ピカビア通信

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是枝裕和 カトリーヌドヌーブ

2019年10月28日 | 映画


BSでフランスで映画を制作している是枝裕和の密着ドキュメントをやっていたので見た。役者も主にフランス人、製作スタッフも殆どフランス人という環境で、文化の違い言葉の壁に戸惑いながら制作する姿を追うというのがその内容となる。そして一番の見どころは主演のカトリーヌ.ドヌーブとのやりとり。The大女優といういでたちで登場すると現場に緊張感が走る。日本にはとうの昔に居なくなった名実ともに大女優という風格だ。他にもジュリエット.ビノシュやイーサンホークといった有名俳優が出てるのだが、現場の扱いが違っていた、様に見えた。ちょっと腫れ物に触るといった雰囲気だ。そして是枝監督がこれまたワンマンの対極で面白かった。全体としては映画製作の裏側も見られていいドキュメントだった。

で、カトリーヌドヌーブだが、個人的には特別好きでもないし、代表的な映画もすぐ出てこない。一般的には多分「シェルブールの雨傘」だろうが、ちゃんと見てない。敢えて言えばブニュエルの「哀しみのトリスターナ」か。しかしこの映画、ブニュエルの中では好きな方ではない。
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