Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

復活祭以外には期待しない

2021-05-15 | 文化一般
バーデンバーデンの祝祭劇場が立派な冊子を作っている。予定での土曜日のベルリンからの中継もそこに含まれている。しかし「マザッパ」のコンサート形式に題名役を歌う予定だった歌手が陽性で、ベルリンに来られないので中止になった。本来ならばバーデンバーデンでオペラとして上演される筈だったので、この無観客公演の中継の只券もついている。メールで公演されない事が伝えられたのは、ネット情報の翌日だったのだが、そこでは順延となっている。

しかし指揮者のペトレンコ自体は来週あたりからミュンヘンで新制作「トリスタン」の稽古に入るので、夏前にはベルリンに戻る時間も殆ど無い筈だ。新シーズンも厳しい日程だろうから、極東旅行がキャンセルにでもならない限り時間が空かない筈だ。

11月の日程で不明なのは、日本公演が15日頃にあるのにフランクフルトが2日公演なので、その後の旅程が分からない事である。

既に8月、9月初めの日程はパリ公演まで分かっていて、例年の様にベルリナームジークフェストは9月20日まで開かれて、ベルリナーフィルハーモニカーはペトレンコ指揮でも新たなプログラムを演奏する筈である。まだそこでのプログラムも未定で、どれほど大きな編成の作品が演奏されるか。その前のオープニングツアーが編成を落としてあるので、大きな期待はされない。

多くの人の関心は接種が進んだ後での感染予防の対処法で、マスク等で感染拡大を抑えるべきなのは当然であるが、バイデン大統領も接種者を開放するという事で状況は変わって来る。更に独司法相は基本的人権を守るために接種済み者だけでなく全ての拘束を外さないといけないとしている。感染予防と人権の凌ぎあいとなる。

バーデンバーデンからのメシアンの「世の終わりのための四重奏」中継を少し観た。一体何の為にレクチャー番組をやっているか意味不明。SWR嘗てのSWFのコンサートマスターらの演奏では解説無しでは聞かせられないという事でしかない。解説の者も中途半端な解説者で、平素の祝祭劇場の程度を落としても上げる程の内容ではない。SWRと支配人のスタムパが智慧を出してプログラミングしたのだろうが、程度が低い。このようなことでは室内楽ホールを作ってブーレーズ祭りをやるだけの土台とはならない。YouTubeに駄目を付けてやった。190人程しか観ていない。私が付けた後に誰かが続いて駄目を出した。

常識的にピンの音楽家の話しならなんだが、SWRであってもたとえベルリナーフィルハーモニカーであっても楽師さんのお話などは誰も聞きたくはないのである。彼らから高度な美学的話しが期待される訳でもなく、現場の肌感覚の四方山話し以上のものでは無い ― 要するに芸能ネタと変わらない。まさに彼らが演奏する余興の室内楽などに相当する、そのつまらさ馬鹿らしさなのだ。支配人ら企画者は高度な聴衆にしっかりと向き合っていない企画をしている。もう一つ他のアカウントから駄目を付けてやろうかと思うぐらいだ。

スタムパ支配人には復活祭に全身全霊を掛けてやって貰えばよい。あとは期待しない。だからバーデンバーデンのパトロンどころか友の会にも入らないのである。金を出すなら復活祭だけに出したいのだ。



参照:
発注したFFP2髭マスク 2021-02-10 | 文化一般
待て、勝負ありの感 2021-02-17 | 音
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