2019年11月9日(土)~10日(日)、宿泊した「黄金崎・不老ふ死温泉」の新館1階の私たちが泊まった部屋からフロント/ロビーの方に通じている廊下の壁に青森県深浦地方のお国ことば(津軽弁)の図解入りのものが貼ってありました。
私は、福島県郡山市で生まれ、13歳までそこで過ごしました。18歳まで福島県福島市に居住し、更に岩手県一関市に転居しています。この間、青森県下北郡にある工場に転勤になり、14年間ほどそこで暮らしたのですが、一関にある工場からの転勤者が多かったので、お国ことばを覚える必要がなく、下北弁もほとんど知らないままに過ごしてしまいました。でも津軽弁は、下北弁とは大分違っているように思いました。
「こちょがす」は、「くすぐる」ということのようですから、一関地方でも使いますが、「もちょこちえ」はどうでしょうか?ふつうに「くすぐったい」と言うのではないでしょうか?!
私が子どもの頃は、よく従妹たちとお互いにくすぐり合ったものですが、大人の人の腋の下などをくすぐてもくすぐったがらない人がいました。個人差が大きいと思いました。
「えちこ」というのは、藁で編んだ幼児を入れて置く用具で、母親などが、幼児の世話を省くために使用したようです。農家の嫁であった叔母が、機械で縄や菰(こも)を編んだりするときに、他に子どもの面倒を見る人がいなっかたので、使用しているのを見た記憶があります。「嬰児籠」のことだと思います。
「いさば」は「五十場」と書き、漁場のことですが、転じて「魚市場、魚屋、魚の行商人」などにも使われたそうです。私の妻は、魚屋さんの隣に住んでいたので「いさばや」は幼児のときから知っていたそうです。
「かでる」は、加える、仲間にする、混ぜ合わせることなどに使うそうですが、「子供のお守をする」ことにも使うようです。もしかして大根メシなどのカデメシもそこから来ているのかもしれませんね?