2010年1月8日(金)、世界の椿館・碁石(大船渡市末崎町字大浜280-1)に行ってきました。大温室の出入り口にある「エントランスホール」に展示されている様々な花卉(かき)の中に、”サオヒメ”という名のデンドロビウムがありました。「鉢物品評会2004鉢花・蘭の部」で岡本県知事賞を受賞したラン(蘭)のようです。
http://www.toyoake.or.jp/webapps/contest/winners/2085/ [デンドロビウム’サオヒメ’]
デンドロビウム’サオヒメ’ ラン科 デンドロビウム属 Dendrobium
濃いピンク色に赤目が入る。花付き良く早生品種。杉山洋ラン園選抜品種。11~12月。
http://ran.ne.jp [岡山橋本洋ラン園]
http:ran.ne.jp/nani/index.htm [デンドロビュームってなに?]
デンドロビウム属は、ヒマラヤから東南アジア、ニュージーランド、オーストラリア、ニューギニア、インドネシア、フィリピン、中国、日本などアジアに1000種以上が広く分布している大きな属で、今でも新種が次々に発見されている。自生地の環境も、熱帯の低地から温帯の高地と多様で、形態、性質も様々。分類上は40以上のグループに分けられるほど変化に富んでいる。人工的に作られた交配種の数も膨大にあるが、ほかの属との交配はほとんど見られない。
デンドロビウムは、比較的高温を好むもの、低温にあわないと花芽がつかないものなど様々で、ちょっと無骨な棒状のバルブに愛らしい小花が沢山咲くノビルタイプがおなじみ。自生地が広く、変化に富んだ個性派が揃っている。属名はラテン語で着生ランを意味する「樹木」、「生じる」という言葉に由来する。この変化に富むデンドロビウムを少数の代表的なグループに分けると下記の通り。
A ノビル タイプ:インド北部~中国などが原産のノビルとその近縁種、交配種。セッコクの交配種もこの仲間と考えてよい。バルブが完成すると次第に落葉し、寒さにあって花芽ができる。比較的低温に耐え、越冬温度は5~12℃。B キンギアナム タイプ:南オーストラリア原産のキンギアナムとその近縁種、交配種。比較的低温に耐え、越冬温度は5~12℃くらい。C シルシフロラム タイプ:インド北部からタイ北部に産するシルシフロラム、デンシフロラムとその近縁種など。垂れ下った花茎に多数の花を房状につける。多くは春から夏にかけて開花する。越冬温度は5~12℃くらい。D デボニアナム タイプ:インド~ミャンマー北部に減産するデボニアナムのように、バルブが下垂し、完成すると落葉するタイプ。一部の種類を除き、越冬温度は5~12℃。E フォーモサム タイプ:インド、ミャンマー北部原産のフォーモサムに近似の種、同様な咲き方の種。一部は原産地の関係で開花の条件が違うものもある。越冬温度は8~15℃。F デンファレ タイプ:デンドロビウム・ファレノプシスの花形がコチョウランに似ているためにこの名がある。その近縁種と交配種、同様な咲き方をするケインタイプといわれるもの。越冬温度は12~18℃。[以上、主婦の友社発行「主婦の友ベストBOOKS・やさしい洋ラン 最新品種と育て方180種」より]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます