五年ぶりくらいに念願の掘り炬燵に火を入れた。手順はこうだ。まず掘り炬燵の大きさにカットされた畳を外す。そしてそこに敷いてある板も外し、専用の木枠をはめる。木枠にこれまた専用の木のやぐらを乗せる。あとは電気炬燵でも使っている炬燵布団をかけ天板を乗せ装置は完成だ。唯、櫓の大きさが60センチ四方と電気炬燵の80センチ四方と比べると大分小さい。昔はこんな小さいところで一家五人が暖を取ってたのか。この密だったら一家団欒という典型的な光景だったのだろうな、と子供の頃をちょっと思い出す。天板も電気炬燵用は大きすぎるので物置を探すと、欅の一枚板の天板があったのでそれを置く。今度はちょっと小ぶり過ぎだがこれは炬燵用であったはずだ。
そしていよいよ次は炭の準備。専用の用具で種火となる炭をガスレンジで焼く。火が付いたら予め灰をすり鉢状にした炬燵の中心に置く(炭を置くところは火鉢と同じで、それが床から床下に設置してあるイメージ)。他の炭をいれ炭の準備は完了。そこに足乗せようの金網を置いたらいよいよ掘り炬燵の準備は終了ということになる。順調に炭は熾こりその暖かさは電気炬燵の比ではない。やはり掘り炬燵は良い。但し火の管理だけは注意しないといけない。基本的に24時間火は付いているから。