Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

国境いの向こう側へ

2021-05-19 | アウトドーア・環境
走ってからの返りに写真を撮った。パン屋のある住宅地へと下りて行くところだ。十年近く通っているのに先日初めて坂を下りる途中に前を向いたら目に入った山波に驚いた。先ずは高く見えたのと間近に見えたからだ。坂を下りる時の錯覚だと直ぐに分かったのだが、なぜ今までは気が付かなかったのか分からない。直線距離で40㎞以上はある筈だが、中々こうして身近に見えたことは無かった。季節とか陽の方向とかあるにしても、週に最低三回はそこを通り続けている。

推測すれば、正面に見えるのはルートヴィッヒスハーフェンを越えてのオーデンヴァルトで、ハイデルク城からネッカーを越えた反対斜面の哲学の道の山波を北へ30㎞程歩いて行ったところだろう。だからどうしても途中の工場の空気の濁りが邪魔をしていたのだと思う。少なくとも今は透明度が結構高い。三月に記録的に暖かく、四月に記録的に寒ければ空気の対流も大きかったのだろう。

まるでシュヴァルツヴァルトの谷に住んでいるような気がした。高度は精々標高600m程で、途中のライン平野からの高度差もさして大きくはない。

バーゼルの国境が近辺住人に対して買い物の為に開けられるようになってきた。そこはローラッハになるので新陽性者指数93.6と高い。しかし双方50へと落ちてくるようになると完全に開けれるだろう。バイエルン州も21日から観光目的の宿泊が可能となる。現在のミュンヘンが53.8で来週ぐらいからテストからも解放されるかもしれない。但し遠方から出かけるとなると万全な状況になるのを待ちたい。ここワイン街道も小さな上下はあったが47.5と自由化の第一歩を踏み出す。引き続きクラスタが起こらないことを願う。

EU内で接種証明の扱いが議論されている。域内で接種証明をどのように使うかであって、それによって域内の移動を保障することになる。それならば接種していない者はいちいちテストが必要になる。接種証明を導入すれば同時に海外からの接種者にも門戸を開くことになる。

ドイツ国内にも倫理的に接種者や接種証明への問題点が指摘されていて、接種者にマスク着用免除などは許されず、そもそもマスク着用自体が基本的人権に抵触するので、開放するならば全てだとの観点からすれば、当然帰着点は分かっている。

つまり海外からの観光客などにも接種証明の有無に係らず、多くの人を受け入れなければいけないという基本が存在する。問題はその期日だと思われる。

その前に国内旅行の自由化、EU内の自由通過、海外旅行の自由化の三段階となるが、金曜日からバイエルン州のホテルが開放になり、水曜日には既にオーストリアとの国境が開いている。但しテストなどの証明書が必要になるのだが、6月から完全にテストなど関係無しに国境が開かれることが予想される。



参照:
劇場再開第一弾公演 2021-05-13 | 文化一般
怪しくなる10月の予定 2020-09-13 | 生活
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