐えて、たくましく育っているというのに……。

© コロカル 提供 アカエゾマツの森には、下層植生としてゴゼンタチバナの群落も見られる。

アカエゾマツの森には、下層植生としてゴゼンタチバナの群落も見られる。

© コロカル 提供 倒木更新。アカエゾの幼木が競い合うように伸びている。
倒木更新。アカエゾの幼木が競い合うように伸びている。

発展を続ける “アカエゾ愛” 「いずれは医療に役立つものを!」
健気なアカエゾに脚光を浴びさせたいと願う有志たちが積極的に活動して、酒巻さんが森で感じた「めっちゃいい香り」は変化を遂げていく。
精油や蒸留水として使われるだけでなく、大学の研究等により、リラックス効果や抗菌効果が実証され、現在は、牛の皮膚病を治す製品など、数々の商品開発につながっているのだ。

© コロカル 提供 『Pine Grace』では、サウナ用のロウリュ水、マスクに貼るシール、バイオコークスなどの開発にも携わっている。また、アカエゾを有効活用するさまざまな取り組みは、第9回 環境省 グッドライフアワード「環境と福祉賞」を受賞するなど、各方面で高く評価されている。

〈Pine Grace〉では、サウナ用のロウリュ水、マスクに貼るシール、バイオコークスなどの開発にも携わっている。また、アカエゾを有効活用するさまざまな取り組みは、第9回 環境省 グッドライフアワード「環境と福祉賞」を受賞するなど、各方面で高く評価されている。

© コロカル 提供 『Pine Grace』では、サウナ用のロウリュ水、マスクに貼るシール、バイオコークスなどの開発にも携わっている。また、アカエゾを有効活用するさまざまな取り組みは、第9回 環境省 グッドライフアワード「環境と福祉賞」を受賞するなど、各方面で高く評価されている。

〈Pine Grace〉では、サウナ用のロウリュ水、マスクに貼るシール、バイオコークスなどの開発にも携わっている。また、アカエゾを有効活用するさまざまな取り組みは、第9回 環境省 グッドライフアワード「環境と福祉賞」を受賞するなど、各方面で高く評価されている。

「アカエゾが、次にやるべきことを運んできてくれるんです」と酒巻さんは力説する。たとえば、阿寒湖畔に広がる3892ヘクタールにも及ぶ森を管理している〈前田一歩園財団〉から、枝葉を提供してもらえるようになったり。アカエゾがピアノの響板に使われる材であることから、映画『羊と鋼の森』のプロモーションに精油をリクエストされるなど。「私が考えたわけじゃないんです。アカエゾを介して知り合った方々から思いもよらない展開へと広がっていくんですよ」

© コロカル 提供 「この山は、伐る山から観る山にすべきである」との思いを昭和初期に掲げ、人の手が入る前の原生の姿に近づけようと、長年、森づくりに取り組んでいる〈前田一歩園財団〉。この森を定期的に訪ねて、間伐したアカエゾの枝葉を分けてもらうのも、酒巻さんの大切な仕事だ。

「この山は、伐る山から観る山にすべきである」との思いを昭和初期に掲げ、人の手が入る前の原生の姿に近づけようと、長年、森づくりに取り組んでいる〈前田一歩園財団〉。この森を定期的に訪ねて、間伐したアカエゾの枝葉を分けてもらうのも、酒巻さんの大切な仕事だ。

© コロカル 提供 「この山は、伐る山から観る山にすべきである」との思いを昭和初期に掲げ、人の手が入る前の原生の姿に近づけようと、長年、森づくりに取り組んでいる〈前田一歩園財団〉。この森を定期的に訪ねて、間伐したアカエゾの枝葉を分けてもらうのも、酒巻さんの大切な仕事だ。

「この山は、伐る山から観る山にすべきである」との思いを昭和初期に掲げ、人の手が入る前の原生の姿に近づけようと、長年、森づくりに取り組んでいる〈前田一歩園財団〉。この森を定期的に訪ねて、間伐したアカエゾの枝葉を分けてもらうのも、酒巻さんの大切な仕事だ。

だからだろうか。酒巻さんは、いつもワクワクしている。つい最近は「北と南の融合」について、うれしそうに話してくれた。「沖縄・今帰仁村(なきじんそん)に蒸留所があって、そこで島月桃(シマゲットウ)を嗅いだときに、アカエゾとブレンドしたいな、と思ったんです。北海道の寒くて乾燥した土地の抗菌性と、沖縄の高温多湿な土地の抗菌性って、きっと違うでしょ。それを一緒に用いることで、また違う恵みが得られる気がして」

