peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

八幡平・茶臼岳に登る!

2005年09月30日 | Weblog
八幡平の黒谷地湿原・茶臼岳登山コースを歩く

 きのう(9月29日)、「県内全域、朝から1日中快晴」との天気予報だったので、妻と2人で八幡平の茶臼岳(標高1578m)に登ってきました。予報どおり、とても良い行楽日和でしたので疲れましたが気分爽快です。

「八幡平散策・トレッキングコース」というのがあり、下記の6つがあります。

1.八幡平・ガマ沼展望台コース[約35分・往復1.8km]

2.黒谷地湿原コース[約115分・合計4.9km]

3.黒谷地湿原・茶臼岳登山コース[約180分・合計7.3km]

4.源太森コース[約130分・往復6.2km]

5.御在所沼・五色沼コース[約90分・往復4.5km]

6.蓬莱境・蓬莱沼コース[各コースとも約40分・約4km]

この中、1、2、5のコースは既に歩いたことがあるので、今回は3のコースを歩いてみました。

 八幡平アスピーテラインを岩手県側八幡平市(9月10日に町村合併で市になったばかり・旧松尾村)側から入り、茶臼口バス停近くの無料駐車場にマイカーを駐車。

 見るからに急な上り坂をゆっくりゆっくり登る。もとより登頂が目的ではないので、登山道の両側をキョロキョロしながら、何かの花や実がないかと探しながら進む。

 9月も末ともなれば、花も実もほとんど見つけられず、中腹にある茶臼山荘(避難小屋)の近くで「エゾオヤマリンドウ」、「イワハゼ(アカモノ)の実」、「オオカメノキの実」を沢山見つけたぐらいでした。

 松尾八幡平ビジターセンターで貰った松尾八幡平観光協会発行の「八幡平ガイドマップ」の「花暦」にも、9月に見られる花は「エゾオヤマリンドウ」、「ミヤマアキノキリンソウ」、「オクトリカブト」、「ウメバチソウ」、「タチギボウシ」、「ツルリンドウ」が記載されているだけです。

 画像は、中腹から眺めた茶臼岳。茶臼山荘(避難小屋・トイレあり)からなら、5分くらいで茶臼岳(標高1578m)の頂上に行けます。晴れた日には360度の展望が楽しめる。岩手山の麓が見える。雲海が見られる。アスピーテラインや熊沼などもよく見えます。

室根山登頂!

2005年09月28日 | Weblog
室根山登頂!

きょう(9/28)室根山に登頂した。北上山地の南東端に位置し、一関市の旧・室根村、千厩町、大東町にまたがる標高895.4mの独立峰であり、県立自然公園と国民休養地に指定されている。

この山に登る主なコースは4つほどあるが、どのコースを選んでも山頂近くまで自動車道が整備されているので、自動車を利用すれば、歩くのはほんの100mくらいのものである。

 今回は、画像の案内板にある国道343号を大原から陸前高田方面に向かって走り、笹ノ田トンネルの手前から林道山口線に入る「アストロ・ロマン大東コース」を選んだ。「コースタイム」は、大原から頂上展望台駐車場までは車で約35分、そこから室根山頂までは約5分である。

 本日の主な収穫は、「アオハダの赤い実」、「クマシデの果穂」、「ヤブデマリの果実」、「ツタウルシの紅黄葉」、「リョウブの実」、「マユミの赤い実」、「ホウノキの赤い実」、「サワフタギのスカイブルーの実」などであった。

マイヅルソウ(舞鶴草)の実

2005年09月27日 | Weblog
マイヅルソウ(舞鶴草)の実ユリ科 マイヅルソウ属 Maianthemum dilatatum

マイカーで岩手県の一関市街地から国道342号線を西方に進み、約30km(車で50分ぐらい)で真湯温泉(真湯山荘)に着きます。ここから標高1,126mにある須川高原温泉までは約15km(「須川ヘルスライン」)ほどですが、舗装はされているものの、細く曲がりくねった登り道が続くため、30分ほどかかります。真湯温泉の近くに、この道のゲートがあり、冬期間(11月から翌年の5月初旬まで)は交通が遮断されます。)

 この自動車道脇には、標高が高くなるにつれ、「マイヅルソウ(舞鶴草)」の群落が目についてきます。その外にも、各登山道や昭和湖付近で群落を見ることができます。

[舞鶴草]は、亜高山から高山帯の林の下に多い多年草。高さは10~25cmになり、群生することが多い。葉は長さ3~7cmのハート形で、花が咲く茎には2個つく(葉が1枚の茎には花はつかない)。

 花期は5~7月。花は小さく、4個の花弁がそり返っているので、雄しべがよく目立つ。花の盛りには一面が白いコンペイトウ糖を散りばめたように見えます。

 花の後に付く果実(5~10個)は、直径5~7mmで、はじめはまだら模様があるが、やがて(9~10月頃)透き通るような美しい赤になる。

 分布:北海道~九州

アカミノイヌツゲ(赤実の犬黄楊)

2005年09月27日 | Weblog
アカミノイヌツゲ(赤実の犬黄楊)モチノキ科 モチノキ属 Ilex sugeroki var.brevipedunculata

 昨日登った栗駒山(岩手県側では「須川岳」と呼んでいる)の須川温泉から、「名残ケ原」と呼ばれている湿原に至る途中の登山道で、「アカミノイヌツゲ(赤実の犬黄楊)」の小さい赤い実が目についた。未だ橙色のものも多数あったが、赤く色づいた実はよく目立った。

 [赤実の犬黄楊]は、山地から亜高山の上部まで見られる常緑低木で、高さは3~4mになる。枝は淡褐色。葉は密に互生し、長さ2~3.5cmの楕円形または長楕円形で、厚くて光沢があり、ふちには浅い鋸歯がある。

 5~7月、枝先の葉のつけ根に小さな淡黄白色の花を開く。花は直径5mmほどで、花弁は4個。雌雄別株。雄花は数個ずつ付き、雌花は1個ずつ付く。

 果実は直径6~8mmの球形で9~10月ごろ赤く熟す。果実には長さ1~2cmの柄がある。

 分布:北海道、本州(中部地方以北)

シラタマノキ(白玉の木)

2005年09月26日 | Weblog
シラタマノキ(白玉の木)ツツジ科 シラタマノキ属 Gaultheria miqueliana

亜高山~高山の乾いた草地や林のふちなどに生える常緑小低木。高さ10~30cm。葉は互生し、長さ1~4cmの楕円形で、ふちに細かい鋸歯がある。

 7~8月、小さな壺形の花が下向きに咲く。花は長さ約5mm。果実は花の後大きくなった萼に包まれていて、直径約1cm。果実を潰すとサロメチールのような匂いがする。

名前の由来は、果実が白いことによる。なお、「シラタマノキ属」の「アカモノ(赤物)」に対して、「シロモノ」とも呼ばれる。

 分布:北海道、本州(中部地方以北、大山)