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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

「国家お負債は国民の資産」というウソ・・・通貨の信用

2013-04-19 04:41:00 | 分類なし
 


昨日のエントリーにマンドランさんからご指摘を頂いたので、
通貨の価値の毀損について追記します。

■ 現代の通貨は「信用」で成り立っている ■

日銀の「日本国債の全量買取」がどういう事態を招くかと言えば、
それは「国家の信用」と「円の信用」の喪失です。

「円」は紙切れです。
しかし、「信用通貨」は「国家の信用」によって「紙切れ」に「価値」を与えています。

金兌換制が停止された現在において、「通貨」は「紙」以外の何物でもありませんが、
「政府」を国民や世界が信用している限り、これは「お金」として機能します。

ところが、政府が無節操に「お金」を増やしたらどうなるでしょう。
名目GDPは上昇します。
これを好景気と宣伝する事が出来ますし、庶民も賃金が上昇すればそう錯覚します。

中央銀行で無く、政府が発行する「政府通貨」が現在の世界で禁じ手なのは、
過剰発行によって通貨の信用を著しく損なう恐れがあるからです。

■ 通貨の価値を担保するのは、国家と国民の資産と、そして税を通した労働供与 ■

ですから中央銀行制度は、「資産と引き換え」に通貨を発行して、
「お金」と「実態経済」をリンクさせ、「紙のお金」に「価値」を付加しています。

「国債」で担保として機能するのは、「国家の資産」と「国民の生産力」です。
国家の日銀からの借金は、「徴税」という「国民の労働奉仕」によって支払われます。

このバランスが取れているうちは、多少国債を多く発行しても
国債の信用も、通貨の信用も失われません。

■ 預金は担保に取られている ■

しかし、国債を大量に発行し、これを中央銀行が全量引き受ける事になれば、
国債の信用も、通貨の信用も同時に失われます。
将来の税収を、国債の発行量が上回ってしまうからです。

「日本人の預金がある内は国債を発行出来る」というのも同様の理由です。
私達の「個人資産」の多くは「預金」です。
銀行が預金の運用として、日本国債を買っている場合、
「国債の担保」は私達の「預金」です。

仮に日本国債がデフォルトすれば、私達の預金が毀損します。

■ 自国建て国債はデフォルトしないが、通貨価値の下落で国民は資産を失う ■

日本は「自国建ての国債」を発行していますから、デフォルトはしません。
その代わり、日銀の全量買取によって、大量の通貨が市場に大放出される過程で
高率のインフレが発生し、2年で通貨価値が半減する様な事態が発生します。

銀行預金の価値が半減する一方で、日本の債務は事実上半減します。

これが「インフレ税」の実態で、同時に為替も調整されます。
日本の国と通貨の信用が失われれば、「円」は大暴落します。

200円、300円/1ドルで踏みとどまれれば良いですが、
ショックが大きければ、円はさらに下落します。

■ 国家の負債としての「国債」は、国民の資産 というウソ ■

三橋氏の最大のウソは「国家の負債は国民の資産」という発言です。

通貨価値が毀損すれば、バランスシートの両方が価値を失います。
国民は「資産」を失い、国家は「負債」を失います。
そう、国民の「資産」によって、国家の「負債」が支払われるのです。


「円の価値」という外側からの視点を無視して、
バランスシートの中だけのバランスで「国債」を説明するのは詐欺とも言えます。


・・・それでもあなたは三橋氏を信用しますか?

gogoleが支配する世界・・・便利だけど危険

2013-04-19 03:21:00 | 時事/金融危機
 

■ 昨日からgoogle検索の様子が変 ■

「googoleには世界がある」と言われるくらい、
google検索は、私達の生活に不可欠なものとなりました。

そのgoogleの調子が少しオカシイ?

私などは、最新情報を収集するのに、
検索に24時間のフィルターを掛ける事が多いのですが、
24時間のフィルターを掛けたると、ほとんどサイトがヒットしません。

原因が2つ考えられます。

1) googleの何らかのシステムトラブルで、情報収集が出来ていない
2)アメリカのテロなどを受け、検索に何らかの規制を掛けている

真相は分かりませんが、googleにこれだけ依存した生活をしていると、
googleの不具合一つで、色々と困った事態に陥るかも知れません。

(この不具合は、19日朝には復旧しました)

■ 怪しい google ■

尤も、googleは怪しいシステムです。

私達が情報を検索出来るという事は、
私達のネット上での言動のほとんどが、
googleによって監視されている事にもなります。

運用者が悪意を持っていれば、これは危険な事とも言えます。

■ 検索ワードに禁則がある ■

googleを使用していると、検索に関するいくつかの禁則に気付きます。

「新型インフルエンザ騒動」の時に気付いたのですが、
「WHO 陰謀」では、「陰謀」という言葉が無視されて検索されました。
ところが、「世界保健機構 陰謀」では、両方の言葉で検索が掛かりました。
「IMF 陰謀」でも同様でした。

