peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

アセビ(馬酔木) 2009年3月31日

2009年03月31日 | Weblog
千厩町「舘山公園」のアセビ(馬酔木)
 2009年3月31日








2009年3月31日(火)、一関市千厩町千厩字舘山19-1外
にある舘山公園に行ってみました。
アセビ(馬酔木)とアケボノアセビ(曙馬酔木)が、沢山の花を
咲かせていました。






アケボノアセビ(曙馬酔木)



アケボノアセビ(曙馬酔木)Pieris japonica f.rosea
花が紅色のアセビの品種で、まれに自生するとの
こと。花の色に濃淡があり、濃紅色のものをベニバナアセビ
(紅花馬酔木)
という。






アセビ(馬酔木)ツツジ科 アセビ属
Pieris japonica
山地のやや乾燥した所に生える常緑低木で、
群生することが多い。花が美しいので庭木や
公園樹としても広く植えられている。
高さは1~4mほど。葉は互生し、長さ3~8㎝
の倒披針形で、厚い革質で光沢がある。縁に
は鈍い鋸歯があり、両面とも無毛。
3~5月、枝先に円錐花序を出し、白い小さな
花が多数垂れ下がって咲く。花冠は壺形で長さ
6~8㎜、先は浅く5裂する。雄しべは10個で、
花糸には短毛があり、葯には刺状の突起が2個
ある。雌しべは1個。

朔果は直径5~6㎜の扁球形で上向きにつき、
9~10月に熟す。有毒植物で、馬が食べると苦し
んで、酔ったようになるので「馬酔木
の名がついたという。万葉植物のひとつ。
花がピンク系の園芸種もある。
分布:本州(山形県以西)、四国、九州。

花が全部上向きに咲くものをウケザキアセビ
f.antrorsa
といい、京都府久美浜町に自生する。

ウメ(白梅) 2009年3月29日

2009年03月30日 | Weblog
一関市宮下町のウメ(白梅) 2009年3月29日





2009年3月29日(日)、一関市宮下町の農家と思われる
民家の屋敷際に植えられているウメ(白梅)の木が、
芳香を放ちながら花を沢山咲かせていました。
一関地方は、3月25日(水)の午後から降り続いた雪
が、26日にはほとんど消えたのに、3月27日(金)朝起
きてみたら、家々の屋根が真っ白になっていました。
お日様が出てきて、10時頃には全て消えましたが、ここ
数日、気温の低い日が続いていました。夜はまだまだ寒
くてストーブが離せませんが、 一関地方にも、ようや
く春が訪れたようです。






ウメ(梅)バラ科 サクラ属 Prunus mume
中国中部原産と考えられている落葉小高木~高木。
万花に先がけて冬のうちから咲き出す花は、万葉の
昔から人々に愛されている。

花は2~3月、葉に先立って開き、通常白色だが、
紅色、淡紅色のものもある。花弁と萼片は5個。雄し
べは多数で花弁より短い。雌しべは1個で、子房に
密毛がある。

若枝は緑色で無毛。葉は互生し、長さ4~9㎝の倒卵
形~楕円形で、先端は尖る。縁に細かい重鋸歯があ
り、両面と葉柄に微毛がある。

果実は直径2~3㎝のほぼ球形で、表面に密毛が生え、
片側に浅い溝がある。
ウメ(梅)の園芸種:ウメの品種の統一をはかるために
野梅系、紅梅系、豊後系などに系統類別されており、
白い花を咲かせる品種も様々ある。
 主なものは下記の通り。
野梅系ウメ本来の性質をもつ野梅(やばい)
から変わったものである。野梅(やばい)系はさらに
野梅性、紅梅性、難波(なにわ)性、
青軸性
などと呼ばれる品種群に分け
られる。花は白色の一重のほか、淡紅色や紅色
の咲き分け、八重咲き、枝垂れ咲きなど変化が
多い。
野梅系の品種は、枝が細く、時に枝から刺状の小
枝を出す特徴がある。若枝は緑色で、後に赤みが
出てくる。葉は小形で緑色が濃く、花はほかの系
統のものより香りがよい。果実は比較的小形。
シロカガ(白加賀)Shirokaga:
花は葉より早く3月頃に咲き、白色一重の中輪で
直径2㎝くらい。採果用や庭木用の品種。
オウシュク(鶯宿)Oshuku:
花は白色の中輪。枝は太い。花期は3月中旬~下
旬。
シラタキシダレ(白滝枝垂) Shiratakishidare:
花は白色で八重咲きの中輪。枝は枝垂れる。
花期は3月中旬。
トヤデノタカ(塒出の鷹)Toyadenotaka:
花は一重の大輪で淡紅白色。枝や葉、萼片に黄色
と緑色の斑点がある。花期は2月下旬~3月初旬。
シロナニワ(白難波)Shironaniwa:難波性。
花は白色で八重の中輪。
タマガキシダレ(玉垣枝垂) Tamagakishidare:
花は白色で直径2~2.5㎝の八重咲き中輪。花弁の
裏は初め淡紅色で、次第に白に変わる。よく結実
する。花期は3月上旬。江戸時代からある品種。
アオジク(青軸) Aojiku:枝や萼が緑色で青軸性
としてまとめられる品種群のひとつ。花は青白
色で一重の中輪。花期は2月下旬~3月上旬。
ツキノカツラ(月の桂) Tsukinokatsura:青軸性。
花は緑白色で一重の中輪。花期は2月中旬~3
月上旬。

フクジュソウ(福寿草) 2009年3/21&3/22

2009年03月29日 | Weblog
千厩野草会の福寿草 2009年3月21日




2009年3月21日(土)、一関市千厩町千厩字西小田の
千厩ショッピングモール・エスピアで開催された千厩
野草会
(会長 金野昌敏)の「雪割草展」に
花を沢山つけたフクジュソウ(福寿草)が展示されていました。





紫波町赤坂地区の福寿草 2009年3月20日



2009年3月20日(金)、紫波郡紫波町の赤坂地区をたずねました。
ここには義経神社義経井戸と伝えられているものがあります。




「往時、産金の地であった赤沢は、歴史と伝統のふるさと
でもある。803年、坂上田村麻呂が白山神社を、
980年ごろその麓に慈覚大師が蓮華寺を創建したという。
蓮華寺には以前(以下省略)」






フクジュソウ(福寿草)キンポウゲ科 フクジュソウ(アドニス)属
Adonis amurensis
シベリア東部、中国北部、朝鮮半島、日本に分布
する多年草。落葉樹林の下などに生え、草丈は15
~30㎝になる。北国に多く、雪解けとともに芽を出
して、茎頂に直径3㎝ほどの花を1~数個咲かせる。
花は日が当っているときだけ開き、陰ると閉じる。
花弁は多数あり、長楕円形または広披針形で、弁先
に歯状の細かい切れ込みが入る。

旧暦の正月に黄金色の花を咲かせることから、「福寿草
というめでたい名がつけられた。ガンジツソウ(元日草)ともいう。

江戸時代には古典植物として日本独自の品種改良
が進み、自生種の黄色だけでなく、白、黄褐色、紫
褐色、橙紅色などがある。花形も一重、二重、八重、
万八重と変化に富む多くの園芸品種が生まれた。

花が終わる頃から、細かく切れ込んだ葉が伸びて
くる。根茎は短く、やや太い根をもつ。茎は直立
し、葉は葉柄があり、3~4回の羽状全裂する。羽
裂片は卵形または長卵形で、細裂片は線状披針形
となる。

園芸品種の中で福寿海cv.Fukujukai(黄花系)
最も普及している品種で、正月の鉢植えによく利
用されているが、他にも紅撫子cv.Beninadeshiko
(赤花系)、爪折笠cv.Tsumaoregasa(黄花系)、
三段咲きcv.Sandanzaki(段咲き系)
など、
現在42品種ほどが保存されている。
[花期]2~5月だが、正月用に促成栽培もおこなわれて
いる。

