ピカビア通信

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オッペンハイマー

2024年04月25日 | 映画

 

オッペンハイマー、ロスアラモス、マンハッタン計画というのはセットで覚えている。これを題材にした映画が過去ありその時にきっちり覚えたのだが、その映画というのはアルドリッチの「キッスで殺せ」。もっともこちらは架空の話でアクション映画の傑作。今回のオッペンハイマーとは対照的な作品だ。

映画「オッペンハイマー」はオッペンハイマーという人物を描くのに何と三時間余りかける。しかも構成は聴聞委員会の場面とオッペンハイマーが実際に動く主に過去の場面を交互に見せるというもの。正直良くこれで三時間も持たせたものだ思った。しかしサスペンス要素も加え上手いこと最後まで飽きさせない。ちょっとしたエピソード、例えばリンゴ=ニュートン=古典力学を捨てるところなど(毒殺絡みのサスペンス場面でもあるが)、新たな量子力学の世界に変わるという意味を持たせたなような演出と、細かなところにも大分気を使っている。そんな積み重ねが映画全体の重厚感を形作ってるのだろう。それとオッペンハイマーの原爆に対する複雑な気持ちというのは十分描かれていた。

後、役者だが、見てる時は半分くらい気付かなかったが有名どころがいっぱい出ている。主役は知らなかったが、ボーアがケネス.ブラナーというのは分かった。が、もっと重要な役のストローズ(オッペンハイマーを失脚させようとする)がメイクで殆ど分からなかった。それはロバートダウニーJr。ジョシュ.ハートネットとゲイリー.オールドマンもちょっと似てるがとは思ったが確信は持てなかった。マット.デイモンは太った姿をナイキの映画で見てるので問題はなかった。それとは関係なくちょっと驚いたのがマシュー.モディーン。すっかりお爺さんで最初気づかなかった。

 

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