しかし現在は「WHO 陰謀」と入力すると、両方の言葉で検索が掛かります。
これが単なる、システム上の問題で、
アルファベットと日本語の組み合わせが禁則であっただけかも知れませんが、
もし、恣意的に検索に調整を加えたならば、
私達はgoogleによって、知らず知らずの内に情報統制を受けている事になります。

■ Facebook / Twitter / Line 便利だけれど、恐くて使えない ■

最近はFacebookやLineの様に、便利なSNSが増えています。
友人達との情報共有には非常に便利です。

しかし一方で、勝手ににアドレス帳を覗かれるのは、気持の良いものではありません。
その他にも、色々な情報をPCから抜かれていそうで、怖いものがありあります。

FacebookにA社との打ち合わせの事を書い営業が、B社に行った時に、
「おたくA社さんともお取引があるの?」と聞かれて焦ったとの書き込みを見た事があります。

私の友人も同じ様な経験をしています。

最近では、名刺を貰うと、その人の名前でgoogle検索をする人も多い様です。

私も以前に始めて打ち合わせする方から、
「○○さんって、マラソン走られるんですね」と言われ、驚いた事があります。
先方は、打ち合わせの前に、どんな人なのか、とりあえず名前でググってみたそうです。

帰宅後、慌てて自分の名前で検索を掛けてみましたが、
各マラソン大会の結果と、大学時代の研究論文、
そして、会社員時代の雑誌掲載記事などがヒットしました。
ヤバイ情報は出て来なかったので、安心しましたが、

しかし、自分の知らない所で、自分の情報がこんなにも出回っていて、
さらにはgooleによって簡単に検索できてしまう事にショックを覚えました。

皆さんも自分の名前で検索を掛けてみては如何ですが?
別れた彼女が、悪口を書いているかも知れません・・・ご注意を。

■ 匿名空間から実名空間に・・・ ■

私などは、ネットコミュニケーションが匿名主流の世代ですから
Facebookに代表される、実名コミュニケーションに抵抗があります。

ブログも匿名だから、書いていますが、
周囲には、このブログは内緒です。(まあ、陰謀論ブログですから当然ですが)

ところが、最近の人達は実名をネットにさらす事に抵抗が無い様です。
Facebookに自分の家族の写真を、平気で貼っている方も多い様です。

しかし、例えば犯罪者が医者の娘を誘拐しようとすれば、
Facebookの様々な情報は、彼らにとって非常に有益になるはずです。
生活のレベルや、日々の生活パターン、娘の顔・・・
彼らはPCの前に居ながら、これらの情報を収集できてしまいます。
「今夜は夫婦でディナー、子供はお留守番」なんて書いた日には、どうなる事やら・・・。

■ 公共では個人情報の漏出に神経を尖らせながら、個人が拡散する矛盾 ■

「個人情報保護法」制定以来、行政機関や会社では、
個人情報の扱いに神経質になっています。

あまりに厳格にそれを守る為に
ある部分においては、社会的な弊害も現れています。

ところが、Facebookを始めとするネットコミュニケーションの世界では、
個人が率先して、個人情報をばら撒いています。

本人の顔写真、出身校、職歴、趣味、家族構成・・・はたまた今晩のおかずまで・・・。

このギャップはいったい何なのでしょう?

■ ネットを疑え!? ■

昨今のネットで気になるのは、「反韓国」「反中国」の風潮でうす。
2chなどは、人種差別用語のオンパレードです。

ネットに頻繁にアクセスするのは若者が多いでしょう。
そう言った若者が集まるサイトに、韓国や中国の誹謗中傷を意図的に拡散したとします。
特に、在日特権の様に、貧しい若者の反感を煽る情報を拡散します。

当然、ネットを中心に「反韓国」「反中国」の世論が形成されます。
さらに、マスコミでもこれらの国のネガティブ情報をさり気なく放送します。

こしうて人々は、知らず知らずうちに洗脳されて行きます。

若者達は老人達を、「TVに洗脳された情報弱者(情弱)」と蔑みます。
その若者達が実は「ネットに洗脳されている」という事実は
滑稽としか言いようがありません。

戦前の新聞が、世論を扇動して日本を戦争に導いた様に、
今、再び、メディアやネットがアジアの分断を扇動しているのです。

■ 外に出て、リアルコミニュケーションをしよう ■

TVなどの報道では、「景気は上向いている」そうです。
ところが、仕事をしていれば、そんな事は決っして無い事が実感出来ます。

同様に、韓国人や中国人と直接コミュニケーションすれば、
習慣こそ違えど、彼らも私達と同時代に生きる、同じ人間だという実感が持てもます。
アメリカ人だって、悪魔の様な人には合った事がありません。

ところが、世界の若者の多くは、ネットの情報に支配され
互いの憎悪をつのらせています。

これこそが、「悪意を持った者達」にとって理想の状態とも言えます。


春になって屋外が気持の良いシーズンです。
1日、PCの電源を入れずに外出するのも良いかも知れません。

・・・・って、一番PCの前にいるのは・・・私ですね。

「オマエがネットにデマを流してる張本人だろう!!」と突っ込まれそう!!