ことごとく、道を究めたくなるのは日本人のサガであろうか。
年末になり、ワインを飲む機会も増える。
そこで、ワイン道を究めたいと思う方々に、レストランでのワインの作法を伝授しよう。
まずは、事前にワインの品揃えの良さそうな店を選んでおく。
店は予め予約をし、その時間ちょうどに着くようにする。
店も予約の時間にベストのサービスを用意しているものだ。
席に着き、ワインリストが出される。
ここからが、ワイン道の作法の大事なところだ。
ワインリストは軽く目を通し、価格帯の幅をチェックしておくが、あまり視線が右によって価格に釘付けにならないようにしなくてはならない。
そして、まずは料理を決める。
慌ててワインを先に決めると初心者と悟られてしまう。
食べたい料理なりコースなりが決まったら、いよいよワイン選びだ。
ワイン道を究めようとするものは、ソムリエなりサービス係を上手に使う。
先に決めた料理に合わせてワインを選んで貰う。
また、今日はどのくらいの量を飲む予定かも伝えておく。
ある程度おまかせすると、店側はよりよいサービスを心がけるものだ。
しかし、勧められたワインの価格が妥当であるかどうかは、こっそりと確認しておく。
料理以上の価格のワインであったり、安すぎるワインを勧めてきたら、その店は要警戒だ。
ワインが決まったら、いよいよワインのテイスティングである。
つづく
ワイン道/作法その1
ワインリストを見る時は、目が右に寄らないように心がけるべし。
※本日のクアトロのおすすめ
「ニシンのマリネのあぶり」¥800に、北イタリア・アルトアディジェのソーヴィニヨン・ブラン「ステルン」グラス¥700を合わせてみよう。
旬のニシンの深い味わいとあぶることによる脂の旨味が、ソーヴィニヨン・ブランのハーブのような風味と程よく調和する。
ワイン道を究めるものは、感動を押さえて、「なかなかだね」と褒めておこう。