© コロカル 提供 「医療従事者だったこともあるので、いずれはアカエゾが、人の医療に役立つものになったらうれしいですね。それが最終目標。その可能性は十分にあると思っています」

「医療従事者だったこともあるので、いずれはアカエゾが、人の医療に役立つものになったらうれしいですね。それが最終目標。その可能性は十分にあると思っています」

北海道に移住してから、ここで暮らす人たちをたくさん取材してきた。そのなかでよく感じるのは、開拓者精神に溢れているということ。「手に入らないなら、つくればいい」「アカエゾの精油がないなら、自分で蒸留すればいい」

自然の恵みが、次のステップを用意してくれる。だから、木や森ときちんとつき合っていこう。そこにはたくさんのヒントが隠れているから。

北海道の自然には、そんなことに気づかせてくれる力もある。

© コロカル 提供 現在は道内各地のアカエゾを活用しているが、始まりは川湯温泉のアカエゾの純林だった。「過酷な場所だから、試練に耐える力を備えている。弟子屈の大地が育んだものは、想像を超える威力を発揮するかもしれませんよ」

〈Pine Grace〉は道内各地のアカエゾを活用しているが、始まりは川湯温泉のアカエゾの純林だった。「過酷な場所だから、試練に耐える力を備えている。弟子屈の大地が育んだものは、想像を超える威力を発揮するかもしれませんよ」
profile
YOSHIKO SAKAMAKI 酒巻美子
さかまき・よしこ●釧路市出身。長年、看護師としてのキャリアを積んだ後、アロマセラピーやハワイアンロミロミなど資格を取得。木育マイスターとしても活躍。現在は〈一般社団法人Pine Grace〉の副代表として、全国を飛び回っている。弟子屈町在住。
Web: 一般社団法人Pine Grace

writer profile
Chigusa Ide
井出千種
いで・ちぐさ●弟子屈町地域おこし協力隊。神奈川県出身。女性ファッション誌の編集歴、約30年。2018年に念願の北海道移住を実現。帯広市の印刷会社で雑誌編集を経験したのち、2021年に弟子屈町へ。現在は、アカエゾマツの森に囲まれた〈川湯ビジターセンター〉に勤務しながら、森の恵みを追究中。

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NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第125回(最終回) 2022年9月30日(金)

2022年09月30日 | 気候、天気、季節の風物詩
© スポーツニッポン新聞社 連続テレビ小説「ちむどんどん」最終回(第125話)。「202X(令和X年)」の比嘉家の面々(C)NHK

 「ちむどんどん」最終回“ナレ大団円”一気に40年後&全員老けメイク!ニーニー借金倍返し 子役も再集結(スポーツニッポン新聞社 2022/09/30 08:15 )

 女優の黒島結菜(25)がヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は9月30日、最終回(第125話)を迎え、完結した。<※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算106作目。タイトルは沖縄のことばで「チム(肝=心)が高鳴る様子」「胸がドキドキする」という意味。映画「パッチギ!」「フラガール」などで知られ、14年後期「マッサン」を担当した羽原大介氏がオリジナル脚本を執筆。今年、本土復帰50年を迎えた沖縄を舞台に、沖縄料理に夢を懸けるヒロイン・比嘉暢子(のぶこ)ら個性豊かな4きょうだい、本土復帰からの歩みを描いた。

 最終回は、1985年(昭和60年)11月24日、暢子(黒島)の新しい店「やんばるちむどんどん」は無事、開店初日を終えた。しかし、その日、歌子(上白石萌歌)が熱を出し、倒れてしまう。高熱はなかなか下がらず、暢子、優子(仲間由紀恵)、良子(川口春奈)たちは心を痛め、千葉から賢秀(竜星涼)も駆けつける。歌子の無事を祈る暢子は、賢秀と良子とともに“とある場所”へ向かう…という展開。

 暢子、賢秀、良子が海に向かって「おとーちゃーん!」「歌子を助けてちょうだーい!」と叫び、暢子が作った「フーチバージューシー」も食べた歌子は目を覚ました。

 時は流れ「202X(令和X年)」。1953~54年生まれの暢子は、65~76歳の可能性。
 山原村共同売店は大きな建物に。1985年開店の「やんばるちむどんどん」は営業を継続している。

