シリーズの5作目くらいまでは楽しんでいたのですが、その後なんとなく気持ちが離れてしまって手を伸ばさずにいたらいつの間にか10作目まで出ていて、さらに1作ごとに外題が付くようになってこれがその3作目。
『うちの旦那が甘ちゃんで 〈飴どろぼう編〉』 神楽坂淳著 講談社文庫
ぼんくらであることを旨とする南町奉行所風烈廻り方同心紅藤月也さんは、小者を務める妻の沙耶さんとともに、江戸の治安を守ることに尽力しています。
今回は大した稼ぎにもならぬのに儲からない飴屋を狙う泥棒の探索と、“盗賊屋”という怪しからぬ商売をする輩の探索というお話の2本立て。
飴泥棒も“盗賊屋”も結果的には丸く収められるんだけど、そこには南町奉行筒井政憲さまとその懐刀である内与力伊藤桂さまの深慮遠謀があってのこと。
本当のことを言えば月也さんは毎回ちゃんと手柄を立てているけどそれが表に出ることはなく、お奉行と伊藤さまと月也夫妻だけが知るところであり、そのことを月也さんも沙耶さんも良しとしているからいつまで経っても外から見れば月也さんはぼんくらのままってことなの。
そのことをお奉行も伊藤さまもちゃぁんと承知していて、折に触れてきちんと労ってくれるし、酸いも甘いも噛分けることが出来る二人は優れた上司です。
女装の美少年牡丹も華やかに活躍しています
『うちの旦那が甘ちゃんで 〈飴どろぼう編〉』 神楽坂淳著 講談社文庫
ぼんくらであることを旨とする南町奉行所風烈廻り方同心紅藤月也さんは、小者を務める妻の沙耶さんとともに、江戸の治安を守ることに尽力しています。
今回は大した稼ぎにもならぬのに儲からない飴屋を狙う泥棒の探索と、“盗賊屋”という怪しからぬ商売をする輩の探索というお話の2本立て。
飴泥棒も“盗賊屋”も結果的には丸く収められるんだけど、そこには南町奉行筒井政憲さまとその懐刀である内与力伊藤桂さまの深慮遠謀があってのこと。
本当のことを言えば月也さんは毎回ちゃんと手柄を立てているけどそれが表に出ることはなく、お奉行と伊藤さまと月也夫妻だけが知るところであり、そのことを月也さんも沙耶さんも良しとしているからいつまで経っても外から見れば月也さんはぼんくらのままってことなの。
そのことをお奉行も伊藤さまもちゃぁんと承知していて、折に触れてきちんと労ってくれるし、酸いも甘いも噛分けることが出来る二人は優れた上司です。
女装の美少年牡丹も華やかに活躍しています