お…、なんだろう…?
文庫本のエンド台に積み上げられた新刊の中の、この1冊が目にはいったときの印象。
タイトルからして“誰か”を主人公に据えた作品じゃないみたいだな…。
カバー裏の紹介文を読む。
なるほど、作家自身の…
1年数か月にわたって週刊新潮に掲載されたエッセイをまとめたものだ。
『古都再見』 葉室麟著 新調文庫
晩年、京都市中に仕事場を構えた作家自身の日常や、折々に考えたことなどが綴られています。
「幕が下りるその前に見ておくべきものは、やはり見たいのだ」
巻頭の『薪能』の末尾に記された言葉、なんといおうか、胸にずぅ~んと刺さったような気がします。
66歳の若さで他界した作家の晩年の思い、考え、見聞。
ときに重く沈んでもおかしくはないテーマをも、心地よい風が吹き過ぎるがごとくにさらりと語っていたりする。
巻頭から順に読み進めてもよし、興味を惹かれたテーマから摘み読みしてもよし。
作家の世界を垣間見しながら、どこか自分自身とも向き合っているような不思議な印象が残っています。
文庫本のエンド台に積み上げられた新刊の中の、この1冊が目にはいったときの印象。
タイトルからして“誰か”を主人公に据えた作品じゃないみたいだな…。
カバー裏の紹介文を読む。
なるほど、作家自身の…
1年数か月にわたって週刊新潮に掲載されたエッセイをまとめたものだ。
『古都再見』 葉室麟著 新調文庫
晩年、京都市中に仕事場を構えた作家自身の日常や、折々に考えたことなどが綴られています。
「幕が下りるその前に見ておくべきものは、やはり見たいのだ」
巻頭の『薪能』の末尾に記された言葉、なんといおうか、胸にずぅ~んと刺さったような気がします。
66歳の若さで他界した作家の晩年の思い、考え、見聞。
ときに重く沈んでもおかしくはないテーマをも、心地よい風が吹き過ぎるがごとくにさらりと語っていたりする。
巻頭から順に読み進めてもよし、興味を惹かれたテーマから摘み読みしてもよし。
作家の世界を垣間見しながら、どこか自分自身とも向き合っているような不思議な印象が残っています。