つちのこ、カメラシリーズⅥの②
OLYMPASーPEN S f3,5
2007年03月10日の記事の追加です。
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070310
小さな巨人カメラです。
こんな中身が詰まったカメラを知らない。
しかも、、、なんと当時で6000円!
おもちゃのカメラしか買えない値段で、高価なライカに匹敵するカメラを作ったオリンパスは単純にスゴい。
ヒットするカメラには、ヒットするだけの理由があります。
値段が安くても、一眼レフ以上にシャープなレンズを付けていた。ネガを見たら見慣れたシャープさ以上なのにびっくりするはず。
◯いちばんレンズに近い内側のギザギザを回して絞りを合わせる。
ギザギザをつまんでまわすのだ。
◯次にその外側の黒いギザギザを回すとピントが調節できる。
2m、5m、にクリックがある。
◯一番外側のギザギザがついたクロームのリングがシャター。
つまり、絞り、ピント、シャッターが隣り合わせにあります。
距離表示とシャッター目盛りが見えます。
絞りはカメラ正面にあり、ちょと見にくく操作しにくいけど、ここ以外になかったのだろう!
カメラの上部はシンプルそのもの。
フィルムカウンターと巻き戻しノブ、シャッターとアクセサリシューだけ。
撮影中にはカメラ上部はほとんどシャッター以外は触りません。
巻き戻しノブはツルっとヘっこんでいます。
私はこの感触が大好き。
巻き戻す時は、凹んだレバーをパチンと引き上げます。
この感触がまたいい。
とても6000円で作られたカメラとは思えません。
というか、、、私は高級カメラをよく知らない、、、。
ペンで感激しているくらいだから、ライカ使いの方々にはお笑いなのかもしれませんが。
フィルムカウンターは自動じゃなくて、フィルムを入れた時に何枚取りか自分でセットします。
36枚撮りフィルムだったら72に合わせる。
20枚撮りフィルムだったら40に自分で合わせます。
当時のペンシリーズは皆同じだったが、最後のころのペンee3ではカウンターがオートになっていた。いつ頃からオートになったか私は知らない。
おそらく、この巻き上げを考えついてペンの全体像が固まったのでは。
適度に重くてカリカリと巻き上げていく感じが、儀式のようで好きでした。
ボディーから出っ張りが少なく確実に巻き上げます。
コンパクトに使いやすくまとめたポイントです。
ファインダーはキャノンのデミに比べたら暗いけど充分。
デミのファインダーの明るさとクリアーさにはビックリしました。
ライカはどーーーなんだろう、興味がないからのぞいた記憶(たぶん忘れている)がありません。
裏蓋がニコンFやライカのように下に外すのが、、、設計者の久米さんがライカファンのゆえたる所。
私にはここだけが、使いにくかった。
ただハーフサイズなんで、フィルム交換などしょっちゅうやるもんじゃない。
仕事用じゃないしね。
それを考えるとライカやニコンFは不便でしょーーー。
フィルム交換が、早い遅いより気を使うフィルムチェンジです。
これより小さなカメラは、富士で作っていたミニと言うのがすっごく小さかった。
写りはどうだったんだろう、ミニは興味があったカメラでした。
このペンSを靴箱から引っ張りだしたらフィルムが入っていました。
いつ入れたか覚えていません。
ハーフサイズカメラは、よく使われていた1970年代から、フィルム1本の中に、四季が写っていると言われていました。
ハーフサイズは2倍撮れるけど、フィルムが余ってプレッシャーになります。
12枚撮りフィルムがあって、ハーフだと24枚撮りで丁度なのがありました。
富士かどこかの感材を買ってきて、12枚撮りにカットして売っていたメーカーがあったのです。
表皮のしぼの素晴らしさ、値段を考えたら考えられないくらい。
新品のとき、ちゃんとカメラのにおいがしましたから。
絞りの形は四角ですね。
ペンSがカメラとして
つちのこカメラとしても、
人気なのはレンズが素晴らしいからにつきます。
これが「ボケ」レンズだったら伝説などなかったろう。
22,5mmフィルター。
いっちょまえに小さなフードがあったが、なくしてしまった。
レンズの内径にはめ込むだけだったので取れたのだろう。
私が高校生の時に、新品で買ったペンSです。
ペンS 3,5 6000円
ペンS 2,8 7200円だったと思う。
2機種造る意味はあったのだろうか?
金のなかった学生の分ざいだったので、これを買った時は嬉しくて布団の中まで持ち込んで寝ました、、、。
ペンはハーフサイズなので、基本的には粒子の細かい標準か低感度フィルムを使う。カラーの好感度フィルムはザラザラになる可能性が大きい。露出オーバーに注意してください。
iso100フィルムで
室外晴天でF8・1/125
室外曇天でF4・1/60
室内は様々なので露出計の出番です。高感度のiso400フィルムで
明るい室内でF4・1/30
室内撮影はアマチュアーの方々の上がりを見ても汚いことが多いのでおすすめしない。トップライトだけで撮ると顔が暗くなります。
ペンEES
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/e8c4a4fefbdbde5fe99678f113811adc
ペン(ハーフサイズ)で撮った厳冬の八ヶ岳
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/a6a3017724ad891d03e5e9b9d0b8a640?utm_source=admin_page&utm_medium=realtime&utm_campaign=realtime
40年以上前に、このペンSで撮った写真を公開、トーンを見てください!
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20101206
キャノン・ダイアル35の記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070125
ペンS f3.5の記事②
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20101105
ペンEE3の記事
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/e8c4a4fefbdbde5fe99678f113811adc
ペンDの記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070601
リコーオートハーフの記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070203
オリンパスOM1
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20131226
オリンパス35ED
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20071130