雪割草(三角草&洲浜草) 2009年3月21日

2009年03月28日 | Weblog
千厩野草会の雪割草(三角草&洲浜草)
 2009年3月21日








2009年3月21日(土)、一関市千厩町千厩字西小田の
千厩ショッピングセンター・エスピアで、千厩野草会
(会長・金野昌敏)の「雪割草展」が開かれました。
7割方が雪割草でしたが、その他の山野草も
展示されていました。
雪割草には、そのほとんどに名前が書かれ
ていませんでしたが、2~3種の寄せ植えなど
もあり見ごたえがありました。


















ミスミソウ(三角草)キンポウゲ科 ミスミソウ(ヘパティカ)属
Hepatica nobilis var.japonica
本州中部以西、四国、九州北部に自生する多年草。
別名:ユキワリソウ(雪割草)。根茎は長く、
葉は3中裂し、葉裂片は鋭頭。花弁状の萼片は6~8、
楕円形または長楕円形。花色は一般的に白だが変異
もある。「平和 cv.Heiwa」などの園芸品種
がある。

園芸的にはやや大型のオオミスミソウ(大三角草) f.magna
が優れ、江戸時代には多彩な色合いの品種が栽培され、
現在も愛好家の間で保存されている。
[栽培]繁殖は種子か株分け。[花期]早春。

スハマソウ(洲浜草)Hepatica nobilis
var.japonica f.variegata

本州と四国に分布し、ミスミソウやオオミスミソウ
の変種
と考えられる。これら2種の葉は、
3中裂する裂片の先端が鋭頭で、総苞葉は鋭頭から鈍
頭になる。
これに対して本種は葉の裂片が鈍頭で総苞葉が鈍頭
から円頭になる。葉質はやや厚く、暗緑色で光沢なく、
ときには白斑がある。花は径1~1.5㎝、直下に卵状楕
円形で緑色の3総苞がつく。萼片は花弁状で6~8、長楕
円形で白色が基本だが、ときに紅色あるいは紫色のも
のもある。園芸品に「桜姫cv.Skurahime」などがある。
[栽培]春は日がよく当たり、夏は日陰になる落葉樹の
下を好む。株の植付けは秋または花どき、種子は開花
後に結実したものを取播きすると、翼春に発芽する。
[花期]暖地では2月、寒冷地では5月。
[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑 園芸植物」より]

チューリップ(Tulipa) 2009年3月24日

2009年03月27日 | Weblog
一関市新大町のフラワーショップの
チューリップ 2009年3月24日




2009年3月24日(火)、JR一関駅前(一関市新大町)
にある小さなフラワーショップ「花くらぶ」の店先
に、花を咲かせた鉢植えのチューリップがありました。
庭植えなどのものは4月下旬~5月上旬にならないと
花を咲かせませんので、温室などで咲かせたものかも
しれません。


この花弁の先が尖っていて赤色・底黄のものは「チューリップ
・ハゲリ Tulipa hageri」
と思われる。

チューリップ(ツリッパ)属 Tulipa
中央アジアから北アフリカまで広く分布し、50
~150(種と認める範囲により数は変わるが)、
変種、交雑種を入れると数百種に達するとのこと。
園芸上利用されているのは20種ほどだといわれる。

チューリップの園芸分類
1981年に、以下のように花期と花形で11系統と
野生系統4にまとめられた。
早生種(1.早生一重、略号:SE、2.早生八重:DE)、
中生種(3.トライアンフ:T、4.ダーウィン・ハイブリダ
:DH)、
晩生種(5.晩生一重:SL、6.ユリ咲き:L、7.フリンジ咲き
:Fr、8.ビリディフローラ:V、9.レンブラント:R、
10.パロット:P、11.晩生八重:DL)、
種及び交雑種(12.カフマニアナ:K、13.フォス
テリアナ:F、14.グレイギィー:G)、
15.以上に含まれない種及び交雑種。