2014(平成26)年1月17日(金)、岩手県立花きセンター(岩手県胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行ってきました。山も野原も雪で真っ白になっているのに、この花卉センターの中には様々な花が沢山咲いていました。
花きセンターの本館(管理棟)の近くにある「研修温室」の「中温区」にはミカンやレモン、バナナなど様々な草花や樹木が植栽展示されていましたが、それらの中にみどりいろの果実を沢山つけた「バナナ」が植栽されていました。
バナナ バショウ科 バショウ(バナナ)属 Musa acuminata
サンジャクバナナ(三尺バナ) Musa acuminata cv.Dwarf Cavensish
マレーシア原産の矮性のバナナで、葉の長さ1~2m、幅30~60cmで、表面に白いロウ物質が特に多い。仮茎の高さは2~2.5mぐらいになり、葉は幼苗のころから30~40枚ほど出るが、次々に外部から枯れ、10枚ぐらい残ったところに花がつく。食用になる。ちなみに、「三尺バナナ」の名前の由来は、「三尺(約90cmぐらい)」ぐらいの背丈でも実がつくことによる。英名はDwarf banana
バショウ属(バナナ属)は、アジアを中心にアフリカ、オーストラリア、太平洋諸島などに約40種分布している。大型の多年草で、幹と呼ぶ部分は葉鞘が繁密に抱き合ってできた仮茎である。食用または観賞用。バナナはBananaで英名。
「バナナ」は、インド原産で、東アジアから中国にかけて分布している高さ2~3mぐらいになる常緑多年草(草本)。「Musa acuminata」は、食用になる果物バナナの原種で東南アジアに広く原生している。果実を食用にするため、世界の熱帯地方に、くまなく広まったという。バナナの栽培の歴史はとても古く、5000年以上も前から栽培されているとのこと。姿がバショウ(芭蕉)にそっくりなので「ミバショウ(実芭蕉)」とも呼ばれる。
植物としては、幹のように見える部分は、葉鞘が密についてできた「仮茎」といわれるもので、茎の一種といわれている。また、その先端に大きめの葉がつく大型になる多年草のひとつである。葉は中央の脈の左右に支脈が平行に並び、強い風が吹くと支脈に沿って裂けやすい。小さい苗の状態から、大きくなっていくにつれて下葉が黄色くなって枯れて行き、トップ部分がどんどん新芽を出して生長して行く。
なお、「サンジャクバナナ」は、小さめの頃は、葉に赤い斑が入っているのが特徴で、大きくなってくると徐々になくなってくる。株が充実していき10枚くらいになったところで花が咲けば何段にも分かれた果実がつくようになるという。花は赤紫色の大きな苞葉のつけ根に多数並んでつく。
生食用、料理用に多くの品種があるが、栽培されているバナナは全て種子なしだという。多くは3倍体の品種で、長い年月の間に選択育成されたものという。よく温室に植えられている高さ2mほどの小形のものは、三尺バナナという品種で、育て易くよく結実する。果実ができると、その株は枯れてしまうので、そばに出ている子苗を育てる。花序は幹の先端につき、苞は赤紫色をしている。花は両性花で、苞の基部近くに雌花を、先端の苞の間に雄花をつける。果実がつくと何段にもなりながらバナナの実がついてきて、だんだん垂れ下がってくる。熱帯の植物なので寒さには弱く、室内で育てる場合でも10~15度は必要とのこと。
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=43254913&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのバナナ 2013年10月19日(土)]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=41676744&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのバナナ 2012年11月27日(火)]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/a602421474fadea51d849b75bf71b1bd [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのサンジャクバナナ(三尺バナナ)2007年12月21日]
http://www.takeda.co.jp/kyoto/area/plantno26.html [サンジャクバナナ(武田薬品工業株式会社京都薬用植物園]
http://www.okibanana.com/sanjyaku/sanjyaku.html [三尺バナナ(沖縄バナナ紹介サイト)]
http://www.weblio.jp/content/%E4%B8%89%E5%B0%BA%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%8A [三尺バナナとは:植物図鑑 Weblio辞書]
http://g-kamu.com/htm/sanjaku.htm [サンジャクバナナ(ムサ・アクミナタcv.)]