THE WALL STREET JOURNAL の記事は、
彼らの願望が丸出しなので、非常に分かり易くて好きです。
日銀の緩和によって、大量の外国国債が買われている様です。
特に、10年、30年のアメリカ国債。
当たり前と言えば、あまりに当たり前。
1) 日本国債で運用してもほとんど利益が出ない
2) アメリカ国債はドルと同様の信用力
3) 今後円安になれば、為替差益も得られるので、実質金利はさらに高まる
4月以降の日本の資本収支は大きくマイナスになるのでしょう。
為替市場では、円がだぶ付くので、円安が加速します。
こういう状態を一部の人達は「日本は世界最大の債権国」と言うのでしょう。
「日本の資金が外債に流入―欧米国債利回り低下」(THE WALL STREET JOURNAL 4/7)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323462004578407453164835368.html」
<引用開始>
日銀が先週決定した金融緩和策の影響が世界の債券市場に及んでいる。投資家は利回りの高い商品を求めて動き回り、米国や欧州では国債利回りが低下した。
フランスでは5日、国債需要の高まり価格が上昇(利回りは低下)、10年物と30年物の国債利回りは過去最低を更新した。ドイツ連邦債30年物利回りは昨年7月以来最低となった。英国の30年債利回りは昨年8月以来、最低水準を記録した。
米国では5日発表の3月の雇用統計が予想を下回ったことから、国債需要が一層強まった。10年物と30年物の米国債利回りは4カ月ぶりの低水準となった。
日銀の金融緩和策の目玉の1つは国債の買い入れの増額。日銀は毎月の新規国債発行額の約7割に相当する国債を買い入れることになり、投資家に衝撃が走った。
日銀の発表を受けて、日本の国債価格は上昇、長期債は0%近辺の史上最低利回りを更新した。年金基金から保険会社、個人に至るまで日本の投資家は現在、より高い利回りを求めて外国債を買っている。
CIBCワールド・マーケッツ・ジャパンで資本市場取引担当エグゼクティブ・ディレクターの大江一明氏によると、ほとんどの機関投資家は「中央銀行には逆らうな」という格言に従って、外国の資産や米国債に資金をシフトさせているという。
BNPパリバ(ニューヨーク)の国債取引部門のトップを務めるケヴィン・ウォルター氏は5日のアジア取引時間には、今年第1四半期には静かだった日本の投資家が大量に10年物と30年物の米国債を買ったという。
<以下省略>