アンサンブル・ド・ミューズ バレエ

レッスンの事、日々の出来事などいろいろと…。

8分の…ナニ…っ!?

2021-05-21 09:15:12 | Weblog
今年の4月期からNHK-Eテレの番組もいろいろと改編されたのかな、木曜夜に『クラシック TV 選』というのが始まってて、ピアニストの清塚信也氏がMCでなかなか楽しい。
先々週っだったかな、歌舞伎が西洋音楽に与えた影響とはってテーマで、ゲストは中村勘九郎丈、『夏祭浪花鏡』団七九郎兵衛の所作を、清塚氏のピアノによる西洋音楽と合わせたりして、面白かった。
昨夜はストラヴィンスキー『春の祭典』を取り上げていて、当時の音楽界においてそれがいかにセンセーショナルだったかというお話。
当時、バレエ音楽といえば巨匠チャイコフスキー、おとぎ話的なストーリーがあって華やかな群舞やソロ、パ・ドゥ・ドゥ、etc.etc.があって…というのが常識だったところに、美しく煌びやかな“お衣装”や装置もなく、地面を踏み鳴らすような動きをしている一団がいて…というのでは、そぉりゃぁ観客は度肝を抜かれたかもね
初っ端から何とも言い難いリズム、音の響き、不穏というのではなく知らず知らずのうちに落ち着きを欠いてしまうような、唆すような煽るような怪しい空気感。
上手く言えないけど、目を(耳か…)をそらせないような、一歩踏み込むのが怖いような危険な魅力があるんですよねぇ。
番組の後半あたりで、楽譜の一部を見せてくれたんだけど、なぁんと…っ
5/8 9/8 5/8 5/8 7/8 3/8
と表記されていた…っ
なぁんじゃ、こりゃぁ…っっっ
こ、これを、どうカウントして踊れと…
8分の5っ
い、いや、8分の5なり8分の3なりはまだよかろう、百歩譲って8分の7だってなんとかしようじゃないか…っ
で、でも…っ、8分の9ってなによぉぉぉ…っ
1913年、この曲に振り付けて初演したニジンスキーは偉大だ…、1959年、原曲の台本を離れて新たなストーリーを展開したベジャールは超人だ…
バレエ『春の祭典』を観るのは体力と気力が十分なときでないと、音楽に負けちゃうんだよね