いよぉっ、待ってましたぁの新巻が出ました
シリーズ5作目の『瑞香』から1年振りでしょうかね。
『相槌<神田職人えにし譚>』知野みさき著 ハルキ文庫
三話目で咲さんの師匠である先代親方から助っ人を頼まれます。
親方のところに注文が入った能装束のうち着付(=上衣や袴などの下に着ける小袖のようなもの)の仕立てを任せたいということで、その意匠を決めるところから関わり立派な着付を仕上げます。
能装束や武家の着物は本来男仕立て(男性の仕立て屋が手掛けるもの)が良しとされ女性が手掛けることには否定的だったことから、咲さんは着物の仕立てを夢見ていましたが、このたび着付を手掛けてみて自分は何が好きなのか何が自分に合っているのかに思い至るのです。
さらに錺師修次さんと簪と簪入れを拵える予定だったのが紆余曲折を経て櫛と櫛入れを拵えることとなり、その意匠をあれこれと話し合っている二人の楽しそうなこと、“相槌”とは正にこのことなのね
稲荷神社の神狐の化身であるらしき双子の“しろ”と“ましろ”も元気でお役を務めたり咲さん&修次さんと一緒に出掛けたり、そして新たに“しろ”と“ましろ”の幼馴染として登場した少女、咲さんの見立てによると少女の着物の背紋は春日大社の下り藤、ゆえに神鹿🦌の化身ではないかと…
ほかにも男女を問わず咲さんの周りの人間関係が豊かに広がって行ってますし、日本橋の小間物屋桝田屋を通して人手に渡った咲さんの作品は持ち主の自慢の品になっていて、そのことはまた先代親方の自慢にもなっているようです
シリーズ5作目の『瑞香』から1年振りでしょうかね。
『相槌<神田職人えにし譚>』知野みさき著 ハルキ文庫
三話目で咲さんの師匠である先代親方から助っ人を頼まれます。
親方のところに注文が入った能装束のうち着付(=上衣や袴などの下に着ける小袖のようなもの)の仕立てを任せたいということで、その意匠を決めるところから関わり立派な着付を仕上げます。
能装束や武家の着物は本来男仕立て(男性の仕立て屋が手掛けるもの)が良しとされ女性が手掛けることには否定的だったことから、咲さんは着物の仕立てを夢見ていましたが、このたび着付を手掛けてみて自分は何が好きなのか何が自分に合っているのかに思い至るのです。
さらに錺師修次さんと簪と簪入れを拵える予定だったのが紆余曲折を経て櫛と櫛入れを拵えることとなり、その意匠をあれこれと話し合っている二人の楽しそうなこと、“相槌”とは正にこのことなのね
稲荷神社の神狐の化身であるらしき双子の“しろ”と“ましろ”も元気でお役を務めたり咲さん&修次さんと一緒に出掛けたり、そして新たに“しろ”と“ましろ”の幼馴染として登場した少女、咲さんの見立てによると少女の着物の背紋は春日大社の下り藤、ゆえに神鹿🦌の化身ではないかと…
ほかにも男女を問わず咲さんの周りの人間関係が豊かに広がって行ってますし、日本橋の小間物屋桝田屋を通して人手に渡った咲さんの作品は持ち主の自慢の品になっていて、そのことはまた先代親方の自慢にもなっているようです