いつもの書店、エスカレーターを上がって新刊案内の棚の前へ…。
お…っ、おぉぉ…っ
『花だより みをつくし料理帖特別巻』 髙田郁著 角川春樹事務所刊
『みをつくし料理帖』は4年前に無事完結して、本作はその4年後のみんなの姿です。
江戸では「つる屋」の面々のこと、主人公澪のかつての想い人である小野寺数馬とその周辺のこと。
大坂では野江に戻ったかつてのあさひ太夫のこと、そして澪と源斉夫婦のこと。
春夏秋冬に季節を分けて、1話完結の短編が4本。
これで『みをつくし料理帖』は本当の完結です。
「秋燕ー明日の唐汁ー」で明かされた又次とあさひ太夫(=野江)との関係。
シリーズ第1作に登場したときから、私は又次が大好きでした
研ぎ澄まされた刃物のような、闇を纏った男。
そんな男の影の中から時折零れる温かな心。
包丁を握らせれば料理の腕は本物で、「つる屋」の面々を大きく深く包み込むことが出来る懐の深さ。
笑顔を見せるようになり、声を上げて笑うようにもなり…。
そんな又次の思いはひとつ。
「あさひ太夫が晴れて大門を出られる日まで命を賭けて守る、それが出来りゃぁ本望だ」
けれど、彼は大門を出ていくあさひ太夫の姿を見ることは叶わなかった。
吉原大火のおり、文字通り命を賭けて太夫を救いだし澪に託して。
劫火の向こうに消えていった…
そんな又次とあさひ(=野江)との、本編では描かれなかった出会いが語られている。
なぜ、又次が「大門を出られる日まで」と心に誓ったのか。
大門を出てから4年、今の野江の思いは…。
うん、良かった、それでこそ、又次が浮かばれるというものよ
第1話『花だより』が最終話『月の船を漕ぐ』にちゃんと繋がっているのも嬉しい。
又次のことを知ることが出来て、私の中でも無事に『みをつくし料理帖』は完結した
お…っ、おぉぉ…っ
『花だより みをつくし料理帖特別巻』 髙田郁著 角川春樹事務所刊
『みをつくし料理帖』は4年前に無事完結して、本作はその4年後のみんなの姿です。
江戸では「つる屋」の面々のこと、主人公澪のかつての想い人である小野寺数馬とその周辺のこと。
大坂では野江に戻ったかつてのあさひ太夫のこと、そして澪と源斉夫婦のこと。
春夏秋冬に季節を分けて、1話完結の短編が4本。
これで『みをつくし料理帖』は本当の完結です。
「秋燕ー明日の唐汁ー」で明かされた又次とあさひ太夫(=野江)との関係。
シリーズ第1作に登場したときから、私は又次が大好きでした
研ぎ澄まされた刃物のような、闇を纏った男。
そんな男の影の中から時折零れる温かな心。
包丁を握らせれば料理の腕は本物で、「つる屋」の面々を大きく深く包み込むことが出来る懐の深さ。
笑顔を見せるようになり、声を上げて笑うようにもなり…。
そんな又次の思いはひとつ。
「あさひ太夫が晴れて大門を出られる日まで命を賭けて守る、それが出来りゃぁ本望だ」
けれど、彼は大門を出ていくあさひ太夫の姿を見ることは叶わなかった。
吉原大火のおり、文字通り命を賭けて太夫を救いだし澪に託して。
劫火の向こうに消えていった…
そんな又次とあさひ(=野江)との、本編では描かれなかった出会いが語られている。
なぜ、又次が「大門を出られる日まで」と心に誓ったのか。
大門を出てから4年、今の野江の思いは…。
うん、良かった、それでこそ、又次が浮かばれるというものよ
第1話『花だより』が最終話『月の船を漕ぐ』にちゃんと繋がっているのも嬉しい。
又次のことを知ることが出来て、私の中でも無事に『みをつくし料理帖』は完結した