アンサンブル・ド・ミューズ ニュースレター

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バランシンの『セレナーデ』…♪

2023-10-22 12:24:50 | Weblog
先週日曜15日の深夜から16日未明にかけてNHKーBSプレミアムで放送されたバレエを、マリさんに録画してもらってDVDで観ました。
第1部 ニューヨーク・シティ・バレエのマドリード公演
セレナーデ
スクエア・ダンス
ザ・タイムズ・アー・レーシング
第2部 チューリッヒ・バレエ団
冬の旅
第3部 ハンブルク・バレエ団
ゴースト・ライト

ニューヨーク・シティの『セレナーデ』は言わずと知れたバランシンの作品で、私にとっては見果てぬ夢であり永遠の憧れです
バレエって美しいなぁ…
ただただそう思いながら観てしまう…、浸ってしまう…、そんな感じです。
この作品が誕生した経緯などは明らかにされてますから、あ、ココがそうか…これがソレか…と気づくシーンもあるのですが、それよりも音楽の豊かさと融合したダンサーたちの動きの美しさやフォーメーションの美しさに引き込まれます。
『スクエア・ダンス』も楽しくて観ているとワクワクしてくる作品ですよね。
どちらも旧来のバレエの様式にとらわれないシンフォニック・バレエですけど、もうすでに古典といっていいと思います。
そして『ザ・タイムズ・アー・レーシング』、こちらはコンテンポラリーで、カッコイイ
男性も女性もジャズ・スニーカーで、Tシャツやタンクトップやスウェットにショートパンツ、人々の様々な葛藤や思いが交錯するシーンは圧巻でした…ん~20年若かったらあんな風に踊りたかったな…
チューリッヒ・バレエ団の『冬の旅』はシューベルトの歌曲をバレエにしたもので、これもコンテンポラリーですね。
舞台の一部が沈下してそこからダンサーが出て来くるのが場面転換になっていたり、独創的な被り物をしたり、面白いカタチの装着物があったりして斬新な作品でした
最後のハンブルク・バレエ団の『ゴースト・ライト』も見ごたえのある作品。
コロナ禍で劇場もダンサーたちも様々な苦悩や葛藤と闘う中で、舞台芸術の灯りを絶やしてはいけないというノイマイヤーの思いが作品になっているようです。
椿姫(…だと思う…)やラ・シルフィードや胡桃割り人形とクララなど分かりやすいキャラクターも登場してましたけど、そのほかにも過去から現代までのいろんなダンサーの姿が描かれているみたいで、深い作品でした。
タイトルに添えられたノイマイヤーの献辞『for my dancers』にも感動しました。
『セレナーデ』から最後の『ゴースト・ライト』まで観て、観ながら思ったんですけどね…、バランシンのシンフォニック・バレエ(ネオ・クラシックって言ってもいいかな)にしろコンテンポラリーにしろ、“この人とこの人がこうで、こうなって、こんなこともあって、こうなりましたとさ…”みたいな分かりやすいおとぎ話的なストーリーはないけど、観る側の心の中頭の中にある思いや感情によっていかようにも観ることが出来るんじゃないかな。
だから、やはり思います、バレエって美しい
コメント
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