以前一面に生えていたツワブキ、ある理由に拠って全滅して五年、今月奇跡の一株が顔を出した。こんなこともあるのか。
でその理由というのが特殊なもので、ボケた母親が全部引っこ抜いてしまったというもの。それまで草取りなど一切したことがなかったのに、ある時から急に庭の地面に生えている草をとりまくったのだ。大事にしているものそうでないものの区別がつかなく、本人の頭の中にはあらゆる草をとるという指令があったのだろう。その結果、家の庭のいたるところが砂漠化した。三枚目の写真はフタバアオイだが、ここも五年前は数株残された状態でやっとこれまでになったのだ。以前は枯れ葉の部分まで一面フタバアオイに覆われていた。無くなるのは一瞬だが回復するには十年かかりそうだ。