2010年10月7日(木)、一関市東山町長坂字東本町の県道19号(一関大東)線沿いの土手に生えているノブドウ(野葡萄)が、瑠璃色や白磁色の果実をつけていました。この土手の上をJR大船渡線が走っており、道路の下の方には東本町の民家があります。花を植えた畑や猿沢川も見えます。
ノブドウ(野葡萄) ブドウ科 ノブドウ属 Ampelopsis brevipedunculata
山野に普通に見られる落葉性つる植物。つるはジグザグに長く伸び、葉に対生して巻きひげが出る。葉は直径5~13㎝のほぼ円形で、普通3~5つに切れ込み、裏面の脈には粗い毛がある。
7~8月、淡緑色の小さな花が咲く。果実は直径6~8㎜のほぼ球形で、淡緑色から紅紫色、ルリ(瑠璃)色に熟すが、虫こぶになっているものが多い。実はきれいだが食べられない。葉が無毛のものをテリハノブドウと呼ぶこともある。分布:日本全土。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]
ノブドウ Ampelopsis glandulosa var.beterophyllaは、日本各地の山野の林縁や垣根などに普通に生えるつる植物である。朝鮮半島、中国、ウスリー地方にも分布する。茎は毎年枯れるが、下方は木化している。葉は落葉性で長い柄をもち、長さ8~13㎝、卵形で先は尖り、基部は心形になって、3または5裂する。巻きひげは葉と対生してつき、二股に分かれる。夏には葉と対生する位置から花序を出し、数回二股に分かれた枝の先に集散状に多数の5数性の花をつける。花はブドウ属の花に似ているが、花弁は合着(がっちゃく)せず、開花前に落ちることはない。秋に画像のような白、紫、青色の果実をつける。果実は瑠璃色や白磁色に色づいて、秋の日を照り返しているが、これは果実にブドウタマバエなどの幼虫が寄生したためにできた虫こぶで、寄生していない果実はほとんど見られない。食用にはならない。[朝日新聞社発行「週刊 朝日百科 植物の世界 37(東京大学総合研究資料館助教授・大場秀章・文)」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=32592296&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:一関市東山町のノブドウ(野葡萄)]
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