Pink * Satin * Pointe * Shoes

なんとなく、すきなこと

映画「ハナミズキ」

2010-09-06 18:53:37 | エンターテインメント
昨日、ガッキーファンの旦那と映画「ハナミズキ」を観に行ってきました。
(以下、ネタバレにご注意ください)

どのキャラも立ってるし、登場人物もとてもきめ細かく描かれていて好感が持てました。
特に高校生時代は主演の二人(及び仲間たちも)が可愛くて、切なくて、悲しいシーンじゃないところでもジンワリ泣けてきちゃったり。

ただ、ヒロインが東京へ、そしてニューヨークへと行くにつれて、前半の充実度が薄れて行ったような気がしました。
どんどんリアリティがなくなっていくというか。
そもそも、なんで早稲田だったのかも疑問だし。
ガッキーの英語も、バリバリのアメリカンな英語である必要はまったく無いけど、大学時代ならともかく、ニューヨークで仕事してる設定にしてはあまりにも「覚えました」な英語だったのがちょっと残念。

アメリカの事務所とか写真展のギャラリーのエキストラの演技もリアリティのなさに拍車をかけていましたっけ。(汗)

そしてちょっとガッカリだった、それぞれの新しいパートナーとの離別のくだり。
北見先輩はフォトジャーナリスト志望って時点で早くから死亡フラグが立っていたわけですが、康平の奥さんまでもが同じ頃に離婚届残して家出っていうのには、思わずずっこけました。
そりゃ、あそこで別れなきゃお話にならないのは分かってるけど、でもなぁ・・・。

結末もちょっとすっきりしないものが残りました。

母親が「あんたよくがんばったよ」とは言ってたけど、ヒロインは婚約者の追悼写真展は成功させたけど、仕事人としてはまだまだビギナーなはず。
お仕事はがんばってはいたけれど、やり遂げた感も、もう満足した感も伝わってこなくて、大好きなふるさとで、愛する人と一緒になって、可愛い子供にも恵まれて、のんびり暮らすことは幸せには違いないんだろうけど、心残りはないのかなぁと。

ニューヨークで英語を使ってバリバリ働くことは単なるひとつの道に過ぎないし、若い頃の夢イコールその人の夢であり続ける必要もないんだけどね。
でも、マグロ船で働く借金まみれの漁師と結婚して、子供たちに英語を教える生活に、いったい何年耐えられるんだろうかと。
ほんとにもう満足なのかと。

そのあたりのヒロインの心の動きを、ハッピーエンドの前にもうちょっと掘り下げて欲しかったなぁ。
あ、でも、小さな女の子と康平と思しき男性のツーショットで終わったので、もしかしてヒロインは再び旅立って行ってたりして。
あの女の子だってもしかしたら再婚したお母さんが生んだ子かもしれないしね。

とまれ、やっぱりガッキーは可愛くて、生田斗真氏は魅力的で、北海道の自然は素晴らしくて、最初は「なんでわざわざ映画?」って思ったんですが、その三点を見るだけだけでも、わざわざ劇場で観た甲斐はありました。




ところで向井氏、ゲゲゲのヒットで売れっ子のようですが、私はどうも・・・。
北見先輩のキャラは合ってたと思うんですが、どうなんでしょうか。
コメント (4)
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