 暢子が店に戻ると、孫の青柳未来(稲垣来泉=暢子の幼少期も)たちに“ドッキリ”を仕掛けられ、驚き。暢子の息子・健彦(西銘駿)はこの日朝の便で沖縄に帰省した。
 良子&博夫(山田裕貴)一家も帰省。孫(土屋希乃=良子の幼少期も)たちも連れてきた。
 賢秀&清恵(佐津川愛美)一家も帰省。孫(浅川大治=賢秀の幼少期も)は賢秀の「スーパーバンド」ならぬ「コスモバンド」を頭に装着している。
 歌子&智(前田公輝)一家も帰省。孫(布施愛織=歌子の幼少期も)は暢子にゆし豆腐を手渡した。歌子は「この10年、風邪もひいてないよ」と元気だ。

 「やんばるちむどんどん」オープン時の写真。昔話に花が咲く。「なんでオレ、いないわけ?」(賢秀)「あの時は、本当に心配だったね」(良子)「もう助からないと思ったさ」(智)「海で父ちゃんにお願いしたおかげで、助かったわけさ」(賢秀)「元気になったのは、うちのフーチバージューシーのおかげさ」(暢子)「はいはい。皆さんのおかげで、今日までやってこれました」(歌子)。

 この日は優子の誕生日会。90代の可能性もある。暢子には一緒に「ハッピーバースデートゥーユー」を歌う賢三(大森南朋)の姿が見えた。

 「賢秀は清恵とともに猪野養豚で地道にコツコツ豚を育て続け、昔、家族に借りたお金はすべて倍にして返し終わりました」(語りジョン・カビラ)
 「良子は夫婦揃って校長まで勤め上げ、銀婚式には海外旅行へ行く夢をようやく果たしました」(同)
 「歌子は民謡歌手として、たくさんレコードを出しました。そして、子どもたちに唄三線を教えています。智は歌子の歌手活動を支えています」(同)
 「和彦(宮沢氷魚)は念願だった沖縄の本を出版し、民俗学分野でその功績を称えられ、沖縄の文化を発信し続けています。暢子の『やんばるちむどんどん』は大繁盛。今日も料理三昧の日々を送っています」

 集合写真、それぞれの家族写真を撮り、食卓には「ハンダマのサラダ」「フーチバーのポルケッタ」「タコライス」「アーサのゼッポリーネ」が並ぶ。未来は「私は絶対に世界一のパティシエになる」。暢子は「うちは明日からもこうやって、大好きな人たちと美味しいものを食べたい」。歌子が歌い、和彦が三線を弾き、皆が踊る。「これは、やんばるのある家族の物語です」(語りジョン・カビラ)――。
 暢子が高校生の頃の比嘉家食卓。「子どもの頃、家族と食べた美味しいもの、共に過ごした思い出は、きっとその後の人生に勇気を与えてくれるはずです」(同)。暢子はシークワーサーの実をもぎ取り、においをかぎ、皮をむいて食べた。
 ラスト10分、一気に約40年が経過し“ナレ大団円”。黒島ら“全員”が老けメイクを施した。4きょうだいの幼少期を演じた子役が、それぞれ孫役。再集結を果たした。

ちむどんどん:“初めから決まっていた”最終回 気になる撮了時の暢子のセーラー服姿、物語の着地点は?(MANTAN Inc. 2022/09/29 22:22 )


黒島結菜さん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちむどんどん」(月~土曜午前8時ほか)が、9月30日にいよいよ最終回を迎える。

ドラマは残り1回ながら、ここにきて、ヒロイン一家の三女・歌子(上白石萌歌さん)の体調が急変し、倒れてしまうなど“予測不能”。「食」と「家族」をテーマにした物語はどのような着地を見せるのか……。

 ◇最終回前に歌子に“衝撃展開” 医師「できることはやりました」

最終回“一つ前”となった第124回(9月29日放送)では、暢子(黒島さん)の新しい店「やんばるちむどんどん」がオープン。開店日には、早苗(高田夏帆さん)、正男(秋元龍太朗さん)、金吾(渡辺大知さん)と、暢子、良子(川口春奈さん)、歌子三姉妹にとってそれぞれに懐かしい人々がやってくる。
 歌子が民謡歌手を目指すきっかけとなった恩人・上原照賢(大工哲弘さん)もやってくる。照賢は歌子の高校時代の恩師・下地響子(片桐はいりさん)と与那国島を訪れた時に出会ったといい、手紙も預かっていた。
 慌ただしくも、充実したオープン日。営業が終わり、家族みんなで店の片付けをしているさなか、急に歌子の息づかいが荒くなり、机に突っ伏してしまう。歌子は病院に搬送され、入院する。

 夫の智(前田公輝さん)、母の優子(仲間由紀恵さん)は医師(平川和宏さん)に「大丈夫ですよね?」「いつもの熱なんですよね?」と尋ねると、医師は険しい表情で首を横に振り、「できることはやりました。後は本人の気力と体力を信じて経過を見守るしかありません」と返答。その後、3日たっても歌子の熱は下がらず、意識ももうろうとしていた。

 「やんばるちむどんどん」は臨時休業する。暢子は早朝から、歌子が子供の頃に熱を出した際に優子が作っていた、熱冷ましになる「フーチバー」を用いた「フーチバージューシー」を作る。暢子は「歌子は目を覚ます! お父ちゃんがきっと守ってくれる」と信じるが……と展開した。

 ◇“最終回がこうなる”ということを初めに決めて
 
制作統括・小林大児CP(チーフプロデューサー)は、ドラマがスタートする前の取材で、「脚本チームとしては、“最終回がこうなる”ということを初めに決めてから、第1週の本を作るという新しい挑戦をしました」と明かしていた。
 また、小林CPによると、ドラマは沖縄料理に夢をかけるヒロイン・暢子(黒島さん)ら4兄妹たちの「美しい家族とふるさとの物語」という位置づけで、「4兄妹の物語ということで、『若草物語』や『細雪』といった過去の名作にも刺激を受けました」とも紹介。

さらには「誰もがかつて、うれしいときも悲しいときも、誰かと共に食べて生きてきたということ、おいしいものを大好きな人と食べると笑顔になれるということ。そんな当たり前の、足元に秘められている豊かな泉を感じていただけるとうれしいです」と呼び掛けていた。

 最終回(第125回、9月30日放送)では、暢子の新しい店「やんばるちむどんどん」の開店初日は、みんなの協力のおかげで大盛況だった。しかしその日、歌子が熱を出し倒れてしまう。高熱はなかなか下がらず暢子、優子、良子たちは心を痛める。千葉から賢秀(竜星涼さん)も駆けつける。歌子の無事を祈る暢子は、賢秀と良子と共に、とある場所へ向かう……。

 最初から決まっていたという物語の結末は、どのような形となるのか。そして歌子は回復するのか。クランクアップ時に公開された暢子のセーラー服姿の意味するものとは。強い絆で結ばれた4兄妹の物語を最後まで見届けたい。

ちむどんどん:“初めから決まっていた”最終回 気になる撮了時の暢子のセーラー服姿、物語の着地点は?(MANTAN Inc. 2022/09/29 22:22 )

© サンケイスポーツ 黒島結菜

故郷の沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹らの家族愛を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・0)の最終回となる第125回が30日、放送された。※以下、ネタバレあり。

暢子(黒島結菜)の新しい店『やんばるちむどんどん』の開店初日は、みんなの協力のおかげで大盛況だった。しかしその日、歌子(上白石萌歌)が熱を出し倒れてしまう。高熱はなかなか下がらず暢子、優子(仲間由紀恵)、良子(川口春奈)たちは心を痛め、千葉から賢秀(竜星涼)も駆けつける。歌子の無事を祈る暢子は、賢秀と良子とともに、とある場所へ向かう・・・。

暢子は「ニーニー、ネーネー、行こう」と言って賢秀と良子と病院からタクシーで海に向かう。そこで3人で「お父ちゃーん」と叫ぶ。賢秀に「お前もやれ」と言われ、なぜかタクシー運転手(ゴリ)も「父ちゃーん」と叫ぶ。
すると歌子が病室で「お父ちゃん…」と言いながら目を覚ます。すると、遠い海のかなた(ニライカナイ)が光り輝き、賢三(大森南朋)の声が聞こえる。「大丈夫。見ているからよ。まくとぅそーけー、なんくるないさー」。

時は過ぎ、202×年(令和×年)のテロップ。暢子はすっかりおばあになっていて、「やんばるちむどんどん」を営みながら暮らしている。すっかり年を取った良子や賢秀、そして歌子が家族を連れてやってくる。歌子はこの10年、風邪もひいていないという。生死をさまよったのも今ではいい思い出だ。

今日は優子の誕生日会。みんなで「ハッピーバースデー」を歌っていると、暢子には賢三の姿が見える。賢三も「ハッピーバースデー」を歌っている。ふと気が付くと賢三の姿は消えていた。そして暢子はほほえむ…という展開だった。

