ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

食後のライバル

2008年11月03日 | ワインの話

Photo 巨人か西武か、オバマかマケインか、太郎か一郎か、ライバルはお互いを高めるものであるが、どうもこのライバルの例は、適切だったのだろうか。
イタリア・ワインでは、サシカイヤとオルネライアはお互いを高める良いライバル関係である。それぞれの創始者はトスカーナの名家アンティノリ家の兄弟である。お互いが刺激され、それぞれイタリアのトップワインの座を争っている。サシカイヤとオルネライアの飲み比べこそ、イタリアワイン・ファンの憧れである。
クアトロでもこの企画の実現を模索しているのだが、何せ両者とも価格が高い。それでは、せめてサシカイヤとオルネライアのグラッパの飲み比べはいかがだろう。
グラッパはブドウの絞り粕を蒸留したイタリアのブランデーである。食後にこのグラッパを飲むとアルコールが胃を刺激して消化を促進させるというが、これは飲んべえの言い訳のような気もする。それでも、イタリア料理の締めくくりにはグラッパが似合う。食後のエスプレッソに入れたり、アイスクリームやシャーベットにかけていただくのも楽しい。もともとは、庶民の飲み物だったグラッパだが、このサシカイヤとオルネライアのグラッパなどはとても高級なお酒に仕上がっている。
今日はクアトロで、食事の仕上げにサシカイアとオルネライアのグラッパの飲み比べが出来ます。
「あなた、まだ飲むの」とあなたのライバルに云われたら
「グラッパは胃薬のようなものだよ」とでも弁解しよう。
「クアトロの父が云っていた」などと余計なことは云わないようにしよう。

コメント
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