アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

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七段目…♪

2018-12-16 09:20:37 | Weblog
金曜日23時からNHK・Eテレで『にっぽんの芸能』という番組をやってまして、興味のある内容のときに観ています。
一昨日、レッスンから帰ってきて遅めの夕飯を食べながら、ふと思った。
「討ち入り、今夜じゃん…、厳密には明日の未明か…、たしかそうだよね…」
だったら、もしかして、それにちなんで…。
案の定、歌舞伎、坂東玉三郎丈の解説付きでした。
演目はもちろん『仮名手本忠臣蔵』七段目『祇園一力茶屋』の場。
『仮名手本忠臣蔵』は歌舞伎座で何度も観ていますけど、この演目、見どころ満載で飽きないんですよねぇ。
大星由良之助を二代目松本白鵬、お軽を坂東玉三郎、お軽の兄寺岡平右衛門に片岡仁左衛門というキャスティングでした。
シーンを分けて、玉三郎丈の解説がはいります。
義太夫の歌詞の説明があったり、所作にどういう意図が込められているのかという解説があったり。
お軽が二階から梯子を降りてくるときの所作にはどんな意味があるのか、とか。
捨て台詞についてもお話があって。
捨て台詞ってそもそも台本には書かれていない、間を繋ぐための台詞なんですって。
ま、アドリブのようなもの。
役柄の人物ならどんな言葉を発するか、何種類か用意しておくんですって。
相手役の人物がどういう言葉をかけてくるか、返してくるかによって自然に応じられるように。
自分の身体をスッと通っていく言葉でないと自然な言葉にならない
というようなことを仰ってました。
また平右衛門役の仁左衛門さんとの兄妹の掛け合いも、これまでに何度も共演してきてお互いに役者としての人間関係ができているからこそ出せる空気感だとも仰ってましたね。
勘平に恋をする腰元からその女房へ、そして遊女となったお軽は恋に生きる女性だそうです。
それにしても、二階座敷の障子があいて姿を現す玉三郎丈のお軽、その美しいこと
とても60代男性が演じているとは思えない
やっぱり歌舞伎っていいよねぇ
コメント
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