ついに迎えた最終回。視聴者からはSNSなどで「結局このドラマはファンタジーだったのか?」「やっぱりファンタジーの世界だったんだな」「力技で押し通したドラマやったなぁ」「みんな幸せならそれでいっか」「ファンタジーだったけど、でも、自分たちの力ではどうにもならない絶望感と、それでも諦めない、なんとかしたいという気力を、そうやって生きてきたんだ自信を強く感じる展開だった」などの声が挙がった。

朝ドラ通算106作目となる今作は、本土復帰から50年の節目を迎える沖縄が舞台のオリジナル作品で、「ちむどんどん」は「心がわくわく、ドキドキする」という意味の方言。女優の黒島結菜がヒロイン・暢子を演じ、脚本は「マッサン」の羽原大介氏、語りはタレントのジョン・カビラが務める。主題歌は沖縄県出身の歌手、三浦大知が今作のために書き下ろしたオリジナル曲「燦燦(さんさん)」。

「ちむどんどん」房子役の原田美枝子が朝ドラ受け、黒島結菜は「まっすぐだけどシャイ」振り返り(日刊スポーツ新聞社  2022/09/30 08:28 )



NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜午前8時)でレストランオーナー房子役を演じた原田美枝子が30日、同局朝の情報番組「あさイチ」(午前8時15分~9時55分)に生出演し、博多華丸らと最終回を迎えた朝ドラの朝ドラ受けをした。

原田は「みなさん、半年間ありがとうございました」とあいさつし番組がスタート。ヒロインを演じた黒島結菜がVTR出演し、最後の別れのシーンを振り返り、黒島を「シャイなんですよね。まっすぐだけどシャイで」と述べた。

同ドラマは沖縄の料理に夢をかけた料理人を目指す沖縄生まれの主人公、比嘉暢子と、支えあうきょうだいを描いた物語。タイトルの「ちむどんどん」は、心がワクワクすることを意味する。ヒロインの父親を大森南朋、母親を仲間由紀恵、きょうだいを竜星涼、川口春奈、上白石萌歌が演じた。




青森県産新品種リンゴ(林檎)・トキ 2022年9月

2022年09月30日 | 気候、天気、季節の風物詩










NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」第125回あらすじ 2022年9月29日(木)

2022年09月30日 | 気候、天気、季節の風物詩

【あすのちむどんどん最終話】歌子は高熱が下がらず危篤状態…暢子はある場所へ(報知新聞社  2022/09/29 15:00 )

 女優の黒島結菜がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜・午前8時)で30日、最終話が放送される。その内容は…。(以下、ネタバレがあります。ご注意ください)

 暢子(黒島)の新しい店「やんばるちむどんどん」の開店初日は、みんなの協力のおかげで大盛況だった。しかしその日、歌子(上白石萌歌)が熱を出し倒れてしまう。高熱はなかなか下がらず暢子、優子(仲間由紀恵)、良子(川口春奈)たちは心を痛め、千葉から賢秀(竜星涼)も駆けつける。歌子の無事を祈る暢子は、賢秀や良子とともに、とある場所へ向かう…。
 
「ちむどんどん」は第106作目の連続テレビ小説。タイトルは沖縄方言で「胸がドキドキする」を意味する。沖縄で生まれ育ったヒロイン・比嘉暢子が上京し、沖縄料理店を開くことを夢見る物語。今年、本土復帰50年を迎える沖縄が舞台で、同県出身の黒島結菜が主演を務める。沖縄を舞台にした朝ドラは01年前期「ちゅらさん」(主演・国仲涼子)、12年後期の「純と愛」(主演・夏菜)に続き3作目。脚本は「マッサン」や映画「パッチギ!」で知られる羽原大介氏のオリジナル。ドラマは8月31日にクランクアップした。

「ちむどんどん」予想外の展開に鈴木奈穂子アナも歌子を心配「大丈夫?明日最終回ですよ」(日刊スポーツ新聞社  2022/09/29 08:41 )


NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜午前8時)の第124話が29日に放送された。

情報番組「あさイチ」MC陣も朝ドラ受けした。※以下ネタばれを含みます。

あらすじは、暢子(黒島結菜)の新しい店「やんばるちむどんどん」の開店前日、看板メニューの特製麺の納品が来ない、という騒動に見舞われ、一同は途方に暮れる。だが、暢子は、良子(川口春奈)や歌子(上白石萌歌)、沖縄やんばるのみんなの協力を得て自分たちで麺を作ることで乗り切ろうとする。迎えた開店初日。店には3姉妹にとってそれぞれに懐かしい人々がやってくる。
だが、歌子の体調に異変が起きる。3日間、熱が下がらず意識ももうろうとする。
朝ドラ受けでも歌子を心配した。博多大吉は「待て待て待て…」と驚きを隠せず。鈴木奈穂子アナウンサーも「大丈夫?よね? 明日最終回ですよ」と動揺した。博多華丸は「病状もわからないですもんね」と漏らした。鈴木アナは「ええ? もうろうとしているし…すごい心配」と話した。大吉は「まもるちゃんがしゃべったとかね、金吾ちゃん国際結婚なんだね、とかいろいろ言いたかったけど」と最終回を前にしたドラマの展開に驚いていた。

同作は沖縄の料理に夢をかけた料理人を目指す沖縄生まれの主人公、比嘉暢子と、支えあうきょうだいを描いた物語。タイトルの「ちむどんどん」は、心がワクワクすることを意味する。ヒロインの父親を大森南朋、母親を仲間由紀恵、きょうだいを竜星涼、川口春奈、上白石萌歌が演じる。主題歌はドラマの舞台となる沖縄県出身の歌手三浦大知が書き下ろしたオリジナル楽曲「燦燦(さんさん)」。

NHK朝ドラ「ちむどんどん」喜納金吾(渡辺大知)ハワイから登場!良子(川口春奈)へ「僕は永遠に君を愛してる!」熱烈絶叫「幸せそうでよかった」「やっぱりいい人」
 (サンケイスポーツ 2022/09/29 10:22 )

© サンケイスポーツ 渡辺大知

故郷の沖縄料理に夢をかけるヒロインとその兄妹らの家族愛を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜前8・0)の第124回が29日、放送された。※以下、ネタバレあり。

暢子(黒島結菜)の新しい店『やんばるちむどんどん』の開店前日、看板メニューの特製麺の納品が来ない、という騒動に見舞われ、一同は途方に暮れる。だが、暢子は、良子(川口春奈)や歌子(上白石萌歌)、沖縄やんばるのみんなの協力を得て自分たちで麺を作ることで乗り切ろうとする。迎えた開店初日。店には三姉妹にとってそれぞれに懐かしい人々がやってくる。そして、歌子の体調に異変が起きて・・・。

開店当日には喜納金吾(渡辺大知)も来店した。地元の名士の息子で良子に熱烈に求愛し、縁談が進んでいたが、最終的に博夫(山田裕貴)に奪われた過去を持つ。アロハシャツにサングラス姿で「ピース、ピース!」と登場。ハワイのパイナップル農園で成功しているといい、開店に合わせて暢子のために花輪も贈っていた。
「ハワイからはるばるラブとピースを届けに来ました」とテンションが高い金吾。「妹のために立派な花輪をありがとうございます!」という良子に対し、「あなたのためです。僕は永遠に君を愛してる!」と相変わらずだ。驚いて固まる良子に、「もちろん、ハワイにいる僕のワイフの次に!」といって写真を見せる。どうやら外国人の女性と結婚したようだった。

暢子の沖縄そばに舌鼓を打った金吾は「おいしいものもやっぱりみんなをピース!そしてラブな気分に…ちむどんどんするよね〜!」と満足そう。視聴者人気も高いキャラクターで、SNSなどでは「金吾さん幸せそうでよかったねー」「ずっとラブアンドピースしててよかった」「やっぱり金吾さんはいい人だった」などの声が挙がった。

朝ドラ通算106作目となる今作は、本土復帰から50年の節目を迎える沖縄が舞台のオリジナル作品で、「ちむどんどん」は「心がわくわく、ドキドキする」という意味の方言。女優の黒島結菜がヒロイン・暢子を演じ、脚本は「マッサン」の羽原大介氏、語りはタレントのジョン・カビラが務める。主題歌は沖縄県出身の歌手、三浦大知が今作のために書き下ろしたオリジナル曲「燦燦(さんさん)」。


一関市東山町のススキ(薄・芒)/オバナ(尾花) 2022年9月15日(木)

2022年09月29日 | 気候、天気、季節の風物詩










2022年9月15日(木)一関市東山町長坂字柴宿の「雇用促進住宅」と呼ばれていたアパートの裏側に生えているススキ(薄・芒)が、花を沢山咲かせて見頃を迎えていました。